マイクロドライブのデータを復元するには?

デジタルカメラで撮影した写真画像をパソコンに移し変える時などに便利な
マイクロドライブ[Microdrive]とは、IBM社により開発・販売されている記憶媒体です。
(現在は主に日立(HITACHI)の製品が普及しています。)

SDメモリーカードやxDピクチャーカードなど半導体メモリとは少し違いまして、
HDDと同じ磁気ディスクの構成により記録をする仕組みになっています。

またデジカメ以外にもNOMAD MuVoといったポータブルデバイスのメディアに搭載されています。

このMicrodriveに保管していたファイルを何らかのトラブルで失ってしまったら復元はできる?という疑問について。

誤ってカメラ画像などを消去されてしまったり、フォーマットにより全消去してしまった場合は、
まず新しくデータを上書きすると、記録ファイルの痕跡(復旧の手がかりとなる部分)までが消えてしまいます。

痕跡がなくなってしまうのを防ぐために、それ以上の読み込みや上書きは行わないでください。



AOSデータから販売されていますファイナルデータなどのファイル復活のソフトウェアをパソコンにインストールして、
カードリーダーを通してマイクロドライブを接続すれば、自分で復元作業を試みることができます。

(フォーマットがWindowsやMacに対応できるデータ記憶装置である必要があります。)

マイクロドライブやデジタルカメラ本体をうっかり水たまりや海、川、池などの場所に落として基板が水に浸かってしまったり、
強い圧迫や落下で傷がついたり割れてしまい、デバイスからの読み込みができなくなってしまった時は、物理障害となってしまいます。

この場合には、一般の個人で中身のファイルを読み込みするのはほぼ不可能なため、
プロのデータ復旧サービスの受付に出して、サルベージの作業を行ってもらうのが唯一の方法です。

また、ファイルが消えてしまった時にデータ復元フトウェアを使ってもスキャンで検出できずに
元に戻せなくなってしまった場合でも、データ復旧サービス会社にて修復を請け負ってもらうことができます。

ほか、データ復旧(回収・修復・復元・サルベージ)の株式会社アップルワン 様での、
ファイルが取り出せないマイクロドライブからのデータ復旧・作業成功実績と相談事例 の解説も参考までに。

しかし、MicroSDカードやxDピクチャーカード、コンパクトフラッシュといった他のメモリーカードの
保存チップと違ってMicrodriveはハードディスクドライブに近いモーター稼働系の構造になっています。

他の規格メディアよりも復元の基本料金が高くなってしまうのですが、
自力で行うよりも確実かつ安全に取り出しの作業を行ってもらうことができます。