データ紛失のトラブルに遭った後に探したり復元するには?

近年では、多くの人がコンピューター上でデータを取り扱う機会があり、
デスクトップパソコンだけでなく、外付けHDDやUSBメモリなどの外部のデータ記憶デバイスを、
ソフトウェアやフォルダーごと、ファイルを持ち出して使っていく習慣も付いてきました。

小型のノートパソコンやデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話などの電子機器を、
外に持っていつでもコンテンツを簡単に楽しめる、大変便利な生活になっています。

しかしその分、機材ごとデータを紛失してしまうトラブルも近年で増加している傾向にあります。

もし、データをどこかでストレージごと紛失してしまうトラブルに遭った後には、
後で探したりデータを復元するには どのように対処をすればいい?という疑問について。

データを紛失するトラブルのよくある原因と事例

・ノートパソコンやデジタルカメラを、どこかのベンチなどに置き忘れてしまった。

・USBメモリやSDカードを、店内の読み取り装置に差しっぱなしにしたまま店を出てしまった。

・スマートフォンやガラケーの携帯電話、タブレット端末を、ポケットやカバンから落としてしまった。

・ロッカーの中にうっかり小型のコンピューターの端末を鍵をかけずに入れたら、なくなってしまった。

・電子機器を収納したカバンごと、紛失または盗難に遭ってしまった。

・うっかり機材から手を放して、川や海の底などの場所に落ちてしまった。

また他にもシステム的なトラブルのよくある原因として、

・だいぶ前に、必要なデータファイルを間違って消去していた可能性がある。

・PCの作業中に「遅延書き込みデータの紛失」などの急なエラーが出た影響で消失した。

・データ記憶デバイスに保存したはずのファイルの場所を見失って、わからなくなった。

・ストレージを長年使っていなかったら、電子の自然なすり抜けによるトンネル効果でファイルが消えた。

・電子機器の老朽化などにより、通電しても読み込めなくなった。

などの事例が挙げられます。

見つかったパソコンが故障していた時は、SSDやHHDを取り出すことでデータが復元できる見込みがあります。

また、機材が数十秒以上水没していた場合には、電流を流すとかえって破損する可能性が高いため、
なるべく専門のデータ復旧サービスセンターで、中身のファイルを救出してもらわれることを推奨します。



ノートパソコンやスマートフォンをなくした直後の探し方は?

次に、コンピューターの機器を紛失してしまった直後での、探し方の対処法について。

まずは、やはりその日のうちに来ていた所に戻って、iPhoneやiPadなどを、
うっかり置き忘れたり落としていそうな場所をひととおり見まわって、探してみましょう。

落としてなくす事故の割合が多い電子機器は、主にノートパソコン、ネットブック、
また外付けハードディスクドライブケース、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、
USBメモリ、SDメモリーカード、スマートフォンやガラケーの携帯電話、タブレット端末、
CD-R、DVD-R、BD-RE、xDピクチャーカード、CF、メモリースティックなど、小型の製品が多いです。

途中の道のりで、ポケットやバッグの中から落としてなくしてしまった可能性がありそうなら、
紛失した時に進んできた道をまったく同じコースで戻りながら、足元付近を中心に注意して探してみてください。

しかし、稼働中のノートパソコンやモバイル端末などの重要な機器を紛失した場合は、
場合によってはすぐに、インターネットサービスプロバイダなどに連絡をして、
ネットワーク回線を遮断してもらうように問い合わせて、ある程度安全な状態にしてから探してみてください。

どこを見回してもなかなかハードウェアが見つからない時には、
紛失した場所の事務所や保管先、店舗、学校、病院などの施設のカウンターや交番に行って、
機材の紛失・盗難届けを出しておくことも忘れないように行いましょう。

遠方でなくしていたりなかなか装置が見つからない時は?

かなり遠方でなくしていた時は、紛失した所持品の届け出があって見つかった時に、
ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)などの機器の本体、または一緒にメモリーカードを、
郵便配達や宅配便で、対象の装置を届けてもらうこともできます。

Xperia(エクスペリア)やiPhone(アイフォン)といったスマートフォンや、
ガラケーの携帯電話をなくした時は、電話番号にかけてみてください。

つながらない場合は、モバイル(mobile)の機器の電源が切れている可能性もあります。

モバイルコンピューターがなかなか見つからない時は、docomoやauといった電話会社に問い合わせて、
安全のために契約のサービスを、一時中断してもらうことも考慮されてみてください。

特にビジネスで使用する端末は、セキュリティの面からも安全管理が重要です。

事前にバックアップしたファイルやフォルダーを復元する

また、ファイルやフォルダーを保存していたコンピューターの装置の、
本体ごとデータ紛失をしてしまうと、肝心の補助記憶装置自体が手元にないために、
なかなか通常の方法では、ファイルの復元や回収の作業が難しくなってしまいます。

なので、カメラ機能で撮影した写真画像や動画、またパソコンなどの機器などで作成・保管した、
ExcelやWord、PowerPoint、Outlookといったソフトで扱う大事な個人用のデータは、
なるべく日ごろからこまめに事前にバックアップを取って、
いつでもファイルやフォルダーを引き出して復元できるようにすることが重要です。

主に、モバイル端末はパソコンに同期して、ガイドラインを見ながら管理ソフトなどを使って、
外付けハードディスクやDVD-R、RAID、NAS、個人用サーバーといったデータ記憶デバイスに、
バックアップの分を保管します。

また、ノートパソコンを紛失した時の探し方については、こちらのページにて。

また、新しい機種に移行される時にも、バックアップした分から引き出すことができます。

ですが、もしバックアップがない状態で、スマートフォンやデジタルカメラの本体、
または探していたSDカードが見つかった時に、破損していて開けなくなっていた時は、
プロのデータ復旧のサービスで、必要なファイルの復活をしてもらうこともできます。



クラウドのサーバーに送信したデータから引き継ぎで復元する方法とは?

次に、PCを経由してバックアップする作業でなくても、近年ではネットワークを通して、
外部のサーバーにデータを送信して、バックアップの分のデータを預けることができる、
GoogleドライブiCloudといったクラウドコンピューティングのサービスも、数多くの企業で実施されています。

電話の連絡帳や送受信した電子メール、カメラ機能で取った写真画像などのデータを、
インターネットからクラウドサービスにアクセスして、ディレクトリに送っておくことで、
もしコンピューターの端末を紛失しても、そこから後で新しい機種の方に引き継ぎして復元ができます。

コンピューター上でファイルの場所を見失った場合での対応では、
Windowsのスタートメニューやタブにある検索枠に、ファイルの名前や特徴を入力したり、
コンピューターのフォルダーを一つずつ見て、探して回収してみましょう。

また紛失を防ぐ対策の例として、大塚商会 様での、
データをバックアップしたい(データ紛失の防止)の解説も参考までに。

なぜコンピューターの機器をなくしてしまったか、トラブルの理由を振り返って、
該当しそうな場所を探されてみてください。

5年以上見つからない場合は、やはりその後も発見できずにデータが元に戻せなくなる可能性も否めません。

その際には、バックアップなしの状態のデータの作り直しも視野に入れてみてください。

ノートPCや携帯電話が故障してデータが開けない時に復旧するには?

また、もし数年間 紛失して見失っていた後で、電子機器やそのストレージが見つかっても、
その時にはすでに、トンネル効果などでSSDやUSBメモリに電子抜けが起きて拡張子が消えていたり、
数回の強打や水濡れによる錆びなどにより破損して、データが開けなくなっている可能性もあります。

あるいは、ノートPCや携帯電話そのものが経年劣化などの故障で物理的に壊れていて、
個人ではなかなか修復するのが難しく、逆に悪化してしまうおそれもあります。

なので、端末やストレージの回路が損壊していると思われる時には、
やはり専門のデータ復旧サービスセンターに見てもらって、復元してもらわれることを推奨します。