【サルベージ】(salvage)とは、引き揚げる、引き出す、という意味です。
コンピューター上では、間違えてファイルを削除した後に残った痕跡から復元をしたり、
パソコンや外付けハードディスク、メモリーカード、BDやDVDディスクなどの機械の故障で、
読み込めなくなった保存データを、壊れた記憶媒体から回収する形で救出する方法を指します。
そして開けなくなったデータをサルベージするには、どのようなやり方で行えばいい?という疑問について。
外付けHDDやNAS、クラウドからデータをリカバリーする方法とは?
まず、データサルベージ(data salvage)の作業は、消えてしまったデータと同じものを、
あらかじめ必要なファイルの「バックアップ」で取るやり方によって 難しくなくできます。
外付けハードディスクやRAIDケース、NAS、USBメモリ、SDメモリーカード、DVD-Rなど、
パソコンの外部で読み込むための接続用のストレージにコピーしていたデータファイルを、
新しいパソコンか、または修理やリカバリーが完了したPC本体などのローカルディスクの内部に、
USBポートやネットワークでデバイスを認識させて、エクスプローラーやFinderから開きます。
あとは、保存用のフォルダーの領域にコピーペーストして保存すれば、データのサルベージが完了です。
また、パソコンにはWindowsの11や10、8にある「バックアップと復元」や「ファイル履歴」という、
バックアップと復旧のための機能や、
macOSの「TimeMachine」、Linux系のUbuntuの「バックアップ」といった標準機能もあります。
あるいは、iCloudといったクラウドストレージのサービスと同期して、例えばiPhoneやiPadで扱う、
電子メールの受信ボックスや撮影した写真や動画のデータを、自動更新でバックアップを取るやり方もあります。
これらの設定を事前に有効にすることで、特殊なフォルダーに保存した、
普段使うエクセルやワード、またパワーポイントなどで作成・編集をしているファイルを、
外付けの補助記憶装置などに送信して、後から予備のデータからリカバリーできます。
一方、WindowsやmacOSの仕様上、NASやレコーダーといった別のコンピューターの機器によって、
一度ファイルシステムがフォーマットされているデータストレージだと、
パソコンにHDDなどを接続しても、デバイスの認識自体はできていても、
内部のファイルの読み込みは、専門のソフトでないとできない場合も多いのでご注意ください。
ネットワークドライブやレコーダーが故障して、内部のファイルが開かない時は、
専門のデータ復旧サービスの方に注文して、サルベージの作業を行ってもらうこともできます。
開かないデータファイルをサルベージするやり方とは? の続きを読む