地震発生の影響で震度5~7と激しく揺れた地域では、屋内にある棚や置物、台、OA機器などが
倒れたり下に落ちて、中には壊れてしまう物も多く出てしまいます。
また、前震や本震の時に破損を免れた物でも余震を初めとする二次災害によって
破壊されてしまう場合も少なくありません。
震災による二次災害とその被害には、建物の倒壊による危険、大津波の発生、
物資の流通が停滞、連続して起こる余震、火災の発生、一時的な犯罪の増加、
水道・電気・ガスのストップ、停電・断線による電源の停止、などの危険が挙げられます。
パソコンやサーバー、モバイル機器、外付けのデバイス、サプライ、補助記憶装置といった
コンピューター機器は特に、停電による電力切断、洪水やスプリンクラーでの水濡れ、
火災による高熱や煙、揺れで倒れて落ちた時の強い衝撃や重量による圧迫など、
数多くの物理的な障害によって壊れてしまう危険が高いです。
機材破損の回避手段
これらのリスクを低くするためにはまず、パソコンなど大事な機器は
倒れたり落ちたりしにくい安全な位置に工夫して配置してみましょう。
デスクトップ(タワー型)パソコンや、近くに配置している本棚やパソコンラックなどのOA用品には、
倒れにくくするための転倒防止のストッパーを下に添える、地震対策グッズを設置してみましょう。
本棚や洋服ダンスは壁に部屋の壁に転倒防止のチェーンを付けて支えると
さらに安全度が高まり、機材が破損するパターンの回避手段として大変有効です。
普段は使っていないパソコン本体などの機器は鍵の掛かった収納庫(押入れなど)に
入れて、倒れにくいように置いてしっかり鍵を掛けて保管します。
筆者も以前、地震でPC本体の一台が倒れかけて床に落ちそうだったのですが、
収納庫に入れて施錠していたので何とかPCが床に叩きつけられるのを防げたことがあります。
普段頻繁には使っていない外付けハードディスクやUSBメモリ、microSDカード、
MOディスク、モバイル機器などは、火災と浸水に強い防水仕様の耐火金庫の中に、
他の貴重品や重要書類と一緒に施錠して厳重に保管しておくと安全です。
ある程度の物理的な衝撃や圧迫で壊れるのは防げますし、火や熱、水の被害を防げて、
また火事場泥棒による盗難被害の防止対策(防犯効果)にもなり心強いです。
また、地震大国である日本では大地震の揺れになるべく耐え切れるように、
予算は掛かってもやはり身の安全と建物内の設備を守るため、耐震補強工事や
定期的な安全点検を施されておくことをお薦めします。
地元で起こる直下型地震に遭われた場合、耐震工事をしていても建物の倒壊を防ぎきれるとは
限らないですが、少なくとも建物にかかるダメージは少なく抑えられて、危険は大幅に軽減できます。
またパソコン内部のバックアップも定期的に取って、セーフティーボックスに保管しておくとより安全です。
緊急時の脱出
ですがもしも家や事務所、店舗、ビルが強い地震で倒壊しそうになったり、
火事の発生、津波の警報、器具などの倒壊に巻き込まれてご自身や身内、知人の方が
怪我をしてしまう、といった緊急のトラブルが起きてしまった時は
命に関わる危険があるため、すぐにその場を脱出するのが第一の優先事項です。
ほか、ロジテック 様での、火災、地震、浸水…自然災害で失ったデータは復旧できるか? の解説も参考までに。
地震保険にしっかりと入っていれば、震災で壊れてしまった家屋やオフィス、
中にあったコンピューター機器やサプライの修理費用や買い替え費用を補償してもらうこともできます。
PCなどが地震の後で動かなくなった時は、電源が切れたせいでOSがおかしくなったか、
電源やHDD、マザーボードがショートして破壊されているか、などの原因を確認して、
もしわかならい時は専門のパソコン修理サービス業者の方にて、直してもらうこともおすすめします。