パソコンのUSBポートに、USBハブの装置を経由して接続した周辺機器(Computer accessories)が、
コンピューターのシステムに正常に認識しないエラーが出てしまい、
入力ができなくなったり、内部の保存されているデータの読み込みができない状態になった場合に、
デバイスへのアクセスを復旧するにはどのように対処をすればいい?という疑問について。
目次
USBハブでポータブルデバイスを接続する時のエラーとは?
まず、マザーボードやハードディスク、電源ユニットなどのパーツをホコリや衝撃から保護するためのPCケースが、
小さめなサイズのデスクトップパソコンやノートパソコン、NASなどのコンピューターの機器では、
USBポートの数が少ないため、マウスやキーボード、プリンター、USBメモリといった、
おなじみの周辺機器だけでコネクタの数が埋まり、一度に多く差し込めない場合が多いです。
近年だとUSBコネクタからケーブルで接続するタイプの、デジタルカメラやビデオカメラ、
またUSB無線LANカード、外付けHDD、RAIDケース、ほか同期ができるスマートフォンやタブレット端末などの、
「デバイス」(device:コンピューターが認識するすべての外部周辺機器)が非常に数多く登場しています。
そこで、最近では補助装置の「USBハブ」を使って、
それぞれのポータブルデバイスの接続をお手軽にできるように使用していくと便利です。
しかし時々、USBハブや延長のケーブルを経由して接続すると、
パソコンにデバイスが認識しないエラーのトラブルが出てしまうこともよくあります。
もし、電子機器自体が物理的に破損していたら、基本的に一般の個人では、
壊れているUSBのデバイス自体の修復は難しいため、買い替えをされるか、
またはカスタマーサポートの修理サービスに出して、故障を直してもらわれることを推奨します。
パソコンの方のUSBポートにキーボードやマウスを差し替えてみる
まず、古いUSBハブでは時々起こりやすい接続エラーのトラブルなのですが、
大抵の場合は別のコネクタにすぐに差し替えたり、一度パソコンを閉じて再起動してからもう一度試してみると、
認識しない状態から自動的に修復して開けます。
最近購入した新しいUSBハブなら、急な認識エラーの発生もさらに少なくて済みます。
ほか、macOSのパソコンでUSBの機器が認識しない時の修復方法については、こちらのページにて。
ですが、特にキーボードやマウスなど常に入力操作を繰り返して頻繁に使用するタイプの周辺機器だと、
入力の指示が遅くなって鈍ってしまう場合もよくあります。
またペンタブレットやタッチパッドも、製品によってはやはり入力時の反応が鈍くなるケースも出てきます。
これらの周辺機器でうまく入力ができない時は、
USBハブを通さずに、直接パソコン本体のUSBポートに接続されてみてください。
一方、デスクトップパソコンから離れた位置に置いてある機材は、
USBの延長コードを専用コードとコネクタの間に経由して接続すると便利です。
プリンター(複合機)や無線LANカードなど、いつでもすぐ使えるようにしたい機材も、
転送速度のことも考えて、本体のUSBポートに常にUSBコネクタを差し込んでも良いでしょう。
USBコネクタを取り外してからパソコンの電源を入れる
次に、データのバックアップ用に使う外付けハードディスクやドライブステーションなどのRAIDケース、
またファイルの持ち運び用に使うUSBメモリ、専用のコネクタでPCにつなげるデジタルカメラなどは、
頻繁にデータの書き込みをしなければ、USBハブに差し込むのが良いです。
一昔前のパソコンはエラーが多かったため、USBコネクタで接続する装置は、
OSをシャットダウンして電源を切るたびにすべて取り外した方が安全な一面もありました。
ですが最近の安定したオペレーティングシステムで性能の高いPCなら、それほど気にせずに、
ある程度の数のコネクタならそのまま常に差し込みをしていても大丈夫で、安全して使用できます。
次に、「USBメモリ」や「外付けHDD」などの記憶媒体(Storage Medium)は、
PCの本体やUSBハブに差し込んだままコンピューターを再起動させると、
BIOSで内蔵ハードディスクのかわりに、そちらの方が優先して認識されることがあります。
そうなると、OSが開けなくなるエラーが出ることがあるので一応の注意が必要です。
ポータブルHDDのインターフェースや、USBメモリ・SDカードのコネクタの方が欠けていたりして、
ストレージの読み込みができない時は、専門のデータリカバリーのサービスに出して、
内部のボリュームにある貴重なファイルやフォルダーを回収してもらうこともできます。
USBポートの数が少ない電子機器を使う時は?
LinkStation、TeraStation、LANDISKといったファイルサーバーのUSBポートは、
パソコンよりも数が少ないのですが、基本的には一度に一つか二つずつ差し込むので、
特殊な用途で使われる場合でなければ、普通に差し込みするだけで多くの場合は足ります。
ですが、ノートパソコンはUSBポートの数が少ないので、差し替えの手間がいつも少しかかるため、
USBハブにまとめて差し込みをしていくと便利です。
また、ノートパソコンのUSBポートからデータが開けない時は?という疑問について詳しくは、こちらのページにて。
USBポートの数が4個~7個の製品が一つあれば、コネクタの数に非常に余裕が持たせられてとても助かります。
日々使用されている機器によっては、Type-AからType-Bの両方に対応されている製品なら、さらに便利です。
デバイスマネージャーで一度アンインストールをする
次に、最近の新しいOSやパーツのパソコンならUSBメモリを差し込んだまま起動しても、
正常にデスクトップの画面が開けるマシンも多いです。
しかしOSの立ち上げにかかる時間が若干遅くなったりもするので、
やはりUSBハブに機器を差し込んだままにせずにその都度、取り外した方が安全です。
もしUSBハブとPC本体のUSBポートのどちらからも認識しないトラブルが出た時は、
コントロールパネルの「デバイスマネージャー」を開いて状態を確認してみましょう。
対象の機器の項目に黄色いエラーマークが付いていたら、
「デバイスをアンインストール」(「削除」)して、再度コネクタを接続し直してください。
それでもパソコンに認識ができない場合は、付属の取扱説明書や、
例えばエレコム(ELECOM)のUSBハブといった、各メーカーごとの製品の解説やヘルプを見て、
接続やインストールの手順にミスがないか、確かめて修復の作業を試みてみましょう。
PC本体の方に問題があると思われる時は、パソコンの修理サービスで直してもらわれることもお薦めします。
Type-CのコネクタがUSBハブに認識しない時の対処法は?
次に、Type-Cのコネクタの電子機器をUSBハブに差し込みしたら認識しない、という場合の対処法について。
まず、「USB Type-C」はMacBookなどにも使われているUSB 3.1の比較的新しいコネクタ規格であるため、
古いUSBハブの製品では、Type-Aの端子のみの仕様だったりと、USBポートの形が限られています。
Type-Cは上下の違いなく端子の差し込みが可能で有名な規格なのですが、
形状はUSBメモリといった機器と違うため、USB Type-C用のコネクタが搭載されたハブが必要です。
MacBook Airで外付けHDDがUSBハブ経由で開かない時は?
次に、MacBook AirやProのノートパソコンで、外付けHDDをUSBハブを経由してつなげてみたら、
なぜかデバイスが開かない場合に、認識の状態を復旧する手順について。
ひとまず、こちらもパソコンのUSBポートに直接、USBケーブルを差し込み直されてみてください。
MacBook AirやProにハードウェア自体の認識はされているようでしたら、
ディスクユーティリティにある「First Aid」(ファーストエイド)でエラーからの修復を試みてください。
また、USBハブが古い規格の場合は、コネクタの互換性の問題で認識なしの状態になる可能性もあります。
USBハブでワイヤレスのデバイスが通信できない時は?
次に、ワイヤレスキーボード(wireless keyboard)やワイヤレスマウス(wireless mouse)といった、
無線で接続をするデバイスの子機をUSBハブに差し込んだら、通信ができない場合の、状態のリカバリーによるトラブルの解消方法について。
ひとまず、パソコンとワイヤレスのデバイスとの間に、通信の障害となる物が置かれていないかご確認ください。
あるいは、BUFFALO(バッファロー)といった各メーカーのUSBハブの製品は、
ある程度の長さのコードがあるため、少し置き場の位置を変えてみてください。
あるいは、USBハブの位置を動かした時に、子機の端子が取れかかっていたり、
何かボタンをうっかり押していて通信の状態に障害が出ていないかどうかもチェックされてみてください。
カードリーダーで正常にコネクタが認識できない時に復旧するには?
次に、USBハブにカードリーダー/ライターを差し込みして、
SDカードやメモリースティックを読み込みするのにうまくいかない場合に修復をする方法について。
まずは、USBハブとカードリーダーの機器の相性が良くない可能性もあるので、
パソコン本体の方のコネクタに別々に機材を差し込みして、復旧させてみてください。
USBハブやカードリーダーが古い型番だと、新しい周辺機器やメモリーカードには対応されずに、
デバイスや内部データの認識ができないこともよくあります。
もしUSBメモリや外付けHDDなどのデータ記録装置がどうしても認識できず、
回線や回路が故障していると思われる場合は、専門のデータ復旧サービスに問い合わせをして、
アドバイザーの方に詳しく伝えて、状態を見てもらわれることをお薦めします。