アプリケーションソフトやインターネット・エクスプローラーの起動中、作成したファイルや書き込みの
データが上書き・保存の前に消えてしまった、というケースはパソコンを使っているとよく起こりますよね。
主なデータ消失の一例
・間違って右上の赤い×ボタンを押して閉じてしまった。
・変更を保存しますか?の、選択メッセージで『いいえ』を押してしまった。
・ソフトウェアがフリーズやエラー発生で強制シャットアウトしてしまった。
・停電やコンセントの引っ掛けで電源が切れてPCが閉じてしまった。
・空き容量不足など、何らかのエラーの障害で上書き保存ができなくなった。
・ネットのプログラムで保存ボタンを押したらDBエラーの画面などが出てしまった。
・一度電源をスタンバイモードにした後で、パソコンが開かなくなった。
こういった場合、残念ながらシステムの復元機能やデータ復活ソフトウェアのファイル復元ソフトで
復旧しようとしても、一度保存してから削除したファイルと違ってセクタにデータの痕跡自体が
そもそも最初から存在しておらず、上書き前の状態のみか残っている場合が大半です。
そのため残念なのですがデータ復旧ソフトやサービスでも元に戻らないことが多く、
特にインターネット上などパソコン外部のサーバー上のデータはほぼ不可能です。
しかし例外として、数十秒~数分おきに自動的に下書き状態のデータが自動的に保存されて
バックアップされている機能の搭載されたソフトウェアやネットサービスでしたら復元することも可能です。
自動更新バックアップの機能
例えばMicrosoftのExcel(エクセル)やWord(ワード)、IBMのホームページビルダー、またはウェブログなどの
下書き自動保存機能付きのWEBサービスなど、優秀なアプリケーションソフトやウェブサービスには一定時間おきに
自動的にデータの状態が記録される安全なシステムが搭載されています。
また、モバイル端末にも、たとえば電子メールの受信ボックスや送信ボックス、下書きデータの保存用ボックスなどは、
ウェブ上のクラウドストレージや電話会社のサービスにて、予備のデータの自動バックアップ機能を設定できます。
パソコン上の一部のソフトウェアでは、自動バックアップが機能する際に、次回の起動時に
「復元しますか?」という案内メッセージの表示にしたがって、ファイルの状態を復活できます。
ほか、クリエアナブキ 様での、最後の保存をせずに閉じてしまったファイルを復元するには の解説も参考までに。
しかし、あくまで一部のソフトウェアのみにしか自動保存システムは搭載されていません。
基本的にはやはりこまめに外付けハードディスクやRAIDなどにデータのコピーを保存して、
さらに重要なデータはきちんとバックアップを取って保管しておくことが大切です。
バックアップのファイルを保存していなかったデータが失われて、何とかして修復させたい、という場合は、
プロのデータ復旧サービスに問い合わせて、診断と検出作業を施してもらわれることをおすすめします。