重いデータファイルが開けない状態を解消するには?

数百MBから1GB以上の容量サイズを持つ大きな画像のファイルや、または音楽・動画・PDF・HTMLなどの、
重いデータファイルが、今あるパソコンで開けない、または開くのに数分~10分以上かかってしまう、
といった問題が出る場合には、どのような方法でトラブルを解消することができる?という疑問について。

重いサイズのファイルが開けないトラブルの原因とは?

まず、パソコンでの読み込みが遅くてデータを開くのに時間がかかる、または開けないトラブルは、
多くの場合ではPCのパーツの性能の不足や容量不足が、問題の原因です。

また、重いサイズのファイルの拡張子が壊れているわけではなく、
基本的にデータそのものは、開いたり閉じたりするだけなら、あまり問題はありません。

しかし、専用のアプリケーションソフトウェアで展開する時にやたらと重い場合、稀に上書き保存の際に、
書き出しエラーが発生してファイルが損壊してしまう可能性もありますので、ご注意ください。

パーツの交換や増設の作業は、PCの修理サポートを請け負われたサービスで行ってもらうこともできます。



メインメモリを交換してパソコンのスペックを上げて解決する

次に、OSの動作の全般にも当てはまるのですが、重いファイルが開けない状態が起こる特に多くの理由は、
デスクトップパソコンやノートブックPCに内蔵された、メインメモリ(RAM)の容量が低いことが原因です。

特に近年のOSやソフトウェアの大容量化する傾向の中では、メインメモリ(main memory)の容量が、
128MB、256MB、512MBあたりでは不足して、スペックが追いつかずに動作環境が満たない場合が多いです。

しかし2GB、4GB、8GB、あるいは16GB以上の容量のメモリに交換することで驚くほど性能が変わり、
ファイルを開く読み込み速度も大きく向上して、多くの動作の問題を解決できます。

データの拡張子の展開に向いたソフトウェアで開き直す

次に、拡張子によっては、展開に向いていて対応されている特定のソフトウェアを選んで、
データファイルを開き直す方が、スムーズにできる場合もあります。

だいぶ前の古いアプリケーションソフトでは、時に読み出しのエラーによる不具合が起こる可能性もあります。

その際には、最近のバージョンにアップデートをするか、新しく販売されたパッケージでなら、
通常通りにユーティリティーから展開できる見込みもあります。

また、PC本体の性能ではなく、作成したファイルのプログラムの容量が大きくなりすぎて、
読み込みやデータの転送がうまくできない、というトラブルも起こりえます。

例えば、添付ファイル付きの電子メールが転送できない場合には、
別のクライアントソフトやサービスを使ってみると、重いデータも正常に送信できる場合もあります。

CPUやHDD・SSDを高い性能の製品に付け替える

次に、パソコンのCPU(中央演算処理装置)も、インテルAMDなどの、
最近での処理能力が高い製品に交換してスペックを高くすることで、同じく読み込みがスムーズです。

また、ハードディスクドライブをデータの最大容量が500GB~1、2TBくらいのものに換装したり、
または、ある程度の最大容量があるSSD(ソリッドドライブ)に変更する方法もあります。

ですが、まずはメモリだけでも性能の高い製品に交換または増設をしてみると、改善の効果があります。

パーツの付け替えやコンピューターの分解にあまり慣れていない方は、
マニュアルをよくチェックして、慎重に換装作業を行われてみてください。

ほか、ハードディスクのドライブ文字が変わりデータが開けない時は?という疑問については、こちらのページにて。

また、壊れたパソコン本体を、修理サポート店に注文をしてパーツの交換などで直してもらう際には、
先に専門のデータレスキューサービスで、HDDやSSDに残っている大事なファイルの、
バックアップと復旧の、代行の作業をしてもらわれることもおすすめします。



ファイルを保存し直して容量が肥大化した状態を解消する

次に、例えばグラフィックソフトでは、JPEGなどの形式で保存する場合に、
使用しているソフトウェアの種類によって、同じファイルでも大きさが違うこともあります。

AdobeのPhotoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)でしたら、
通常、比較的小さい容量での『名前をつけて保存』の実行ができます。

まずは、重いファイルがなかなか開けない状態のアプリケーションソフトの仕様を確認して、
アップデートなどで問題の解消ができるかどうか、一度見直されてみてください。

新しいバージョンのソフトウェアで拡張子を保存する

次に、例として同じ画像編集用のソフトウェアでも、最近の新しいバージョンの方で、
正常に拡張子を開いたり、少ないバイト数でデータの保存のし直しができるパターンもあります。

BMPやPSD、MP3など、巨大なサイズのファイルを何十、何百と作る際には、圧縮ソフトによって、
lzhやzipにより1つのファイルにまとめて、肥大化した容量を小さく圧縮して解消することもできます。

外付けハードディスクや外部のRAID、NASの場合は、スペースに余裕があるので必要になる機会は少ないですが、
SDメモリーカードやUSBメモリー、DVD-RWなどに一時的にデータを保管するには、サイズの圧縮が便利です。

また例として、お役立ちIT情報 様での、重いファイルを軽くする方法の解説も参考までに。

これらの方法で複数のデータの一括転送を行う際にも、速度的な手間の解消に大変便利です。

また、誤って対象の拡張子を削除したりフォーマットしてしまい、ファイルが消えてしまった時は、
プロのデータレスキューサービスに問い合わせて、復元の作業を行ってもらうこともできます。

スマートフォンやタブレット端末からPCに移し替えて読み込む

また、スマートフォンやガラケーの携帯電話、タブレット端末といったコンピューター上にあるデータは、
パソコンよりもアプリでの展開が遅く、または重くて開きにくい状態になりやすい点もあります。

そのため、パソコンに同期接続をして、HDDやSSDのフォルダーにファイルを移し替えて、
PC用のアプリケーションソフトを使って、拡張子を読み込む方法もおすすめです。

PDFなどのファイルも、パソコンで開くと大きな画面で読みやすい、という利点もあります。

破損しているデータを専門のサービスで復旧してもらう

もし、パソコンのメモリやCPUのスペックが足りなかったりファイルが重いからではなく、
拡張子が破損しているために開けない場合は、対応されたデータの修復ツールなどをお試しください。

ですが、一般の個人では拡張子の損壊からのリカバリーは難しくなるケースも多いです。

より確実には、やはり専門のデータ復旧サービスセンターに相談をして、
PC関連のストレージやスマートフォンといった機器を提出して、修復してもらわれることをおすすめします。