パソコンの本体や外付けHDDのカートリッジ、RAIDケース、NAS、サーバーといった電子機器に搭載された、
ハードディスクドライブ(hard disk drive)が壊れてしまい、内部に保存されているファイルやフォルダー、
またはオペレーティングシステムやプログラムが開けなくなったら、
HDDのプラッタ(円盤の回路)に書き込まれたデータを復旧するには、どのように操作をすればいい?という疑問について。
目次
HDDから「カリカリ‥コトコト‥」と異音が鳴り始めたら?
まず、パソコンのハードディスクドライブ(hard disk drive)は、PCの内部パーツの中でも故障しやすい機器です。
特に多い破損の原因が、ディスク装置の内部の回路であるヘッドの部分が、プラッタ(円盤の部分)に吸着する、
『ヘッドクラッシュ』(headcrash)という障害です。
カリカリ‥コトコト‥といった普段と違う変な音が鳴り出したら、HDDが壊れてきているので要注意です。
ほかに、水害・焼き焦げなどで、ハードディスクドライブが完全に物理的に破損してしまったら、
今までに保存していたファイルやフォルダー、インストールしていたソフトウェアのプログラムなど、
大切なデータが全部失われてしまい、大変な損害になってしまうこともあります。
補助記憶装置が破損してデータが開けなくなる問題とは?
次に、補助記憶装置(オーグジリアリー・ストレージ)にはHDDの他にも、
データファイルの記録用の製品に、USBメモリやSSD、CD-R/RW/ROM、DVD-R/RW/ROM/RAM、BD-R/RE、
またSDカードやmicroSD/Miniメモリーカードやマイクロドライブ、マルチメディアカードなどがあります。
他にもxDピクチャーカードやPD、CF、スマートメディア、MO、フロッピィディスクといった旧型のストレージや、
また携帯電話、スマートフォンのiPhoneやタブレット端末のiPad、レコーダー、デジタルカメラなど、
小型のコンピューター装置の内蔵メモリを含めると、さらに沢山あります。
しかしながら、これらのストレージは基本的に一度重要な回路が破損してしまうと、
直接的には一般の個人では、専用の機材がないため内部のデータが開けなくなります。
また、大規模なデータバンク(書庫)を管理・保管しているサーバーやRAID、ワークステーション、
テラステーションなどの機械が壊れてしまったら、さらに深刻なダメージを負ってしまいます。
壊れたハードディスクのデータは復旧できる?
例えば、コンピューターに使用されるハードディスクドライブは、一度故障すると、
精密機器であるためそのまま修理するのは非常に難しく、特に個人ではほぼ不可能な程です。
また、HDDのヘッド吸着不良による物理障害とは?という疑問については、こちらのページにて。
そんな時のために、『データ復旧サービス』という、
壊れたストレージから内部に保存されたファイルを取り出ししてもらえるサービスがあります。
※「データ復旧」の他に、『ファイルの復元、拡張子の修復、プログラムの回復、データの復活、
また、コンピューターからの復帰、壊れたHDDからの救出、ファイルのサルベージ、PCからのリカバリー』
と、いくつものコンピューター関連の呼び方があるのですが、基本的にはみな、ほぼ同じ意味です。
また例として、BUFFALO 様での、
ハードディスク(HDD)はなぜ故障するのか?その構造と原因を知る の解説も参考までに。
特にHDDから異音が鳴ってきた時はそれ以上は通電を控えて、
プロのデータリカバリーサービスの方に出して、復旧の対処をしてもらわれることをお薦めします。
ローカルディスクの内部のファイルが保存された場所は?
次に、HDDが軽度なアクセスの問題を起こしていて、確認した結果、OSの格納された部分が破損してしまい、
幸いデータの部分は生きているようなので、HDDを入れ替えてリカバリーをする予定で、
この場合には、Windowsのパソコンのデスクトップ上のデータの復旧は可能?
またデスクトップ上のデータは本来、
ハードディスクドライブやSSDの内部のどこのフォルダーに保存されている?というご質問について。
たとえば、デスクトップの画面で表示されているショートカットアイコンなどは、
ローカルディスク(C:)のDocuments and Settings(ドキュメントアンドセッティング)の、
ユーザー名のフォルダー→デスクトップ、と出ているフォルダーの中に保管されています。
この中身のファイルが無事で、別の種類のOSをご利用して開いたり、データ復旧サービスに注文する、といった、
何らかの方法で読み込みができれば、コピー&ペーストで他のデータ記憶装置に移し変えることができます。
そして後に、新しいハードディスクの同じ場所のフォルダーに貼り付けをすることで、修復ができます。
アプリケーションソフトのアイコンは、ソフトウェアをもう一度インストールして作り直す必要があります。
データ復旧サービスにハードディスクを提出する
また、物理的に壊れて完全に読み込みできなくなったHDDやSDカード、USBメモリ、RAIDケースなどは、
専門のデータ復旧センターにて、補助記憶媒体の内部のファイルなどを引き出してもらい、
他のデータ保管媒体に移し変えることで、喪失したデータを救出してもらえます。
パソコンの修理と一緒に簡易的なファイルの復元が注文できる、コンピューターのサポート店も多いです。
また、より専門のデータ復旧サービスセンターでは、持ち込みだけでなく、
機材の郵送での受付や、出張訪問サポートなどで、データ復元の依頼を注文することもできます。