ノートパソコンのデータを取り出しする方法とは?

ノート型パソコン」(notebook-sized personal computer)は、
液晶ディスプレイやバッテリー、キーボード、タッチパッドなどが一体化して、
A4サイズ以下のコンパクトな形に収まった、持ち運びのできるPC本体です。

しかし逆に、一体化の難点として、ノートパソコンのどれか一つのパーツに急に不具合が出て、
システムの破損や部品の物理的な故障が起こった時、
正常にコンピューターが開けず、急に使用できなくなる場合も時にはあります。

そんなトラブルが起きた時、ひとまず内蔵のハードディスクやSSDにあるデータをすぐに取り出しして保存し直したい、
といった時には、ノートパソコンのそれぞれの故障に対してどのような方法で対処すればいい?という疑問について。

故障したパーツを代用して再起動する方法とは?

まず、ノートパソコンの故障したパーツがどの部分であるかによって、
それぞれ代用できるデスクトップPC用の周辺機器を別にお持ちであれば、
一時的にそちらを替わりにつなげてみると、パソコンを開き直すことができます。

例として、液晶モニターに深いヒビが割れたりパネルが破損して映らなくなった場合、
お使いのノートパソコンの側面部分に、モニター用の接続端子をつなぐコネクタがあれば、
普段デスクトップ用に使っているモニターを、ノートPCの方につなげると画面が映ります。

(お持ちのモニターの「Display Port」(ディスプレイ・ポート)がアナログ用ではなく、
「DVI-D」や「DVI-I」、「DVI-A」などで、本体の方のコネクタと形が合わない時は、
別売の変換プラグや変換ケーブルを間に中継して、接続してください。)



バッテリーの寿命が来た時には?

次に、ノートパソコンに搭載されたバッテリーの寿命が来てしまい、すぐには交換できない場合に対処する方法について。

まず、バッテリー抜きでも起動ができるコンピューターの場合は、
ひとまず電池をマシン本体から取り外して、充電の時に使う電源コードからコンセントを通して起動します。

キーボードが壊れて入力できなくなった時は、
デスクトップパソコンで普段使っているキーボードを、USBポートに差し込んで使ってみましょう。

メモリが壊れた場合、もし使っていないパソコン本体を別にお持ちなら、
そちらのメモリを一時的に取り外して代わりに組み込む、という方法もあります。

(ノートPC用とデスクトップPC用のメモリはサイズが違いますので、注意してください。)

ハードディスクドライブのデータを読み込みするには?

次に、マザーボードや電源ユニットなどの重要なパーツが故障してしまった場合に修復をする方法について。

まず、あまり分解や自作組み立ての工程に慣れていないと、少し一般の個人では難しくなってきます。

そのため、コンピューターのサポート店やメーカーの修理に出すので先にデータだけ取り出ししておきたい、
という場合は、「外付けハードディスクケース」を一つお持ちであれば、
内蔵のHDDを一度本体から取り外して、中身のディレクトリを読み出すことができます。

また、Macで使うHDDからデータ取り出しをするには?という疑問については、こちらのページにて。

別のパソコン本体をもう一台お持ちで、お手持ちの外付けHDDケースが、
ノートパソコンの2.5インチのハードディスク用の規格であれば、
一時的に移し替えて、別のPCから外部のローカルディスクとしてデータを読み出せます。

ですがこの作業を行う場合には、予備のPC本体と外付けHDDケース
(またはNASやRAIDなどハードディスクを読み込みできる電子機器)をお持ちで、
かつ、ノートパソコンからHDDの取り出しができることが必要です。

小型のノートパソコンが壊れた場合は?

一方で、ネットブックのように小型のサブノートパソコンやフラッシュメモリ仕様のタブレット端末の場合は、
パーツが故障すると、データ記憶装置の取り外しが困難であったり、一般の個人ではほぼ不可能なものもあります。

※タブレット端末やスマートフォンの場合は、ディスプレイの画面が開かなくなっただけであれば、
 まだ別のパソコンに同期接続をして、一部のデータは読み出しができる見込みもあります。

破損を直してもらう場合には、ノートパソコン(Notepad computer)を、メーカー先のカスタマーサポートや、
出張訪問や店頭での診断修理のサービスを請け負われている、
私設のPC修理センターの事業に出して、部品の取り出しと交換などによって、直してもらうことをおすすめします。

たとえば、オータムサポートといった、内蔵のHDDのデータを取り出しして復旧してもらう作業を、
一緒に請け負われている店舗もあります。

もし、ノート型パソコンにあるハードディスクドライブやSSDが、デバイスの認識自体はできても、
オペレーティングシステムが正常に起動しなくなったり、アクセスエラーが発生して開けない時は、
別のOSがインストールされたPC本体にUSBでつなげてみると、データの読み込みができることもあります。

しかしそれでもうまくいかず、まだHDDやSSDボリュームに、バックアップをしていなかったファイルが残っていて、
開かなくなった内部のデータを取り出ししてもらいたい、という際には、
専門のデータ復旧サービスセンターにて、リカバリーの措置を行ってもらわれることを推奨します。



データ復旧サービスでHDDやSSDを取り出してもらう

次に、ノートパソコンに内蔵されているハードディスクドライブの回路に、
深刻な物理障害が起きているために、故障している時に、データを取り出したい、という場合の対処法について。

まず、上記のような方法とは違った対処方法です。

ハードディスクドライブが物理的に故障すると、それ自体の修理を行うのは非常に困難です。

特に異音が鳴っている場合には、それ以上のストレージへの通電は、ひとまずお控えください。

その際、中身のファイルやフォルダーを抽出するには、専門のデータ復旧サービスの事業に注文をして、
分解による取り出しをしてもらい、別の二次記憶装置にデータを移し替えてもらう、という手順です。

バックアップがなくて、どうしても重要なファイルがまだ壊れたノートパソコンに残っているけれど、
取り出しができない、という困った事態が起きた時には、PC本体ごと、またはHDDやSSDだけを取り外して、
持ち込みか宅配便で、プロのデータ復旧サービスに提出をして依頼をされてみてください。

また、小型・薄型のパソコンで自身でストレージを取り外すのが難しい、という場合でも、
プロのデータリカバリーサービスの方で、本体から取り出してもらうこともできます。