CD-RやRWを誤って初期化した時にデータを復元するには?

CD-RやRW(Compact Disc-ReWritable)のディスクを、ドライブ装置にセットして読み込みを始めた時に、

『準備ができていません』 『初期化しますか?』 『今すぐフォーマットしますか?』

といったメッセージが表示されてファイルやプログラムが開けない時には、どのような対処法がある?

また、誤ってデータを消去してしまったら、後から復元することはできる?という疑問について。

フォーマットのエラーメッセージが表示された場合は?

まず、フォーマット(data format)のメッセージに表示される選択肢のコマンドで、
『はい』に該当する選択のコマンドをうっかり勢いで押して、形式の変換を実行してしまうと、
CD-RまたはCD-RWが初期化されて、またOSのゴミ箱フォルダーにも移動はせずに直接、
保存していたデータが一括で全部消えてしまいます。

そのため、すでにストレージに大事なファイルが保存されている時は、
決してエラーメッセージのバルーンで、『はい』を押さないようにご注意ください。

ですが、もし間違えて初期化してしまった場合でも、まだデータの復旧ができる可能性があります。

その際、新しくCD-RWへのデータの上書き保存をされると、消えた拡張子を元に戻せる確率が下がってしまうため、
それ以上のディスクの使用は控えて、専用のツールや復旧のサービスでの対処をされてみることをおすすめします。



CD-R・RWの読み込みエラーのトラブルが起こる主な原因

・CD-RやRWのディスクの盤面に、キズや汚れが付いている。

・別のオペレーティングシステムのパソコンやドライブの装置から読み込みをしていた。

・今までのデータの繰り返しの書き込みで、ディスクの寿命が来てしまった。

・湿気や過熱により、ディスク面が傷んでしまった。

・CDドライブの本体が故障している、またはデバイスが認識されていない。

・前回にファイルを保存した時に、読み込みや書き込みのエラーが起きてしまった。

・読み込みに必要なソフトウェアのプログラムを、誤って消去してしまった。

と、さまざまな原因でのエラーや破損のトラブルの事例があります。

また、音楽CDやDVDのデータを損失した時の復元の方法については、こちらのページにて。

上記の問題の解決策の一例として、DVD用の研磨機を使用してディスクのレンズクリーニングをしたり、
しばらくパソコンの電源を外して再度起動させた時に、また読み込めることもあります。

データ復元ソフトを使って消えたファイルを修復する方法とは?

次に、CD-RやCD-RWに間違えてフォーマットをかけてしまい、
焼き込みをしていたエクセルの表やワードの文章、写真画像といった重要なファイルを、
一括で全部消去してしまい、またバックアップもなしの状態の時に、後からデータを復元するやり方について。

まず、ディスクから表示が消えたデータの多くは、まだ痕跡の拡張子が見えない部分で残っています。

またCD-RW (コンパクトディスク・リライタブル)の仕組みは、
データの書き込みの時に色素を焼き切るため一度しか保存ができない「CD-R」と違う、
何度でもファイルの保存と消去が行えるコンパクトディスク(光ディスク)です。

しかし一方で、フォーマットを行ってから新しくデータを保存し直すと上記の通り、
前に保存されていた分の痕跡のファイルが上書きされて、修復ができなくなっていくのでご注意ください。

表示されなくなったファイルは、市販のデータ復元ソフトを使って(論理フォーマットの場合のみ)、
フォルダーから消えた拡張子を痕跡のデータから引き出す形で、ある程度の復旧ができる方法があります。

ほかに、CD-RWやDVD-RW、BD-REから、パソコンや外付けHDD、USBメモリやSDカードといったストレージデバイスに、
移行をしていたファイルを誤った削除や初期化、機器の破損で失った時には、
デジタルデータリカバリー様といった復旧サービスの事業で、復元をしてもらうこともできます。



デジタルデータリカバリー


誤って初期化したCD-R・RWから失ったファイルの検出を実行する

次に、例としてAOSデータから発売されていますデータ復元ソフトの、
ファイナルデータを使用して、CDディスクから失ったデータを自分で復旧する手順について。

まず、お使いのデスクトップPCまたはノートパソコンを起動して、
データ復旧のアプリケーションソフトをインストール・セットアップします。

次に、内蔵または外付けのCD、DVDないしBDドライブのトレイに、
誤って初期化をしてファイルを失った、対象のディスクを差し込みします。

ファイナルデータのソフトをWindowsのパソコンのデスクトップ画面から起動して、
「ファイルの復元」⇒「フォーマットをした場合」とメニューのコマンドを選択して進めます。

ディスクのアイコンのマークがある、(E:)といったボリュームラベル(volume label)を選択して、
「検索」のボタンを押すとドライブスキャン(検出の実行)が始まりますので、しばらくの時間待機します。

読み込みできた拡張子を保存する形でリカバリーを行う

そして、ツールのプログラムによるドライブスキャンが完了すると、
読み込みに成功したファイルの拡張子の一覧の画面が表示されます。

その中から、「JPG」といった、必要なデータの拡張子のフォルダーを開いて、
対象のファイルがあるかどうかを、プレビュー画面で確認されてみてください。

元に戻したいデータが見つかりましたら、「選択したファイル復元」のボタンを押して、
パソコンに内蔵されたローカルディスクのSSDやHDD、または外付けハードディスクといった、
別のストレージの装置に保存する形で、「OK」を押してファイルのリカバリーを実行します。

そして、ファイルがパソコンのソフトウェア上で無事に開ければ、復元に成功です。

最後に、「完了」→「終了」と進めて、ソフトウェアを閉じます。

また例として、データレスキュー119 様での、
読み込めないCD-R/RWのデータ復旧・思い出画像・ビデオ救出 の解説も参考までに。

一方でドライブ装置自体が故障したり、DVD-RやRW自体に汚れや傷が付いて読み込めなくなった場合には、
プロのパソコン修理サービスの企業に問い合わせて、修復を行ってもらわれることも推奨します。

CDドライブが認識しない時にデバイスをアンインストールする

次に、CDやDVD・BDのドライブ装置がパソコンで正常に認識しない時に解決をするやり方について。

例として、まずWindows(ウィンドウズ)のパソコンを場合をお使いの場合は、
エクスプローラー(フォルダーを閲覧するファイルマネージャー)の画面を開きます。

「PC」(マイコンピューター)の画面で、『リムーバブル記憶域があるデバイス』をチェックします。

DVD-RAMドライブ(D:)などの項目に表示がされていない時は、
今度はコントロールパネルにある、デバイスマネージャーの画面を開きます。

そちらのCDやDVDドライブの装置の名称の項目では、デバイスがしっかりと認識されていない可能性があります。

『DVD/CD ROMドライブ』または『不明なデバイス』や「!」「×」「?」のマークが付いていたら、
製品の名称の項目を選択して、右クリックで一度「デバイスをアンインストール」(削除)します。

そしてトレイからディスクを抜き取りして、パソコンを再起動されてみると、
今度は正常に認識できて、内部のデータも読み込みができる可能性があります。

それでもうまくいかない時は、場合によってはオペレーティングシステムの再インストールや、
パーツの交換による修理などを行われてみてください。

データ復旧のサービスでより多くのファイルを復活してもらう

一方で、個人でできるアプリケーションソフトでのリカバリーの方法では、検出できないファイルが多かったり、
またはエディタやメールのテキストの一部が文字化けで崩れたり、写真やCG、図形の画像の画質がぼやけていたりと、
拡張子のプログラムが破損した状態となり、修復に失敗するケースもよく出てきます。

初期化の動作で消えたファイルをできる限り多く復活させたい、という際には、
持ち込みまたは郵送で、プロの業者であるデータ復旧のサービスセンターに、
CD-RWやRのディスクを提出して、復元の対処をしてもらわれることをおすすめします。