パソコンの電源を付けてもハードディスクの稼働音がせず、動かない状態になっていたり、
BIOSで認識はされてもオペレーティングシステムやファイルの読み込みができない場合は、
起動できるようにしたり、データを復旧するには、どういったやり方がある?という疑問について。
まず、現在発生しているHDDの動かないトラブルは何が原因でどのような状態にあるかを
把握していく必要があります。
パソコンをはじめとする電子機器の場合によくある、電源スイッチがオフになっていたり、
電源コンセントやACアダプターがコネクタに差し込まれていない状態になっていないかどうかを確認します。
またノートパソコンの場合にはバッテリーが切れていたり、本体から外れていないかご注意ください。
バッテリーやACアダプターが経年劣化や強い衝撃で故障して破損していたら、
やはりパソコンに電源が通らずハードディスクも動かないため、新品に交換する必要があります。
デスクトップパソコンで、交換時にSATA/IDEケーブルや電源ケーブルのコネクタが
HDDのインターフェースにしっかりと差し込みされていない状態になっていないか
パソコンケースの蓋を開けて、外れかかっていたら差し込み直しをされてみてください。
HDDが動かない時には、パソコンの電源やデバイスの認識の問題が多いのですが、
物理的に故障していると思われる時には、それ以上通電するのを控えて、
専門のデータ復旧サービスに出して、内部のファイルを取り出ししてもらうことを推奨します。
またノートパソコンをお使いの場合、PCケースのHDDの交換用のカバーから以前に交換などをした際に
螺子でしっかりと固定ができていなかったり、インターフェースに正常に差し込まれていないために
ハードディスクが移動中の衝撃などが原因で外れてしまった、というケースもあります。
蓋を開けて、もう一度HDDに差し込み直しをすると、動いて復旧できることもあります。
パソコンのパーツのどれかが故障していると思われる場合は、ビープ音や、
起動後の画面表示などで、どの部品が破損しているかを把握できます。
すぐに修理ができそうにない場合には、もし別の予備のパソコンをお持ちでしたら、
ハードディスクドライブを一度、動かないパソコンのケースから取り出しします。
それを別のデスクトップパソコンの空いたドライブベイに増設を行うか、
外付けハードディスクケースあるいはUSB変換ユニットに繋げて読み出しによる
データ復旧の作業を試してみてください。
パソコンが起動したら、Windowsのエクスプローラーの画面(Mac OS Xの場合はFinder)を開いて、
ローカルディスクまたはリムーバブルディスクの項目に新しいボリュームが追加されているかどうかを確認します。
アイコンを開いて中にあるフォルダーを開いて、個別ファイルが見つかりましたら、
これらをコピー&ペーストなどでバックアップします。
これで、手動でのデータ復旧の作業は完了です。
ハードディスクにアクセスエラーが発生して開かない場合は、
プロパティ→ツールの『エラーチェック』による修復を試してみてください。
HDDの製造メーカーのホームページにて配布されています「S.M.A.R.T.」のモニタリングソフトに
付いているエラーの修復機能を使って、正常に動かない状態からの復旧を試みる方法もあります。
また、Windowsのパソコンでデータが開けない時には、macOSのパソコンでなら
開ける、という場合もあります。
もしHDDのディレクトリがどうしてもパソコンに認識せず開けなかったり、
あるいは完全に動かない場合は重度の破損が起きている可能性が高いです。
その際には、やはりそれ以上は動かされずに、プロのデータ復旧サービスセンターに問い合わせて、
パソコンまたはハードディスクを送付して、安全に診断をしてもらわれることを推奨します。