ヒューマンエラーの防止対策とは?

ヒューマンエラー [human error] とは人間が不可抗力で行ってしまう
ミステイク(失敗)という意味です。

コンピューター上でしたら、入力操作ミスや業務上の過失などがこれに当てはまります。

コンピューターの分野での主なミス

・キーボードやマウスからパソコンに送った入力指示を間違えてしまう。
・電源の切り方を間違えてしまい、その影響で起動ができなくなる。
・コンピューターウイルスのチェックを長時間忘れて、拡大感染させてしまう。
・ノートパソコンを硬い地面や水の中に落として故障させてしまう。
・CD/DVD/BD/MOなどのデータ保存ディスクに傷を付けてしまう。
・アプリケーションソフトウェアを同時に使いすぎてフリーズが発生してしまう。
・間違えてデータファイルを削除/上書きしてしまう。
・インターネットや電子メールで間違ったテキスト文章を送信してしまう。
・自作パソコンの組み立てや部品交換のマニュアル手順を間違えてしまう。
・買い物の時に誤って違う機材を購入してしまう。
・ネットワーク上でのクライアント先に迷惑をかけてしまう。
・運営しているサーバーやワークステーションの管理体制が不十分で問題が起きる。

ヒューマンエラーは災害と同じく突然予期せずに起こるものなのですが、事前にしっかりと
適切な防止対策を行って、同じ失敗をしないように心がけて、また、もしミスが出た場合でも
すぐにフォローできるように準備を整えておくことで被害を最小限に抑えることができます。



主なデジタル上での事故防止の手段

・大事なファイルは外付けHDDなどにバックアップを取っておく。
・パソコン機材とルームの環境を扱いやすいように整える。
・作業の合間に時々、適度に休憩を入れて心身をリラックスさせる。
・間違えやすそうなところはメモして押えておく。
・自身と従業員のIT教育をしっかりと行う。
・手動による操作を少なくできるように、処理をコンピューターにある程度任せる。
・多少は失敗する可能性を前提にしてスケジュールを組む。
・人間の脳と心理的なメカニズムを勉強し、専門分野と照らし合わせて分析する。
・重要な作業をする際には事前に予行演習を行う。
・アンドゥ(取り消し)できる上限回数とメモリの容量を増やす。
・大きなことをする際には、心理的、金銭的に十分な余裕を持っておく。
・定期的に機械のメンテナンスを行う。
・以前の失敗から学び、同じ過ちを繰り返さないように心がける。
・従業員を雇ったり、外部に依頼をする際には十分に相手側の確認を行う。
・安全・安心を第一に考えて方針を取り決める。

他にも、専門分野によってヒューマンエラーの対策は山ほどありますので、
創意工夫をして失敗を減らせるように努めていくと良いでしょう。

ほか、サイバーセキュリティ 様での、情報漏洩の原因「ヒューマンエラー」効果的なセキュリティ対策 の解説も参考までに。

しかし、どれだけ気をつけていてもやはり完全にミスを防ぐことは不可能なので、もしも突然
ヒューマンエラーが起きてしまってもピンチにならないように、失敗のケースを事前に想定して
マニュアルを組んですぐに対処できるように対策を整えておかれることも非常に大切です。

コンピューターの故障トラブルの場合でしたら、外付けHDDやNASへのデータのバックアップや
RAIDによるハードウェアの二重化、予備パソコンの備え、専門の
パソコン修理サービスやデータ復旧センターの場所の事前チェックなどが有効です。