パソコンやRAID、NAS、レコーダーなどの電子機器で使われている補助記憶装置のハードディスクドライブで、ある時、
カコン、カコン、と異音が鳴り始めて、同時にデータの読み込みができなくなった時は復旧できる?という疑問について。
重度の破損の可能性
まず、カコンカコン、コトンコトン、という具合の異音が鳴っている状態は
高い確率でヘッドクラッシュ(HEAD CLASH)という障害が発生しています。
WindowsやMacintoshのオペレーティングシステムが開けず、BIOS画面でも読み込みが行われず表示されていない場合は、
物理障害という故障が起こっている可能性が高いです。
アクセスエラーが起こっているだけであれば、別のパソコンをお持ちなら
そちらに一時的に増設するかUSB外付けHDDケースに差し替えて接続する復旧方法もあります。
読み込みの仕方の一例
Windowsで読み込めなくなったHDDを、Apple製のパソコンのMac OS X/macOSで外部ドライブとして読み込むか、
UbuntuやKnoppixをDVDブートで起動してパソコンを開くと、データが開ける、ということもあります。
またMBR(マスターブートレコード)が破損している時は、コンピューター上から修復を試みることもできます。
しかし、ヘッド部分がプラッタという記録用の円盤に吸着している状態は、回せば回すほど
円盤に傷がついて状態が悪化するおそれがあるため、電源を切ってモーターの回転を止めます。
カコンカコン、と音が鳴り続けてBIOSからも読み込めない状態は、重度の物理障害である可能性が高く、
またコンピューターに認識しないため、精密機器である以上、一般個人で直すのはほぼ不可能になります。
中身のデータがまだバックアップできていなくて何とかして元に戻したい、という時は、
専門業者のデータ復旧サービスに注文して、カコンカコン、と異音が出る
ヘッドクラッシュの物理障害からの復旧作業を注文されてみることをおすすめします。