SSDをハードディスクドライブのかわりに搭載しているパソコンがある時、何かのトラブルで
故障してしまい、緊急なのでSSDのOSを別のパソコン本体に取り付けて、
開けなくなったバックアップしていないデータを救出するにはどうすればいい?という疑問について。
内部のパーツの故障
まず、SSD(ソリッドステートドライブ)はHDDより丈夫で壊れにくい装置です。
SSDの中にインストールしたオペレーティングシステムが破損した時以外は、
マザーボードや電源ユニット、メモリなど別の部品が故障していることが多いです。
パソコンが急に動かなくなってしまったため、一旦SSDを別のデスクトップパソコンに移し変えて
そちらでファイルを開くには、PC2台のフタを開けてドライブベイから空きのドライブベイに入れ替えます。
SATA方式とIDE方式の違いで、ケーブルを付け加えたり変換アダプターを使う必要が出る時もあります。
またパソコンのCドライブ用などに使用するメモリディスクであるSSDは
2.5インチサイズのハードディスクドライブと同じくらいの大きさです。
もう一台のパソコンのスペック
デスクトップ型PCとノートブック型PCを一台ずつお持ちの場合は、ノートパソコンで開きたい時には
外付けSSDケースか、USB変換ユニットに差し込んでリムーバブルディスクとして開きます。
予備のデスクトップPCをお持ちで、HDDを収納するコネクタのスペースに空きがある場合は、
そちらに増設する方法もあります。
※Windows8や8.1、Windows10などの新しいOSが入っているSSDの場合でも、
そのOS自体は起動せずに増設してDドライブ~としてフォルダーを開く作業なので、もう一台のパソコンが
メモリやCPU、マザーボードなどパーツの動作環境が一定以上の基準を満たしていなくても大丈夫です。
こちらの一例では、デスクトップパソコンに内蔵していたIntel製のSSDを、
SATA方式のHDDを搭載するパソコンの空いたドライブベイに増設したり、
USBハードディスクケースや変換ユニットに接続して、データを開く手順を解説いたします。
(※AppleのMacbook Airなど一部のモバイル・コンピューターは
普通の方法ではケースのフタを開けにくいため、SSDの取り出しが難しいマシンもあります。)
SSDの取り外し作業
ノートパソコンの場合は最初に裏面に向けて、ドライバーで固定ネジを外してカバーを取り出します。
内蔵されている2.5インチ型ハードディスクを横にスライドするように指で押して、
コネクタのあるケース部分から取り外します。
次に、故障したパソコン本体のケースの止め具であるネジを外して、フタを開けます。
SSDのコネクタからSATAケーブルと電源ケーブルを取り外して、
3.5インチ変換マウンタごとSSDをドライブベイから引き出します。
場合によっては、3.5インチ変換マウンタに固定したネジをドライバーで外してSSDを取り外します。
付け替えの際の接続
こちらを別のデスクトップパソコンの空きのドライブベイに差し込んで電源ユニットの中間コネクタと
STAケーブルの予備を接続する、またはノートパソコンに外付けデバイスを通してSSDを接続します。
移し変えた方のパソコンを電源ボタンを押して開いて、元々そのパソコンにインストールされている
Cドライブの方のOSを起動します。
しばらくそのパソコン本体を立ち上げていなかった場合、Windows8や8.1、Windows10などの
アップデートが自動的に行われたり、起動中にチェックディスクの機能が動いてエラーの修復が
自動的に実行されて、「お待ちください」という表記が出てしばらく時間がかかることがあります。
フォルダーを開いてデータをバックアップ
移し変えた方のパソコン本体のオペレーティングシステムが起動してデスクトップ画面が開いたら、
まずエクスプローラー(MacパソコンではFinder)を開きます。
ローカルディスク(D:)などの新しいボリュームが追加されていましたら、
そちらを開き、個人ファイルが保存されているフォルダーを開きます。
そして、データのバックアップをする形で、必要なファイルを救出します。
あとは、故障した方のパソコンを部品の換装作業などで直すまでの間はあまりそのSSDに新しいファイルを
保存しすぎたりしないように少し抑えめにして使いつつ、また
代わりのパソコン本体の方も、二台同時に故障してしまわないように大事に取り扱ってください。
※注意点として、外付けハードディスクケースを使われる場合は、SSDの製品ごとの形状によっては、
たとえば固定する角の部分に引っかかってしまい、コネクタが入りきらないことがあります。
移し変えの作業の際に中途半端に接続された状態では、SSDが認識できず、OSが開けません。
またプロのパソコン修理センターやデータ復旧サービスで注文して、SSDを正しく接続してもらい、
有償でデータの救出を請け負ってもらわれることもおすすめします。