パソコンの電源ボタンを押してOSを起動している最中に、
ピ――――、ピポッピポッといった変な音が出て何らかの支障が出た場合の対処法について。
これらの異音は、HDDのヘッドクラッシュや焼き焦げによる音ではなくシステム的に鳴っている
故障の警告音であり、Beep音(Beep Code):ビープ音(ビープ・コード)と呼びます。
まず、電源起動の間に何も鳴らずにすぐにOSが開ける時や、
「ピッ」と短い音が一回鳴っただけの時は基本的に正常な状態です。
(AMI BIOSでは、DRAMメモリのリフレッシュ不良の警音告です。)
しかし、Award BIOSで、ピ――――ッと長い音が鳴った時や
何度も連続で数回、ピポッピポッピポッと鳴っている時は故障の警告音なので、
内部パーツの交換やメンテナンスが必要になることもあります。
ひとまずは通気口やCPUファンなどにホコリがたまっていたら、動作遅延やエラーの原因になるため、
掃除をして取り除かれてみてください。
特にOS画面の起動ができない時は要注意!
ビープ音の鳴り方はマザーボードやBIOSの種類によって違うのですが、
音の出る回数が多いほど深刻な破損を引き起こしています。
例えばAMI BIOSの場合でしたら、回数に応じた破損の判別ができます。
・1回 音が鳴るとメモリの異常
・2回=パリティの不良
・3回=メインメモリの読み書き不良
・4回=システムタイマーの異常
・5回=CPUの調子が悪い
・6回=キーボードコントローラの不良
・7回=仮想モードの例外エラー発生
・8回=ビデオメモリの不良
・9回=BIOS-ROMチェックサムの不良
・10回=CMOSシャットダウンレジスタの故障
・11回=キャッシュメモリの不良
ほか例として、パソコン360 様での、電源を入れると変な音が鳴る、BEEP音など の解説も参考までに。
しかし多くのユーザーの方はパソコンの分解によるパーツ交換や
システム修復に関しては詳しくないため、下手に部品をばらしてしまうと、
接続ミスをしてしまいかえって故障を複雑かつ悪化させてしまうおそれもあります。
再インストールや換装作業は焦らず、慎重に行っていくことが大切です。
OSの再インストールと違い、物理的な修理を行う必要がある場合も多いため、
ビープ音が鳴った時はなるべく、自作PCに詳しい信頼のできる知人か、
専門のパソコン修理サポートサービスに修復を行ってもらうのが最善です。