エクセルのデータファイルが開かない時に復活させるには?

Microsoft Excel(マイクロソフト・エクセル)で開くワークシート(work sheet)のファイルは、
出勤簿や出納帳、家計簿の集計、項目の並び替え、時間計算といった幅広い分野で、
インターネット上や個人・法人の業務上などのさまざまな場所で使われています。

しかし、Excelのアプリケーションソフトウェア(Application Software)でテンプレートを開こうと、
特定のファイルのダブルクリックをした時にエラーや破損が起きていたり、
サイズが大きくなりすぎて、その重さによりデータが開かない、という場合がたまにあります。

その主な原因と解決方法となる使い方、また対象の「xlsx」「CSV」などのデータが読み込みできない状態から、
どうすればファイルを開き直して復活させることができる?といった疑問について説明いたします。

エクセルのオプションの画面で確認する

まず、エクセルで使用する「xls」「xlsx」「xar」「CSV」といったファイルの拡張子を、
プロパティの画面で見て、サイズが「0バイト」などになっていないか、
あるいは破損していない正しく開ける状態であるかどうかを確認してください。

問題がなさそうでしたら、所持されているExcelのバージョン(オフィススイートのエディション)で、
メニューの画面にあるツールの項目から「オプション」を開いて、「全般」を選択します。

そこに、「ほかのアプリケーションソフトを無視する(I)」という項目があります。

ここに、もしもチェックマークが付いていたら、これを解除してOKを押すと動作も復活します。

この使い方で、例えばインターネット上にあるデータシート用のファイルを直接開く時に、
ソフトウェアの画面しか開けない、といったトラブルは大体解消できます。

エクセル2007以降の場合は、『Excelのオプション』から詳細設定を選んで、そこから同じように、
「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用するほかのアプリケーションソフトを無視する」の項目の、
チェックマークを外しましょう。



Excelをインストールし直して再度起動する

この方法を試しても、特定のテンプレートのデータが開けない時は、
一度、Excelのアプリケーションソフトの設定を初期化して元に戻すか、
ユーティリティーをパソコンからアンインストールして、もう一度インストールをし直してみましょう。

または、別のパソコンのオペレーティングシステムにインストール・セットアップをし直して、
そして、もう一度エクセルのウィンドウを起動されてみてください。

ヘルプの機能でトラブルシューティングを開く

ですが場合によっては、稀に「.xlsx」といったファイルの方に問題があって破損していることもあります。

あるいは、ご自身で作成した表のデータが急なフリーズや強制終了、削除ミスなどが原因で破損したり、
どこかで消去されていた、というケースもありえます。

ひとまずは早めに、「ヘルプ」から『トラブルシューティング ファイルの回復』などの、
リカバリーの機能での、Excelのソフトウェアまたはファイルの修復を試みてください。

ほか、Excelで上書き保存できなかったデータを直前の状態に復元する方法については、こちらのページにて。

また、たとえば回復ができたあとは外付けHDD、RAID、DVD-R、NASなどのデータ記憶装置に、
エクセルで作成・編集したデータファイルをバックアップして、いつでも復旧ができるようにしておきます。

もし、ハードディスクドライブやメモリーカード自体が物理的に故障して、
内部に保存されたファイルが読み込みできなくなった時は、
物理障害に対応されたデータリカバリーのサービスで、復旧をしてもらわれることを推奨します。



特定のファイルが重くなり大きすぎて開けない時に読み込みを復活させるには?

次に、エクセルの利用中、シートのコピーにて毎月データを保管していく際に突然、
500KB(キロバイト)のものが10MB(メガバイト)以上、あるいは1GB(ギガバイト)以上になって、
大きすぎる状態になり、特定のファイルの拡張子が開かなくなったり、保存の時に時間がかかる、
という場合の原因にはどういったものがあり、また適正のデータに復元するための方法は?というご質問について。

まず、Excelの操作をしている時に、ワークシートに画像などの重いファイルを多く加えたり、
文章や数値を大量に増やしていくと、一気にデータファイルの容量が重くなって、
1GB以上と、特定のファイルが大きすぎて開けない状態になることがあります。

しかも一枚のワークシートに内容を詰めていくほど、ファイルも急激に容量が肥大化します。

その際には、まず「Windowsキー」+「Pauseキー」で、パソコンのシステムの「詳細情報」を開いて、
実装RAM(メモリ)の容量を確認されてみてください。

大きすぎる特定のファイルが開けない状態が続いたり、上書き保存に時間がかかる時は、
パソコンのメモリをもっと高いものに交換するか、
もう一枚買ってメモリを2枚以上取り付けてみると速くなり、読み込み速度が復活します。

あるいは、性能の高いパソコン本体を所有されている知人に頼んで、そのマシンのUSBコネクタやドライブ装置に、
外付けHDDやUSBメモリ、DVD-RWなどを差し込みして、そちらのExcelといったソフトウェアで対象の重いファイルを開きます。

そこから、ワークシートの膨大なデータをいくつかに分割して、
それぞれのファイルとしてサイズを数分の一ずつに縮小して保存する、という手法もあります。

また例として、Excelファイルを開けないのはなぜですか? の解説なども参考までに。

こまめに別名で保存して、またエクセルの表を複数に分けて作ることで、
一枚一枚のKB・MB・GBの大きさが大分下がり、開くスピードも早くなってデータの読み込みもスムーズです。

データ復旧サービスにてストレージを見てもらう

もし、Microsoft Excel(マイクロソフト・エクセル)や専用のデータ復元ソフトなどで、
どうしてもワークシートといったファイルが、読み取りのエラーや拡張子の破損により開かない場合や、
自身で作成した換えの利かないファイルが混じっていて、同じデータが展開できない場合は、
ひとまず、対象の拡張子が保存されているハードディスクやメモリーカードへのそれ以上の上書き保存をお控えください。

何としても必要なファイルで、開けるようにしたいという時は、プロのデータ復旧サービスセンターに依頼をして、
壊れたファイルの復活や削除したデータの抽出・コピーをしてもらうのが、最も安全な方法です。