外付けハードディスクのケースが壊れた時にデータを復旧

パソコンなどのコンピューター機器で使用する 外部のデータ記憶装置である、
外付けハードディスク(External Hard Disk)は、接続や収納、持ち歩きが簡単で大変使いやすい製品です。

外付けハードディスクの外部ケースが故障するトラブルとは?

しかし、室内で置き場所を移し替えたり、外出する時に持ち歩く機会が多いと、
何かにぶつかった時のショックやうっかり落とした時の衝撃で、外側のケースが壊れてしまうおそれも出てきます。

また、HDDを交換する時にうっかり差し込みの仕方を間違えて位置がずれたまま、
カートリッジに強く押し込んだりすると、ピンが折れ曲がったりふたが割れて故障してしまう場合もあります。

もし飲み物をこぼして、ケースが水濡れしたり、雨や雪、強い湿気に当てられると、
電流のショートにより、電源装置などの回路の焼き焦げが起きて壊れる危険も出てきます。

他にも落雷、停電による電圧の逆流や、高熱、低熱、直射日光、異物の侵入、
といった数多くの外的要因による故障の可能性もあります。

そんなある時に、外付けハードディスクが急に上記のような原因で壊れた場合、
パソコンで読み込めなくなった時に復旧するには、どのように対応すればいい?という疑問について。



付属のUSBケーブルが損傷してつながらなくなったら?

最初に、付属のUSBケーブルが断線したり差込口が折れ曲がって接続ができなくなっただけなら、
別の同じコネクタの形状をしたUSBコードをお持ちであれば、そちらを代用してつなげ直すこともできます。

ACアダプター付きの電源コードが故障してしまった場合は、
違うコンピューター製品の電源コードを使うのはお薦めできません。

外付けHDDケースの開発メーカー先の受付サービスに電話をして、
壊れたものと同じACアダプターの電源コードを、取り寄せしてもらって交換をしてください。

外付けHDDのストレージに保存されたデータを開くには?

次に、[外付けHDDのケース]と[ハードディスクのストレージ]自体が別売で、
いつでも取り外しが可能な作業環境である場合は、
安全に取り外せるようならHDDを、すぐに壊れたケースから抜き取りましょう。

ケースの回路が壊れた状態のまま無理に起動して使おうとすると、読み込みの不具合の影響で、
ハードディスクの方までが電気の過負荷やプラグのずれなどで故障する危険も出てきます。

少し大きめのPCケースのデスクトップパソコンをお使いであれば、
内部のドライブベイに空き部分が残っていたら、
修理中は一時的にそこにハードディスクの取り付けをして増設をする形で、データを読み込みできます。

(IDE方式とSATA方式、3.5インチと2.5インチのサイズの違いにより、
 それとは別に専用のケーブルやベイが必要な場合もあります。)

または、数千円ほどのお手ごろな価格で購入できる外付けHDDケースやUSB変換ユニットを新しく入手して、
そちらに付け替えて、データの読み込みを復旧する方法もあります。

装置が壊れた時に、なるべく確実に内部のデータを復旧する際には、
専門事業のデータレスキューサービスで、カートリッジの修理の前に、
必要なファイルやフォルダーの取り出しによる救出の作業をしてもらうこともできます。



ケースと一体型の製品である外付けHDDを分解するには?

次に、「BUFFALO」(バッファロー)の『USB外付ハードディスク』など、
購入をした時に最初から内部のケースと一体型になっている製品は、
内蔵されたHDDを換装する機会はあまりありません。

ですが、ずっと長い間使い続けて外付けハードディスクのケースの電源スイッチが壊れたりすると、
パソコンなどでの読み込みができなくなってしまいます。

その場合は、カートリッジの構造によってはドライバー1本で自分自身で外付けHDDケースを分解して、
内蔵されているハードディスクだけ取り出す形で、復旧することも可能です。

また、ハードディスクのデータ取り出しは新品交換ではできない?という疑問について詳しくは、こちらのページにて。

カートリッジとHDDが一体化しているわけではなく、あくまで外側の部品なので、
丁寧にケースを分解をしていけば、ドライブを取り出して別の機器で再読み込みもできます。

(自分でドライブケースを分解をすると、長期保証サービスの対象外になることがあるので、
 必ず自己判断と自己責任の下で、慎重な作業で行ってください。)

そして、ケースの方は修理すれば直りそうな軽度の故障であれば、
たとえばMARSHAL(マーシャル)サポートなど、販売メーカー先のカスタマーサービスに出して、
修理をしてもらう方法があります。

ちなみに、RAIDやNASを構成するためのHDDのストレージを差し込みして、
データへのアクセスをするためのカートリッジの部分が損壊する不具合が出た時は、多くの場合、
故障の修理やケースの交換だけでは、保存されたファイルやフォルダーの読み出しができません。

ファイルシステムがWindowsやmacOSで対応されていないフォーマットだったり、
ディスクアレイの構造上、パソコンのOSからは通常はデータが読み取れない場合もあります。

またRAIDケースやNASのような高価な機材の場合は、買い換えると予算がかさみやすいので、
一度メーカーまたは私設の修理サポートに出して、修復をしてもらうことを検討されてみるのも良いでしょう。

外付けハードディスクが破損した時に復旧してもらうには?

もし外付けハードディスクのケースといった機材が壊れた時は、メーカー元の修理サポートや、
私設のPC修理サービスに預けて直してもらうのが、やはり一番無難で確実的なトラブルの解決方法です。

しかし強い衝撃の影響で、もし外側を保護するカートリッジだけでなく、
ハードディスクのコントローラー(基板)やコネクタが割れて故障してしまった場合は、
内部データの読み出しができなくなってしまいます。

その際には、壊れてしまったハードディスク本体もメーカー先に修理に出して、
可能であればHDDの新品への交換で直してもらえるかどうか、問い合わせをしてみてください。

もし修理サポートに出す前に、中身のデータを引き出しておきたい、という場合には、
上記と同じく、別の専門のデータ復旧サービスの方に外付けハードディスクのケースを出して、
内部の必要なファイルをHDDから取り出してもらわれることをお薦めします。