インターネットではユーザーがウェブ上でデータを保管するスペースや
便利な機能を使用できるように提供されたサービスが数多くあります。
これらは最初に「サインアップ」(ユーザー登録)を行ってユーザー名やパスワードなどの設定をしてから
サインインして、それから初めて管理画面に入って使用ができるようになります。
しかしたまに、何らかの原因により突然、一度サインアップして
登録したはずのサービスの管理画面にアクセスできなくなることがあります。
もしファイルマネージャーやメールの受信箱、ブログの履歴といった
保管場所に膨大なデータを保存していた場合、アクセスができなくなると困ってしまいます。
そんな時のために、よくあるミスやアクシデントについての
一通りの原因となるパターンと解決の方法を、順に解説していきます。
目次
- 1 ログインページのURLの変更があった場合は?
- 2 ログインのユーザー名かパスワードの入力が間違っている
- 3 FTPで間違えたホスト名を入力しているケースとは?
- 4 インターネットの接続が途切れてアクセスできない時は?
- 5 Javaなどのアドオンのインストールが必要になっている
- 6 お使いのウェブブラウザが管理画面に対応されていない
- 7 サーバーがメンテナンス中か、ダウン障害の発生
- 8 フォルダーがアクセス禁止や暗号化されている
- 9 ネットサービスの契約が期限切れになった
- 10 ウェブ上のサービスの提供が終了して閉鎖されていた
- 11 誤ってデータを削除していた時に復旧するには?
- 12 データ復旧サービスセンターでHDDを見てもらう
ログインページのURLの変更があった場合は?
インターネット上では、レンタルサーバーや独自ドメイン、ホームページスペース、ブログ、SNS、
掲示板、Webサービス、クラウド、メールなど、大容量のデータを取り扱うサービスが、豊富に揃っています。
しかしこれらのサービスで、一例までに、もしも管理画面が突然開けなくなった時に、
最初にページの再読み込みを試して、それでも開けずに契約したサーバの画面の
「指定されたURLへのアクセスが禁止されています。」といったメッセージが出る場合があります。
その原因はある程度の割合で、ログインページが変更になっていたりすることがあります。
または新しいセキュリティー機能が実装されて、それに伴い自身からのアクセスも弾かれる例があります。
そういった場合には契約しているレンタルサーバーの管理画面にログインして、新しい管理ページのURLアドレスを
確認したり、セキュリティー設定を変更して元に戻してみることを試みてください。
ログインのユーザー名かパスワードの入力が間違っている
まず、よくあるミスのひとつとして、ログイン(サインイン)に必要なユーザー名(またはメールアドレス)と
パスワードの入力が間違っていると、ファイルマネージャーなどの管理画面にアクセスができません。
ログインに必要な入力事項が正しいかどうか、見直してみてください。
また時々、定期的な安全確認のためのパスワードの入力や
設定の変更が求められていることがあるので、指示に沿って作業を行ってください。
・初心者向けのインターネットの問題を解消する方法については、こちらのページにて。
FTPで間違えたホスト名を入力しているケースとは?
FFFTPなどのユーティリティーを使ってFTPでの送受信を行う際には、
ホスト名、ユーザー名、パスワード/パスフレーズなどが必要になります。
その際、ホスト名はよく他の設定名と間違えて入力しやすい項目です。
サーバーの提供元おきに設定された正しいホスト名を確認して、違っていたら再度、入力してください。
また、ホームページのレンタルサーバのサービスでは、インターネットからログインできなくなった時に、
ウェブサービス内のデータベースの状態を、1日ごとにバックアップして、
ドメインの管理画面からそちらを使って破損する前の状態に復旧することもできます。
WordPress(ワードプレス)といったサイト作成ツールでのサインイン(管理画面へのアクセス)が
できない状態になるようなアクシデントが出た時に、データファイルが保存されているファイルマネージャーに、
ログインし直せるようにする際に大変役立ちます。
インターネットの接続が途切れてアクセスできない時は?
同じくよくあるトラブルとして、Wi-Fi(ワイファイ)といった無線LAN(ローカルエリアネットワーク)を使ったインターネット環境ではたまに、
ルーターの電源や電波の調子の影響でインターネットの接続が一時的に切断されることがあります。
急に他のウェブページもすべて見れなくなった場合は、タスクバーでインターネット回線が繋がっているか確認します。
また、LinkStationやTeraStation、LandiskなどのNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)を使用している時は、
お使いのNAS製品が正常に稼働していて、エラー音やエラーのメッセージ、ランプが出ていないかを確かめてみてください。
Javaなどのアドオンのインストールが必要になっている
オンラインストレージのデータ保管庫などのページでは、サービスを使用するために「Java 7」(ジャヴァ・セブン)といった
アドオン(add-on/機能拡張・付加のためのデータ)のインストールとセットアップが必要になることがあります。
大抵の場合はそのまま手順を進めていくとインターネットからの
インストールの案内が表示されますので、必要に応じて実行してください。
なお、OSのアップグレードなどでパソコン環境が大幅に変わると、
それまで開けていたページが急に開けなくなる事があります。
Microsoft EdgeやIEのメニューバーにあるツール⇒互換表示設定の項目で
そのドメイン名を追加する、などの復旧措置を行ってみてください。
お使いのウェブブラウザが管理画面に対応されていない
ある時、普段お使いのパソコンではなく、macOS/Mac OS XのPCやインターネットカフェのパソコンなど、
別のコンピューターからログインしてアクセスすると、Microsoft EdgeやInternet Explorerではなく、
Google ChromeやSafari、Firefoxでネットを閲覧していたため、
サインインした後の管理画面のページが一部、正常に映らない、見れない、というケースもあります。
ウェブサイトのサービスによっては、ウェブブラウザのMicrosoft Edge(マイクロソフト・エッジ)や
Internet Explorer(インターネット・エクスプローラー)のみにしか機能が対応されていないものもあります。
また逆に古いバージョンや最新のバージョンのIEでは管理画面の閲覧ができず、特定のバージョンのIEや
Microsoft Edge、Google Chrome、Safari、Firefoxなど、対応されたウェブブラウザが限定されてることがあります。
サーバーがメンテナンス中か、ダウン障害の発生
外部のレンタルサーバーやブログサービス、メール、掲示板、SNSといったサービスは、
定期的にサーバーのメンテナンスが行われて、その時間帯はサイトにアクセスできなくなるか、
速度が遅くなったり、一部のコンテンツが見れなくなります。
メンテナンスの時間帯を確認して数時間から一日ほど待って、再度ページにアクセスし直してください。
また、サーバーダウンの障害が発生している場合もあります。
外部のサーバーは突然、何らかのアクシデントが起こり、ダウン障害で一時的にアクセスができなくなる事があります。
ブログやホームページの場合、書きかけのデータをこまめに保存していないと、
保存ボタンを押した時にページが表示できないエラーが出てテキストが消えることがあります。
なので、自動保存機能を有効にしたり、メモ帳(テキストエディタ)やWord(ワープロソフト)にコピーして、
急なサーバーダウンに備えた対策を取られておくことをおすすめします。
また、定期的にエクスポート(Export)の機能などでパソコンや外付けハードディスク、RAID、NASの方に、
後にインポート(Import)でデータ復元の措置がすぐにできるようにするためにも、バックアップを取っておいてください。
フォルダーがアクセス禁止や暗号化されている
ネットワークのサービスの使用開始時にデフォルトで入っているフォルダー(領域)は、一部が閲覧禁止や書き込み禁止、
または有料サービスでのみ使用ができる領域に設定されている、といったケースも考えられます。
またリンクステーションやテラステーション、ランディスクといった個人/法人用のファイルサーバーの場合、
自分以外が所持者のサーバーであれば一部のフォルダは暗号化されていて、アクセスするにはパスワードの入力が必要になる場合もあります。
管理者に許可をもらって、アクセスを再度試みてください。
またファイルマネージャーの中を探してみて、保存したファイルがすぐに見つからない時は、
ディレクトリの位置を間違えて保存していた可能性があるため、下の階層のディレクトリを順に見て開いてみます。
もしくは検索窓の機能があれば、データファイルの名前を入力して探してください。
ネットサービスの契約が期限切れになった
有料のウェブサービスを使われていた場合、お試し期間が過ぎたり、一ケ月~一年ごとの
契約期間が過ぎると、自動的に契約期限切れでログインできなくなることが多いです。
また「メールアドレスの確認」や「本登録の認証」などの必要な手続きをすべて済ませていなければ、
仮の登録のままで止まり、時間が経つとアカウントが無効になってしまう場合もあります。
場合によっては、保存していた設定やデータも期間終了と同時にすべて消えてしまうのでお気を付けください。
クレジットカードやポイント、銀行振り込みで自動引き落としの設定をすると、
うっかり入金の手続きを忘れてしまっていても自動的にサービス元に使用料金が振り込まれて、
期間延長も自動で行われるので、忘れそうな場合に大変便利です。
ウェブ上のサービスの提供が終了して閉鎖されていた
しばらくそのウェブサービスにサインインしていないと、久々にサイトに入ったらいつの間にか
サービスの提供が終了して閉鎖されていた、ということもインターネット上では多い事例です。
ネットワーク上のサービスが終了してからだいぶ時間が過ぎていると、終了の告知ページも無くなっていて
いきなり「このページは表示できません。」とエラー表示が出ることもあります。
またはドメインの移転や、他の会社のサービスへの移行、統合といった理由で
URLアドレスが変わることもよくあります。
事前にメールで、ウェブサービスの閉鎖や移転の告知がされる場合が多いのですが、そのメールを
うっかり見逃していたり、迷惑メールフォルダの方に入っていると気づかないこともあります。
何か告知もなくて、急に使っていたサービスがページからなくなった時は、
もしまだ管理会社側に連絡ができる状態であれば、どうしても必要なデータが残っていて
何とか取得し直したい場合には、メールや電話で問い合わせをしてみることも考えてみてください。
誤ってデータを削除していた時に復旧するには?
ウェブ上の機能ではミスをして、データベースやファイル群を削除してしまうトラブルも起こりがちです。
特にWordPress(ワードプレス)やブログサービス、SNSでは、ボタン一つの入力で作成したページやシステムの設定を、
一括で消去する箇所もあるので、外付けハードディスクやRAIDへのこまめなデータのバックアップも重要になります。
ファイルマネージャー(File Manager)やアップローダー(uploader)上では、ファイルが消えていても、
その拡張子のURLアドレスをウェブブラウザで開いてみると、まだすぐには消えずに残っている可能性もあります。
また、履歴や外部のRSS(RDF Site Summary)などにデータがまだ記録されていて、
すぐにはすべての箇所で消えない場合もあります。
もし誤ってレンタルサーバー(rental server)上からファイルを削除した時は、
一通り、関連ページを見てチェックして、そこから復旧ができるか確認されてみてください。
データ復旧サービスセンターでHDDを見てもらう
データを復元ソフトウェアなどでファイルを復旧して保存したあとで、拡張子が「サポートされていない形式です。」
と出て開けない場合は、サイズの大きく複雑なファイルの拡張子の場合だと、
個人で購入できるユーティリティの機能だけでは、残念ながら完全な元の形で開かなくなることもあります。
また、拡張子が破損している状態では、個人で使える機能では読み込みができない形式となっている可能性もあります。
一旦、対象の製品のカスタマーサポートセンターに問い合わせをされてみてください。
ご自身か知人、社内で管理されているNASなどのファイルサーバーの中に保存された
ファイルを消去した場合であれば、まだ専門のデータ復旧サービスセンターに、NAS本体を出して、
失ったデータの復元のための検査とリカバリーの作業を行ってもらうこともおすすめします。