CADのデータを失った後で復元するには?

電子機器や建築の設計データとして用いられる用語の、『CAD(キャド)』(Computer Aided Design)とは、
コンピューターを使った設計支援のことです。

それらを実行するためのプログラムツールを、「CADシステム」や「製図システム」と呼びます。

また、同じく機械などの製造工程の業務をシステム化する、CAM(キャム)
「Computer Aided Manufacturing(コンピューターエイデッドマニュファクチャリング)という分野もあります。

これらのCAD関連の設計データを、パソコンなどで作成・編集をして取り扱っている際に、
思わぬトラブルが起きてファイルを失った時には、どのようにすれば復元することができる?という疑問について。

バックアップで取っていたファイルから修復する

まず、CAD(コンピューターエイデッドデザイン)のデータは各分野や設計ツールにより、
様々なファイルフォーマット形式で保存されます。

例:BGF、CDD、DCC、DGN 、DXF、DWF、DWG、E2、ICD、ITD、IGES、JAMA、JWC、JWW、MCD、MPP、MPS、MPW、MPX、
MPZ、MODEL、MRM、MRS、MOD、NDR、PLA、PLN、PLS、SIMA、STEP、SCH、STL、SXF、CFIO、UFIO、GDSII、OASIS など。

ですが、これらのファイルも、他の拡張子と同じく基本的には、
ハードディスクやSSDのローカルディスクのフォルダーから、間違えて削除をした場合は、
一度ゴミ箱のフォルダーに移行しますので、そこからデータを選択をして、「元に戻す」で復元することができます。

(macOSのパソコンの場合は、SDカードやUSBメモリから消去したデータも、一度ゴミ箱に移動します。)

また、クラウドストレージのサービスを事前にセットアップしていましたら、
例えばGoogle Drive(グーグルドライブ)やOne Drive(ワンドライブ)、iCloud(アイクラウド)などの、
特定のフォルダーに保存されたファイルが、同期接続によりインターネットを通して、自動的にバックアップできます。




パソコン上の標準機能で保存された予備のデータから復旧する

また、例えばWindowsのパソコンの場合でしたら『ファイル履歴』、あるいは『システムの復元』、
Macintoshパソコンの場合は、『Time Machine』などの、バックアップの機能が搭載されています。

パソコンの特殊なフォルダーに保存されているファイルは、これらの機能で予備のデータが保管されますので、
もしファイルを失った時には、そちらから引き出す形で、CADといったデータを復元することができます。

同じく、スマートフォンやタブレット端末に保存されているデータを失った場合も、
バックアップアプリやクラウドサービスを使用されていたら、そちらを開いて復元できる可能性があります。

作成したCADやCAMのファイルを消去した後で復元するには?

次に、これらの作成したCADやCAMのファイルをいつの間にか誤って削除していて、ゴミ箱も空にしていた場合や、
ハードディスクやSSD、メモリーカード、CD/DVD-RWなどのストレージを間違えてフォーマットされてしまった場合について。

CADには、プロッター(plotter)を用いて、コンピューターから送信した図面データを使って製図していったり、
カッティングプロッターによる切り出し作業と併用で、設計図をカスタマイズして作成するなど、様々な製作法もあります。

ですが、通常のパソコンや、上記のようなデータ記憶デバイスに拡張子を保存していた場合でしたら、
市販の「ファイナルデータ」や「完全データ復元PRO」などのデータ復元ソフトウェアで、
ストレージにドライブスキャンをかけることで、一定の割合で元に戻すことができます。

ですが、珍しい拡張子を誤った消去のトラブルなどで失ってしまったために、
うまく完全に修復ができなかったり、特殊なデータ記憶装置やファイルシステムで、
正常に読み取りができるかどうかわからない、という場合には、
専門事業のデータリカバリーサービスに出して、元に戻す措置を行ってもらわれることも推奨します。

印刷したプリント用紙からスキャナーで取り込む手法とは?

次に、CADは様々な分野の設計に用いられてまして、主にコンピューター製品、建築、土木、工業、半導体、
電気、自動車、ほか、機械の図面や組立のための設計図、
更にはコンピューターグラフィックの3Dデザインなどに、幅広く活用されています。

これらのデータを取り扱っている際に、以前にCADのソフトで作成した設計図などを、
印刷用紙に一度プリントしていて、その用紙がそのまま残っていれば
再びプリンター(複合機)のスキャナー機能で画像を読み出しする、という用法もあります。

そして、グラフィックソフトのレイヤーにラスタライズして、細かいゴミをフィルターで取り除いて、
その画像を見本にしてまたCADのデータを作り直す、という手順も有効です。

また、Shade3Dで作成したグラフィックのデータを復元するには?については、こちらのページにて。

他にも、以前にCADやグラフィック関連のソフトウェアで作成した別のデータがまだ残っていた時は、
そちらから部分的にレイヤーを開いて、新しいデータへの素材や見本として活用することもできます。

失った拡張子をデータ復旧サービスでリカバリーしてもらう

次に、システム的なトラブルではなく、CAD関連の設計用データを保存していたハードディスクドライブが、
物理的に破損してしまった場合は、一般の個人ではどうしても開き直せなくなることが多いです。

また、USBメモリやSDカード、DVD-Rなどのストレージが割れたり水没して損壊した時も同様です。

回路が壊れて読み込めなくなったHDDやメモリーカード、大きな傷が付いたデータ記録用のディスクは、
自力で直すのはまず困難なため、それ以上は読み込みを行わず、
プロのデータ復旧サービスセンターに、内部のファイルの取り出しのご依頼をされてみることをお薦めします。