内蔵DVD・BDドライブを分解して修理するには?

パソコンに内蔵されているパーツの一つ「DVDドライブ」または「BDドライブ」、「CDドライブ」が、
ある時ディスクを収納して読み込みするトレーが開閉ボタンを押しても開かなくなる、といった故障が発生して、
装置の分解をして修理するにはどのように対処をすればいい?という疑問について。

アクセスランプの点灯

まず、内蔵のBD(ブルーレイディスク)ドライブまたはDVD(光ディスク)ドライブを
パソコンから取り外して製品のカバーを開けてみる前に、電源ランプ/アクセスランプが点灯しているかどうかを確認します。

次に、Windowsのパソコンでしたら、コントロールパネル→デバイスマネージャーを開いて、「DVD/CD-ROM ドライブ」の項目を開きます。

デバイスドライブ名にエラーのマークが付いていましたら右クリック→「デバイスのアンインストール」を行ってから、
パソコンを一度閉じて、再起動されてみてください。

また私設のパソコン修理サービス店で、スピード診断のコースなどで直してもらうこともできます。



イジェクトボタンを押す

次に、開閉ボタンを押してもトレーが開かない時は、正面にある小さな穴の「イジェクトボタン」を、
内部でレバーが動くまで強く押してみます。

これで元のように開閉ができなかったり、または電源ランプが点灯せず通電していないと思われる場合は、
一度パソコンの電源を切って、すべてのコードをコネクタから取り外します。

PCケースのカバーを空けて、SATAケーブルと、電源ケーブルのコネクタが外れかかっている様子でしたら、
そちらを差し込み直して、試しにパソコンの電源を漬けて起動し直してみます。

または別の中間コネクタや、予備のSATAケーブルで接続されてみてください。

ドライブ装置の分解

次に、多くのメーカーの、BD/DVDドライブの装置は、
表面のふたに付いている固定ネジを、小型のプラスドライバーで外すことで、
ある程度簡単に開いて分解することもできます。

その際、内部の回路に小さなゴミやホコリが付着しないように、事前にルーム内を清掃して、
また下にマットなどを敷かれて修理の作業を行われることをおすすめします。

メーカー先のカスタマーサポートでの、パソコンの保証期間がまだ残っていましたら、PCの分解をすると保証がきかなくなって、
有償での修理の注文のみの受付になることがあるのでご注意ください。

先に、パソコンのハードディスクやSSDに残っている重要なファイルやプログラムを引き出したい、という時は、
専門の事業であるデータ復旧のサービスで、救出の作業を行ってもらうことができます。



内部のパーツの位置を動かす

ディスクを読み込みするトレーが開かなくなって、イジェクトボタンでも戻らない場合、
ドライブ装置のカバーを空けて、直接レバーを上げて引っ張る方法もあります。

イジェクトボタンで押し込みする位置にあるレバーを、指またはドライバーなどで横に押すと、
トレーの部分が正面から見て少し下に下がる形で、カチャッと音がして位置がずれます。

トレーがつっかえている場合

逆に、トレーが少し出たままで何かにつっかえて全部収納さない、という場合は、
上部にあたる金属のカバーも、側面の引っかけ部分を押し込んで外す形で取り外します。

そしてトレーとともに動く部分を指で押し上げるようにして、トレイを押し戻すと、しっかりと最後まで引っ込み、元通りに直ります。

内蔵BD・DVDドライブの装置の内部で「カラカラ…」と異音が鳴っていましたら、
折れたプラスチックパーツの一部が内部ではさまって開閉の阻害になっていることがありますので、
機器を上下左右に傾けるなどして、取り外しを試されてみてください。

基板(コントローラ)やレバーの重要な箇所などが割れて破損していた場合は、そのパーツを取り換えて修理する必要が出てきます。

製品の修理の注文

もし古いCD/DVDドライブ装置でしたら、BUFFALO(バッファロー)といった同じメーカーの同じ製品で、
すでに壊れたドライブ装置をお持ちであるか、ジャックショップで入手ができたら、
そちらに交換してみることで修理できる可能性があります。

しかし最近発売された製品は、同じパーツが中古で入手しづらかったり、
一部の部品の交換ができても、正常に認証番号の違いなどで認識されない可能性があります。

ひと通りの分解作業をしてもやはり元に戻らない場合は、新しいDVD・BDドライブ装置を購入して交換するか、
やはりメーカーのサポート、または私設のPC修理サービスに出して、直してもらわれることを推奨します。