Windows(ウィンドウズ)のオペレーティングシステムをインストールしたパソコンに、
外付けハードディスクをUSBコネクタから接続したら、なぜかエクスプローラーの画面で表示されない、
という場合に読み込みの修復をするには、どのような方法で対処をすればいい?という疑問について。
目次
USBポートに正しくケーブルが差し込まれているかどうかを確認
まず確認として、外付けハードディスクの電源がしっかりと付いていて「休止モード」などになっていない状態で、
USBケーブルも2.0または3.0の正しいUSBポートに入っているかどうかを、見直してみてください。
外付けHDDのアクセスランプも正常に点灯していて、ケースの中のディスクも抜き取ったままにしていなくて、
正しい向きでしっかりと入って固定されているかどうかも見直します。
もし他のパソコン本体を一台以上お持ちであれば、
試しにそちらでつなげ直して読み込めるかどうか確かめてみてください。
BIOSの画面でデバイスの認識が認識できているかどうかをチェック
次に、カートリッジの故障や接続のミスが特に出てなさそうであれば、
パソコンを起動する時のBIOSの設定画面か、ブートオプション画面、またはウィンドウズのデバイスマネージャーを開きます。
※「BIOS」は主に、PCの電源を入れてからDeleteキーかF2キーを連打、
「ブートオプション」は、F8キーを連打、
デバイスマネージャーのメニューは「コントロールパネル」⇒「デバイスマネージャー」⇒「ディスクドライブ」の項目で開きます。
これらのメニューでお使いの外付けHDDの製品名が一覧に表示されていれば、
ひとまずパソコンへのデバイスの認識自体はできています。
フォーマットの形式が対応されていないケースとは?
それでもMicrosoft Windows(マイクロソフトのウィンドウズ)のエクスプローラーの、
「PC」(マイコンピューター)などの画面で開けない、というトラブルが出ている時は、
そのHDDのフォーマットの形式がWindowsでは対応されていないのが原因で、読み込めないパターンが多いです。
例えばApple社の「macOS/Mac OS X」がインストールされている、
Mac ProやMacBook、iMac、Mac miniといったパソコンで先に、
「Time Machine」などのバックアップ用の機能で使うためにMacの機能でドライブを初期化すると、
フォーマットがMac用に書き換わります。
そのため、Windows7やWindows8・8.1、またWindows10の通常のエクスプローラーの画面では、
ドライブ装置のアイコンが表示されずに、中身のファイルを開けなくなります。
Mac以外でもLinux系ディストリビューションのOSや、
パソコン以外のコンピューターで使われているハードディスクを同じように接続しても、
同様にエクスプローラーで読み込めないことが多いです。
また、ポータブルデバイスがエクスプローラーで表示されない時は?という疑問については、こちらのページにて。
RAIDやNASに使用していたHDDも、前の機材で使っていた時の設定次第では、
やはり「PC」(マイコンピューター)で読み込めないこともよくあります。
外付けハードディスクをドライブベイにつなげて読み込む
この状態を解決するには、まず前に使っていたもともとのコンピューターの製品に、
もう一度その外付けハードディスクを内蔵か増設でドライブベイにつなげ直します。
中身のディレクトリに書き込んでいたすべての必要なファイルやフォルダーを、
他に用意したデータ記憶デバイスにバックアップを取ります。
そしてもう一度ウィンドウズのパソコンにつなげ直して、
外付けの専用カートリッジ(ケース)か、アダプターの電源を入れます。
これで、ハードディスクへのアクセスの状態が修復できているかどうかを、チェックされてみてください。
※もし何かの原因でHDDに不具合が出てしまい、一般の個人では読み込めなくなった時は、
プロのデータ復旧サービスセンターに注文をして内部の抽出をしてもらわれることをおすすめします。
「新しいボリュームの作成」を実行するには?
※ここから先は、Windows8/8.1、Windows10の場合での手順です。
まず、「コントロールパネル」を開いて、「管理ツール」を開きます。
「コンピューターの管理」の「記憶域」の項目にある「ディスクの管理」をクリックして少し待機します。
読み込めないHDDに該当する「ボリューム」を選択して、右クリックして「ボリュームの削除」を選択します。
確認画面で「はい」を押すとボリュームの消去が行われます。
次にもう一度右クリックして、「新しいボリュームの作成」を開きます。
新しいシンプルボリュームの作成開始のウィザード画面が出たら「次へ」⇒割り当てる容量の数値を決めて、
また「次へ」と進み、ドライブのアルファベットの文字を決めてさらに「次へ」と進みます。
次の「パーティションのフォーマット」の画面で「NTFS」と「既定値」を選択した状態で、
「クイックフォーマットする」にチェックされた状態で「次へ」を押します。
最後に「完了」を押して、終了します。
これでもう一度エクスプローラーの「コンピューター」を開くと、
「ボリュームF」といった新しいドライブの領域が表示されて、
アクセス状態が修復されていれば、これを外付けハードディスクとしてウィンドウズで使えます。
また、この手順以外でもお使いのハードウェア製品に付属されている専用のシステム関連のディスクに、
同じようなHDDの管理機能があれば、そちらを使ってWindows用に再度フォーマットができるものもあります。
(一例として、BUFFALO製品のRAID型ハードディスクのDriveStationのRAID管理ユーティリティーといった、
構築をいつでも変更できる機能など。)
外付けHDDに保存されたデータを復旧するには?
注意点として、ボリュームの削除やフォーマットを実行すると、
それまで書き込んでいたデータもすべて消去されてしまいます。
もし何かの障害で、エクスプローラーにある「PC」(コンピューター)の画面などから、
外付けHDDのアイコンが表示されないためにバックアップが取れないような状況の時は、
別のお手持ちの電子機器を使ってみたり、前に使っていた対象のHDDの読み込みができる、
コンピューターの製品と同じマシンを、知人に借りてみてください。
または、専門のパソコン修理サポートセンターやデータ復旧サービスに問い合わせて、
内部データを先に引き出してもらってから作業を行われることもおすすめします。