パソコンを操作している時に誤ってゴミ箱などから必要なファイルを削除した時、データ復元ソフトウェアを
使用して、ドライブにスキャンを掛けて失った拡張子の痕跡を探して復旧を試みる方法があります。
しかし、購入したアプリケーションソフトをそのままお使いのパソコンにセットアップすると、
Cドライブに新しいデータがすぐに上書きされて、以前の消失したファイルの痕跡の部分も
セクタで上書きされてしまい、ドライブスキャン中に検出がその分できない、というおそれもあります。
目次
DVDディスクでのブートによる起動とは?
そんな時のために、市販のユーティリティーによっては、製品のDVDディスクや、
アプリケーションソフトウェアのデータをコピーしたUSBメモリでソフトウェアの画面が起動できる
『ブート機能』から、ユーティリティーを立ち上げるという対処方法があります。
パソコンの内蔵または外付けDVDドライブ装置のトレイに、
データ復元ソフトの製品の、パッケージに同梱されています起動用のDVDディスクを挿入します。
このディスク自体に、インストール・セットアップの作業を抜きでも、
データ復元ソフトの画面をデスクトップ上で開くことのできるシステムが搭載されています。
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データ復元ソフトの画面を開いて使用するには?
まずはDVDドライブに、例として『ファイナルデータ』といった、
それぞれの起動用のディスクを差し込みしてから、データ復元ソフトのウィンドウが表示されます。
自動的に立ち上がらなかった場合は、エクスプローラーを開いて、DVDディスクに書き込み保存された
ファイルとフォルダーの一覧を開いて、起動用のアイコンをクリックして、画面を開きます。
まず、それぞれのデータ復元ソフトのウィンドウでの最初に表示された指示の手順に従って、
パソコンのCドライブに、ドライブスキャンを掛けます。
アプリケーションソフトの起動はDVDディスクの方を読み取って稼働していますので、
これでパソコンに先にインストールしなくても使用ができます。
そして、必要なファイルが検出されましたら、USBメモリや外付けHDDに保存して復元作業は完了です。
パソコンにそのままインストールしても問題ない場合とは?
増設したDドライブのハードディスクやリムーバブルディスクとしてUSBケーブルでつなげた
外付けハードディスク、外付けのRAID、デジタルカメラのSDカード、USBメモリー、
USBカードリーダー・ライターで読み込んでいるメモリーカードなどの、
ローカルディスク(C:)以外の保存場所からファイルを失った場合は、
データ復元ソフトのインストール先はCドライブの方なので、
そのままパソコンにアプリケーションソフトをインストールして使用しても大丈夫です。
ですが、HDDやSSDにアクセスエラーが発生していて読み込みができない時は、
専門業者のデータ復活のサービスセンターに出して、読み取りをしてもらうことが、
最も確実なリカバリーの方法です。
別のパソコンにつなげてデータを復元する手法とは?
また、もしパソコンをリカバリーして初期化したり、CドライブをPCケースから外してフォーマットを掛けた後に
もし必要なデータが一緒に消えてしまっていたことに気づいた、という場合には、
ひとまず、そのパソコンのそれ以上の起動は控えます。
そのハードディスクドライブ(またはSSD)を、別のパソコンに増設するかUSB接続をして、
別のパソコンにデータ復元ソフトをセットアップして、
そちらで起動してドライブにスキャンを行われてみてください。
『ファイナルデータ』(FINAL DATA)など、市販の製品はデバイスドライバに
インストール(Install)をしなくても、同じくDVDドライブにセットアップ用のディスクを挿入するだけで、
そのままOSに組み込まずにデータリカバリーのプログラムを使うことができます。
データ復旧サービスセンターの方で見てもらう
しかし、ハードディスクドライブやSSD、ないしBIOSやMBR、OSなどの
重要なPCの装置やそのシステムが、ひどく物理障害、または論理障害で破損して、
どうしてもパソコンや記憶装置が読み込みできず、データが回収できない場合は、
プロのデータ復旧センターに注文をして、復元の作業を行ってもらわれることをおすすめします。