LANポートが反応せずインターネットがつながらない時の修復

しばらく使っていないパソコンを、数週間~数カ月ぶりに起動させてみた時や、
マザーボードを交換した直後などの時に、たまにLANポートにLANケーブルを接続したら、
普段のようにインターネットがつながらない、という場合があります。

別のノートパソコンなどではインターネットがつながっていて、プロバイダーサービスで契約している、
接続可能なPC本体の台数も間に合っているけれど、そのパソコンではネットワークにアクセスができない時には、
どのように操作をすれば、問題からの修復ができる?という疑問について。

インターネットがつながらない時に接続の状態を確認する方法は?

まず、デスクトップPCまたはノートパソコンを起動して、
画面右下のタスクにある、エクスプローラのアイコンに×マークが付いていたり、
インターネットへの未接続の警告メッセージが表示されてつながらない場合の、対処の方法について。

最初に、WindowsのOSの場合は、デスクトップの「スタート」からコントロールパネルを開きます。

「ネットワークとインターネット」⇒「ネットワークと共有センター」または「ネットワークに接続」と進んで、
各項目やアイコンに、未接続の表示や赤い×マークなどが付いていないか、状態を再確認してみてください。

一回つながらないだけであれば、たまたま一時的に接続エラーが起きていて、しばらく時間がたつか、
再起動するか、モデムのスイッチを入れ直すなどしたら、ネットワークに接続可能になることもあります。

モデム(ルーター)が破損していてインターネットがつながらないと見られる時は、メーカー先のカスタマーサポートか、
コンピューターの修理サービスで、交換または機器の修復をしてもらうことができます。



デバイスマネージャーでネットワークアダプターの項目を削除する

次に、モデムの電源を入れ直しても、いつまでたっても反応せずにネットワークにつながらない時には、
Network Interface Controller(ネットワークインターフェースコントローラ)の、
デバイスドライバのソフトウェアを、一度アンインストールをして直してみる方法があります。

まず、デスクトップのアイコンか「スタート」から、エクスプローラーを開きます。

「PC」(マイコンピューター)のアイコンで、右クリック⇒「プロパティ」の詳細情報の画面を開きます。

関連設定の項目にある、「デバイスマネージャー」を開きます。

そこで、ネットワークアダプターの項目を押して、
Intel(インテル)やSynology(シノロジー)といったメーカー名の、
パソコンに搭載されている、拡張ネットワークカード(NIC)の名称が表示されているかどうかをご確認ください。

もし、LANカードの項目に×マークなどの記号や、エラーの表示があって異常が出ていた場合には、
そちらを選択して、右クリックを押して「デバイスのアンインストール」(削除)を押します。

そしてパソコンを再起動して、もう一度デバイスマネージャーを開いて、
今度は正常にデバイスドライバの項目が表示されているかどうかを、ご確認ください。

ネットワークカードでアクセスできない時に接触不良や故障を診断する

次に、ネットワークカードに接触不良や故障が起きていて、アクセスできない可能性があります。

これを診断するには、まず同じくデバイスマネージャーの画面で、
内蔵されているネットワークカードの名称が出ているかどうかを、確認してください。

LANポートにあたる対象の製品名が表示されていなかった時は、パソコンケースのふたを開けて、
正常にコードが接続できていなくて接触不良になっていた場合は、取り付けをし直してください。

差込口などの破損が出ている場合は、新品か予備のパーツへの交換による修理をする必要があります。

パソコンの修理サポートで、部品の換装などで直してもらう時に、
先にSSDやHDDにまだ残っている重要なファイルやフォルダーを先に取り出したい、という際には、
専門の事業であるデータ復旧サービスセンターで、救出してもらうことができます。



LANケーブルが認識しないでルーターにたまにつながる状態の時は?

次に、LANケーブルがパソコンのLANポートに認識しない状態で、
たまにルーター(モデム)につながる、という状態が続く場合に、対処をする方法について。

まず、よく「インターネット アクセスなし」といった表示が出ていて、時々つながる場合は、
一度モデムの電源を切ってから、LANケーブルを別のものに交換してつなげ直してみてください。

LANポートのスイッチングハブを使われている時は、接続用デバイスから外して、
一度パソコン本体に直接、LANケーブルをつなげてみてください。

また、数メートル以上の長いLANケーブルをお使いの際には、
コードが壁と家具の間やドアなどの部分で挟まって、断線しかかってしまい、
インターネットにつながったりつながらなくなったりしている可能性もあります。

LANケーブルのランプが光らない時に差し込み口を交換し直す

次に、LANケーブル、またはLANポートのランプが光らない状態から修復をする方法について。

まずは、複数のLANポートがありましたら、いったんケーブルの差し込み口を交換し直してみてください。

それでも変わらない時は、たとえば有線で使っているデスクトップPCのみがネットにつながらず、
やはり接続されたポートが光らずに、LANポートのLEDが点灯しなかった、という場合は、
LANケーブルが折れて破損しているか、ルーターの故障である可能性があります。

また、LANボード(ネットワークカード)が故障した時に修理するには?という疑問については、こちらのページにて。

PC本体のマザーボードが壊れている時は、ネットワークカードやCPU、メモリを取り外して、
その後でパソコンの筐体から基板も取り出して、新品または予備の部品に換装をする必要があります。

LANポートに静電気がたまって反応しない障害とは?

次に、何もおかしなアイコンが表示されず正常に出ている場合で反応しない時に、対処をする方法について。

今度は、LANコネクタ(ケーブルを差し込むLANポート)の付近で、静電気がたまっている可能性があります。

パーツの交換による修理を行われた後など、何かの拍子でパソコンに静電気が帯電して、
LANケーブルが反応せずに、インターネットがつながらなくなる障害が出る場合があります。

たとえば、LANコネクタと透明のLANケーブルの接続面で、
普段は光るはずのライトが光っていなかったら、このアクシデントが出ている確率が高いです。

主に、デスクトップパソコンのマザーボードを修理で新しく交換してもらい、
郵送で送り届けてもらった後などに、稀に起こるトラブルです。

PC本体の電源ボタンを数回ほど空押しして復旧する

これを解消するには、まずLANケーブルが反応しなくなったパソコンをいったん、シャットダウンして閉じます。

次に、電源コードのコンセントなども、PC本体から抜き取ります。

この状態で、電源の起動ボタンを5~6回、3~4秒くらいの間隔でカチ、カチ、と空押しします。

電源ボタンでのこの動作で内部のたまった静電気が抜けて、問題が解消されて無事に回線がつながる見込みがあります。

そしてPCを起動し直したら元に戻り、インターネットへのアクセスが復旧できることが多いです。

静電気を解く動作を行って無事にインターネットが接続できた後、次にパソコンを起動した時に、
もしまたつながらなくなった時は、もう一度上記の作業を繰り返し行ってみてください。

また例として、 富士通(Fujitsu):製のパソコンでの、LANケーブルを接続しても、LANコネクタのランプが点灯しません。の解説も参考までに。

この対処を数回行えば、その後は大体、LANポートでの静電気のトラブルも起こらなくなります。

パソコンの修理サポートのサービスで直してもらう

しかし、ボタン数回の空押しの処置をしても、やはりそのパソコンでだけインターネットがつながらない場合は、
LANポートのあるネットワークカードかマザーボード自体が破損していて、機能しなくなっている可能性もあります。

どうしても接続できない、またはパーツの交換が難しい時は、メーカーのカスタマーサポートの受付センターか、
私設のパソコン修理サービスにお問い合わせをして、直してもらわれることを推奨します。

先に、ハードディスクドライブやSSDに保存されているデータを取り出ししておきたい、という時には、
専門事業のデータ復旧サービスセンターに出して、ファイルのサルベージをしてもらわれることもおすすめします。