レーザープリンターで起こる印刷トラブルの予防と解決とは?

コンピューター上の電子データを、レーザーを用いてトナーを紙面に印刷する機械
レーザープリンター」 (レーザー・ビーム・プリンター/laser beam printer)は、
家庭用・業務用として数多くの紙媒体を高速で作成するのに便利なコピー機です。

また、FAXやスキャナーの機能が一緒に搭載された「レーザー複合機」などもあります。

主なレーザープリンターの製造・販売メーカーには、
CANON(キヤノン)、EPSON(エプソン)、NEC(日本電気)、SHARP(シャープ)、
Panasonic(パナソニック)、HP(ヒューレット・パッカード)、富士通(FUJITSU)、
カシオ、京セラミタ、リコー、LEXMARK、ゼロックス、ブラザー、などがあります。

ですが、高機能なレーザープリンターもセットの仕方や使い方を間違えてしまうと、
印刷の失敗やエラー、故障といったトラブルが頻繁に起こってしまいます。

そのため、それらの問題が起こるのを事前に予防するとともに、もしアクシデントが
起きてしまった時にどうすれば良いかについての解決方法などを順に解説していきます。

紙詰まりがよく起こる

印刷用紙のトレーに入れてセットする紙が正しい位置にはめ込まれていなかったり、
一度に規制の厚さ以上に多く入れすぎると良くありません。

トレーがしっかりとはめ込まれていなかったり、何か異物が挟まっていると、障害が起こる問題も出てきます。

一部の紙が折れ曲がっていたり、大きさや厚さが極端に違っていると印刷時に二枚同時に
ローラーに引き寄せられたり、どこかに引っかかって紙詰まりの原因になることがあります。

問題が頻繁に起こる時は、修理サービスに出して直してもらわれることをおすすめします。



レーザープリンターでの印刷

またレーザープリンターで印刷を終えた用紙は平行な状態から少し丸く帯びたように癖が付きやすくなります。

その後でさらにその紙を裏返してトレイに入れ直して、今度はもう一度別のデータを
パソコンから送信して、裏面に刷って「両面印刷」を行うこともできます。

しかし、そこで片面だけ印刷して丸く曲がったままの紙を100枚、200枚、と
大量に入れると、数十枚に一枚くらいがローラーに引っかかったり2枚以上重なったりして
回転が止まり、同時に2~3枚が印刷に失敗して紙詰まりにもなるケースがあります。

その用紙を一度取り出して、分厚い本などの重い物を上に敷いて
しばらく寝かせておいたり、上に丸みを帯びた側と反対方向に丸く曲げて、
バランスを取るように紙面を平らに直すと、少し印刷しやすくなります。

レーザープリンターによっては最初から一括で両面印刷できる機種もあります。

印刷のウィンドウで「両面印刷」の項目にチェックを入れて、
データを二つ選択して設定すれば、より安全に刷ることも可能です。

インクトナーのトラブル

次に、印刷機・複合機で使うインクトナー(カートリッジ)は、
製造メーカーの違いや製品の型番によって対応できる種類が異なります。

中には商品の見た目や名前がかなり似たようで違うトナーカラーもあり、違う製品を店頭や通販で
選んで購入してトレーにはめ込むと、実際に使用ができなかったり、故障の原因にもなりやすいです。

製品のパッケージや袋を開けて取り出して一回でも使ってしまうと後で別のものだったと気づいても
返品も難しくなるので、インクトナーの買い間違えには特に注意してください。

設置のミスによる故障の発生

他にも色別によるトレーの配置場所や向きを間違えたり、しっかりとはめ込まれて
固定されていなかったり、インクカートリッジや差込口の汚れがひどいと、
印刷された用紙が汚れたり、機器が破損するおそれがあります。

印刷中には突然エラーが発生する可能性もそれなりにあるので、
日々できるだけインクで汚れないようにきれいに取り扱いをしていきましょう。

普通の「新品のインクジェット」だけでなく、
詰め替えインク」や「中古のカートリッジ」の製品も登場しています。

これらはコストが安価で済むのですが、稀にカートリッジの不良で
インクがかすれたり、エラーが出て印刷が止まってしまうこともあります。

なので、もしもの時のために、なるべく常に もう一つ予備のトナーを、
事前に購入して取っておかれると、問題が出た時には安全です。

電源の問題

レーザープリンターはそこそこ大型の機械で、電力を消耗しやすい製品でもあります。

そのため、電源がオンになってから一定時間が過ぎると、
自動的に「節電モード」に移行する機能が備わった機種もあります。

しかし用紙を大量に印刷する時には特に電気を大幅に消費しやすいです。

その間に何か別の大型のコンピューターや暖房・冷房・洗濯乾燥機などの電力を多く使う
電化製品を同時に稼働させていると、自宅の電気のブレーカーが下に落ちて
電力の供給が止まってしまうことがあります。

そうなると印刷の作業も中断されてしまうだけでなく、印刷ミスや紙詰まりや故障の原因にもなります。

なので、印刷中は同じ室内で他に電力を大幅に使用する電化製品は
なるべく同時に使用されないことが望ましいです。

なお、「無停電電源装置」にはレーザープリンターに対応されていない製品も多く、
未対応の製品に電源コンセントを差し込むとUPSが故障してしまう危険も高いです。

UPSにレーザープリンターの電源コンセントを接続する前に、
必ず、その製品が対応されているか否かを取扱説明書を読んで確認してください。

また、パソコンの設定の面で問題がある時は、PCサポートのサービスで修復してもらうことができます。

故障したパソコンをメーカーや販売店の修理サポートに出して直してもらう前に、
先にSSDないしハードディスクのボリュームにあるファイルやフォルダーを取り出したい、という際には、
デジタルデータリカバリー様といった、専門のデータ復旧サービスで回収をしてもらうこともできます。



デジタルデータリカバリー


印刷機の清掃を定期的に行う

他に、文章や画像、計算表や住所録がきれいに印刷できなかったり、電源の付け直しが要求されたりするなどの
不調が頻繁に起こり始めたら、取扱説明書やヘルプの案内に従って、レーザープリンターの
クリーニングと色調の補正、問題の修復といった作業を行って、きれいに整え直します。

Canon(キヤノン)やEPSON(エプソン)といったメーカーの、Q&Aなども参考までに。

これらの調整をひととおり行ってもまだ問題が解決されない時には、購入したメーカー先の
カスタマーサポートに問い合わせをして状態を説明して問題の解消方法を訊かれてみてください。

または修理のために宅配便で指定の宛先に配送したり、出張修理のサービスで自宅・自社まで来てもらう方法もあります。

お急ぎの時には、レーザープリンターの修復に応対してもらえるパソコン修理サービス店に
即日出張訪問のサポートで来てもらって直してもらう、といった方法も考えてみてください。