パソコンに内蔵されたHDDやSSD、またはUSBフラッシュメモリーカードやSDカード、外付けハードディスク、RAID、
NAS、DVD-R、MO、フロッピーディスクなどの外部接続型のデータ記憶装置は、遠くにある社内パソコン同士で
必要な分のファイルを移動したり、デジタルカメラやネットワークドライブ、オーディオプレイヤーで
保管したデータをカードリーダーや専用アダプターを通してパソコンに移し変えたりするのに大変便利です。
しかしその分、使っていくうちに何十回、あるいは何百回、とデータの書き込み・消去を繰り返していくので、
データ記憶装置の中でもかなりメモリー内部の移送の状況が多い媒体です。
ずっと前に記憶していた過去の画像ファイルなどをある日なくしてしまい、
USBカードあるいはSDカードを探してみても以前に消してとっくに
他のファイルと入れ替えてしまっていた、という経験がある方も多いことでしょう。
そんな時はどうすれば一度消したデータを復元することができる?という疑問について。
目次
過去に削除していたデータを元通りに修復する手法とは?
まず、コンピューターの内蔵ストレージやリムーバブルディスクといった補助記憶装置(auxiliary storage)に、
ひととおり保存して収納されている「フォルダー」の一覧を見て中身を整理をしている時に、間違えて必要なファイルに
「削除する」の操作をしてしまった時、バックアップがない状態で拡張子を消去してしまった場合でも、
まだ元通りに以前のデータの復旧ができる見込みもあります。
主なオペレーティングシステムには削除した拡張子をいったん別の場所に保管しておく「ゴミ箱」の機能が
付いていますので、デスクトップの隅のあたりの場所にあるアイコンからフォルダーに移動して確認できます。
これらの機能のセット状態がオフになっていて回復ができなかった場合でも、まだ喪失前の状態に
しっかりと再生する形で、データのレスキューサービスにより元に戻せる見込みはあります。
画面上から表示が消えたファイルはまだ残っている?
次に、画面上の表示ではこのファイルは削除されました、というメッセージが出ているだけで、
実際には別のプログラムが上書きされるまでの間はまだ消去されずに残っています。
このセクタに残留した「拡張子の痕跡」をドライブのスキャンを実行して読み取ることで
元の状態にデータの復元を行っていきます。
普通にフォルダーからマウスやキーボードの操作で削除した場合だけでなく、「クイックフォーマット」を掛けて、
一つのパーティションを丸ごと初期化した場合でも、同じようにファイルの復活の作業を実行できます。
論理障害で消えた拡張子を修復するには?
また、誤った削除、フォーマット、拡張子の破損といった仮想空間上での損傷による不具合は
「論理障害」という部類の問題で、これらの多くは上記のような手法で直すことができます。
まずは新しい写真の撮影やファイルの保存作業でデータを上書きせずにすぐにSDメモリーカードを
電子機器の本体から抜いて、USBカードリーダーでパソコンに読み込ませます。
または専門のデータ復旧サービスに提出してリカバリーできるかどうかを見てもらう方法が有効です。
ドライブスキャンで拡張子を検出する
次に、パソコンにデータ復元ソフトウェアをインストールし、ツールを起動してスキャンをします。
一度消したデータは「ファイナルデータ」などのソフトウェアをPCから読み込んで使用すれば、
削除して間もないファイルでしたら、多くの場合では自分でも復活させることができます。
また、グリーンハウス(Green House)製のUSBメモリのよくある質問の事例も参考までに。
データ救出のサービスで復旧をしてもらう
しかし一回以上すでにデータ移行で上書きしてしまったらそこから先が成功率が下がってしまいます。
上書きした回数が多いほど、以前のファイルは完全に抹消されていって痕跡が残らなくなります。
たとえば、数カ月以上前ですでに何十回も書き出しを繰り返した、
メモリーカード内の古いデータなどは、復旧率が下がってしまいます。
そんな時は、むしろあまり上書きを繰り返していないハードディスクドライブやSSD(ローカルディスク)に、
前に記録していた方の痕跡データから復元を試みた方が成功率は比較的高いです。
やはり専門のデータ復旧サービスセンターでしたら、より復旧の見込みが高くなりますので、
メディア媒体を預けてファイル救出の診断を行ってもらわれることをおすすめします。