モデムが故障してインターネットが接続できない時の復旧

パソコンをネットワークにつなぐための変調復調装置:モデム(modem)、またはルーター(router)には、
インターネットの提供先のサービスにより、ADSLモデムやインテリジェントモデム、
またはFAXモデム、ケーブルモデム、DSLモデム、光モデムなどの、さまざまな種類があります。

ですが、突然これらの機器が止まってしまった場合には、どのようにすれば故障を直すことができて、
インターネット回線の接続を復旧することができる?という疑問について。

ネットワークにアクセスできなくなるトラブルとは?

まず、家庭用のデスクトップパソコンやノートブックPCで使用することが多いのは、
外付けのレンタル用の据え置き型のモデムで、
LANポートにつなげて接続する、ブロードバンドインターネット接続のタイプです。

モデムはパソコン本体と違い故障はあまり起こらず、またずっと電源を入れっぱなしの状態でも、
そうそうすぐには異常が出ることはなく、基本的には問題なく長時間使用できます。

しかし、たとえば真夏で冷房が効いていない室内では、特に電池が入っている無線LANルーターは、
高熱で機能が止まって、一時、通信が遮断してしまうケースもあります。

その際には、一時的にネットワークにもアクセスができなくなるトラブルがよく発生するのですが、
異常のサインのランプが点滅していましたら、電源を止めてモデムが冷えるのを待つことで、
多くはそのまま回線が復旧します。

もしPC本体のマザーボードやネットワークカードの方が故障していて動かない時は、
壊れたパーツを新品に交換するか、パソコンの修理サポートを実施されたサービスに問い合わせて、
部品の換装の代行作業により、修復してもらわれることをおすすめします。



モデムの周辺の状態に問題がある場合は?

まず、モデムは高速通信用の精密機器であり、ホコリやごみ・湿気・虫の侵入や水滴や静電気・高電圧、
といった機械の天敵にはやはり弱く、物理的な面での問題で損壊を起こしてしまうこともあります。

周囲にエアコンや電子レンジ、加湿器、ストーブ、電子ジャー、ポットなどが置かれている状態の時は、
離れた位置に置き直して、また日光や水気が当たらず、高熱を帯びにくい涼しい場所が適切です。

また、あまり電子機器にホコリをかぶらないように、衛生面にも注意して対策していきましょう。

ほか、デスクトップパソコンの本体やモニター、プリンターや業務用のビジネスサーバーなど、
それぞれの機材とモデムを隣り合わせで置くと、互いの機器に熱がたまって傷みやすくなったり、
片方からの振動が伝わってしまい破損しやすくなります。

そのため、周辺にある程度の隙間を空けて、両方の装置を配置されることも推奨します。

ほか、無線LANの通信が頻繁に切れる状況を解消する方法については、こちらのページにて。

停電による負荷を防止するには、無停電電源装置(UPS)に電源コンセントをつなげる手法もあります。

インターネットを使用できる台数に制限がある時は?

次に、インターネットプロバイダのサービスによっては、パソコンやモバイル端末で、
同じ回線でインターネットを同時に使用できるサービスに、台数の制限がある場合もあります。

たとえば、インターネットを使用できる台数が2台、3台まで、と制限が掛かっているためにつながらない、
というケースもありますので、契約書を読み直すか、契約会社の方に確認をされてみてください。

iPad(アイパッド)やiPhone(アイフォン)といったスマートフォンやタブレットPCに、
ここ最近でWi-Fi(ワイファイ)からのインターネットへの接続を行われていた、といった場合には、
その一台分の枠が埋まって、新しいノートパソコンなどで接続できなくなります。

その際には一例としまして、モデムの電源を一度切ってから10秒以上たつと、
認識されているコンピューターの台数が初期化されて、また接続の設定をし直して復旧ができます。

ほかによくあるミスとしまして、ルーターに繋げたLANケーブルの配置が間違っていた、ということもあります。

また、セキュリティソフトの設定の状態によっては、インターネットの接続に障害が出るケースも考えられます。

一方で、NAS(ネットワークアタッチストレージ)の基板または内部のHDDが故障している時は、
内部のファイルやフォルダーにアクセスができなくなってしまいます。

パソコン自体が故障してしまい、修理に出す前に先にSSDやHDDからファイルを引き出ししたい時や、
NASのハードディスクドライブから中身のデータを取り出しする際には、
デジタルデータリカバリー様といった、専門のデータ復旧サービスセンターに依頼をして、
ファイルのサルベージの作業をしてもらうことができます。



デジタルデータリカバリー


回線の電波のつながりに支障が出ている時は?

自宅でノートパソコンからインターネットを使用している時に、ネットワークの接続の不良の状態になり、
他の端末は各部屋でもリビングでも普通につながるものの、一台だけつながりが悪く、よく途切れて、
何度かトライしてやっとつながるといった状態では、障害物が原因であることが多いです。

インターネット回線自体には異常はなく、モデムからのLANケーブルでも無線LANでも同じく変わりはない時は、
ノートPCやモバイル端末の場所を移動すると、問題の原因が大まかに判別して、また復旧できるケースもあります。

他の部屋の端末で普通にネットワーク回線がつながって、特定の部屋でだけつながりにくい、という場合は、
ノートパソコンを置いている部屋のどこかに、電波が遮断されやすい要素がある可能性があります。

例えばPCの近くに電子レンジや冷蔵庫、エアコン、電話機などを置いていたり、
窓のすぐ外に何か磁気を発する障害物などがあると、電波状況がおかしくなることがあります。

このトラブルのパターンは、無線LANルーターの電波が障害物で妨害されているために支障が起きる場合が多いです。

また有線のLANケーブルの場合でも、近くに磁気や電磁波、熱波、寒波を発するものがあると、
PC本体の磁気ドライブなどの機能にじわじわと影響を受けて、故障するおそれがありますので、ご注意ください。

パソコンやNAS、Wi-Fiルーターの位置を変更する

または、別の離れた部屋に無線LANルーター(Wifi router)を置いていて、分厚い壁や床数枚で遮られていて、
部屋のドアも閉まっている状態だと、電波が届かずに接続が切れる問題が発生することがあります。

その際の対処法としては、Wi-Fiルーターかパソコン、NASの配置を、より近い位置に変更されてみてください。

ほか、BUFFALO(バッファロー)製のLinkStationやTeraStationといったNASがつながらない時は、
間違えて別のインターネット回線の方で接続を試みていないかどうか、ご確認ください。

ビジネスホテルでも、無線LANと有線のLANケーブルの両方のサービスがある所では、
もしWi-Fiが遅くてつながりにくい時は、ルーム内の有線のケーブルを使用する方法もあります。

また例として、BUFFALO 様での、
急にインターネットがつながらなくなりました。原因が不明です。のQ&Aの解説も参考までに。

電源のランプ自体は付いていて機器自体は通電できて動く時は、光の点滅の仕方が見分け方です。

また、たとえばモデム本体の動作モードを変更してみると、ネットワークにつながる見込みもあります。

故障したら修理サポートのセンターで直してもらう

あるいは、モデム自体が経年劣化などで故障しているために、無線と有線、両方の接続が、
上記のようなそれぞれ同じ原因の障害で、不具合の症状が出ていることも考えられます。

スイッチが引っかかっていてうまくオンにできない時は、針などを使って引っ張り上げてみてください。

基本的にモデムの回路が故障したら、一般の個人では交換できる部品が、
付属の分離していて差し込みするコードやルーターのバッテリーくらいであり、
やはり分解による修理は自身では困難になるため、専門の修理サービスへの提出を推奨します。

内蔵の電池が膨張してくると、寿命の前兆であるため、バッテリーを取り換えて復旧をしてください。

たとえばもしモデムが壊れた時には、プロバイダーのサービスで交換をしてもらうこともできます。

個人で購入されたモデムの場合は、メーカーのサポートセンターやPC修理サービス店に出されてみてください。

また、パソコンやモバイル端末の方が故障していると思われる場合には、メーカーのカスタマーセンターか、
私設のパソコン修理サービス店に出して、システムのリカバリーや部品交換で直してもらうこともおすすめします。