アナログカメラで撮影した紙焼きの写真の印画紙を、水濡れによるカビや焼損などで失った場合や、
急な理由により写真画像のなるべく正確なコピーの分が必要になった、といった時に、
残っているフィルムの方から写真画像を複製による現像で復元することはできる?という疑問について。
印画紙の紙焼き写真を失うアクシデントの主な原因
まず、印画紙に印刷した紙焼きの写真を失ってしまうアクシデントの主な原因について。
例えば、蛍光灯や日光の当たる位置に写真を長期間置いていたら、
次第に色が褪せてきて、写真が薄くなって見づらくなります。
また湿気の多い場所に置いていたり、水濡れしてしまった際に乾きづらい状態にしておくと、
カビが生えてきたり、印画紙がふやけて破れやすくなります。
ほかに、アルバムから出して資料として閲覧してからうっかり元の位置に戻し忘れて、
そのまま紛失したり何かに挟んだまま捨ててしまった、というケースもあります。
そんな時には、まだフィルムが残っていれば、専用の機械を使うか、
カメラ屋さんの方へ持って行って、新しく現像してもらう形での復元ができます。
フィルムから再度画像を印刷して復旧する方法とは?
次に、ネガフィルムやモノクロフィルム、ポジフィルムが手元に残っていれば、
紙焼きの写真を失っても、まだそちらから再度の現像による画像の復旧が可能です。
まず、アナログのカメラはデジタルカメラと違いフィルム(film)に画像を写す仕組みです。
そのため、パソコン用の複合機のスキャナーでフィルムを読み込んで印刷することはできないのですが、
自宅用のフィルムスキャナーの装置を購入することで、いつでも写真を現像する方法があります。
しかしこのフィルムを現像する際、途中で撮影ミスで真っ暗な写真が入っていたりすると、
機材によっては、その部分から最後まで現像ができない可能性があります。
せっかくカメラで写真を撮ったのに、後で映っていなかったためがっくりした、
という苦い思い出をお持ちの方も多いことでしょう。
その際には、現像の専門店やプロラボに写真の現像の注文をされてみてください。
近年では、写真屋さんの機械はデジカメと同じくフルデジタルのミニラボに移り変わってきています。
正常な写真が一枚でも残っていれば、スキャナーで読み込んでもらい、
デジタル処理による電子データ化を施して、何枚でも複製してもらうことが可能です。
ほか、用紙に印刷した紙焼きの写真をデジタル化して、画像のデータを復元する方法については、こちらの解説ページにて。
また、ある程度の画像の補正をしてもらえるサービスを実施されている店舗もあります。
黒い部分のネガフィルムから写真を復元することはできる?

次に、アナログカメラ(analog camera)で以前に使用した残っているネガフィルムに、
真っ黒になっていて何も見えない場所があった時は、その部分の写真は復元できる?という疑問について。
まず結論から言いますと、ネガの真っ暗になってしまっている部分の修復そのものは、
残念ながらかなり困難で、その箇所からの現像は不可能な場合が大半です。
ですが、フィルムカメラ(film camera)のプロラボで請け負ってもらえるかもしれませんので、
どうしても現像させたい、という場合はお問い合わせをされてみてください。
正常に映らなかったネガ部分を切断して、残った部分をつなぎ合わせての現像なら、
フィルムを扱われている店舗であれば多くのところで行ってもらうことができます。
アナログカメラを長く使っていて、不具合が出てきた時は、
Panasonic(パナソニック)といった各メーカーで、対処の方法をチェックできます。
また、デジタルカメラのSDメモリーカードにあるファイルの一部が開けなくなったり、
補助記憶装置の回路自体が破損している時は、専門業者のデータ復旧のサービスセンターで、
拡張子の状態の修復や、故障した機器からのファイルの取り出しができる可能性があります。
アナログカメラの紙焼きの写真が汚れたり色あせた時は?
次に、アナログカメラ(銀塩カメラ)で撮影した写真が汚れたていたり色あせている時には、
自宅または社内や店頭にあるスキャナーまたは複合機で取り込みして、
自身で画像データへの修正をかけて調整する方法もあります。
まず、スキャナーの機能で以前の紙焼き写真かフィルムから現像し直した印画紙の画像を、
パソコンのツールで、jpegやimg、png、tiff、psdといった拡張子のファイルとして保存します。
PhotoshopやIllustratorで画質の補正をする
そして、デジタル化した写真のデータをPhotoshopやIllustratorといったグラフィックソフトで開いて、
「フィルター」などのタブにある色調の補正といった機能で、適切な画質に変更されてみてください。
明るさやコントラスト、シャープ、ぼかし、また色相や彩度の補正機能は特に便利です。
ほかにもトリミングで画像の余分な部分をカットしたり、角度の変形でずれを直すこともできます。
また富士フイルム 様での、
フジしか知らない世界(20年間押し入れに眠っていた「ネガ」を、“どうにか”してみた。)の解説も参考までに。
またレーザープリンターをお持ちの方であれば、カメラ店や印刷会社ほどの綺麗な画質は出せなくとも、
ご自身でパソコンに写真の画像を取り込んで、数十枚数百枚をあっという間に印刷して量産もできます。
写真データの復旧をしてもらえるサービスはある?
次に、デジタルカメラの普及以前に主流だった、フィルムを使用して写真を撮る、
アナログ式の銀塩カメラを今もまだお使いの方は大変多く、
現在も写真屋さんではネガの現像も、もちろん行ってもらえます。
一方でデータ復旧サービスの業者の方では、基本的に写真画像の復元はデジタルデータのみが対象です。
ですが、デジタルデータ化した写真を誤った削除の操作やストレージの故障といったトラブルで、
表示ができなくなった時には、サルベージの作業を請け負ってもらうことができます。






