Microsoftのオフィススイートの一つである、DTPソフトの「Microsoft Office Publisher」
（マイクロソフトオフィス・パブリッシャー）で、DTP（DeskTop Publishing/デスクトップパブリッシング）の
コンテンツを電子編集システム上で作成していた、「.pub」などの拡張子の文書ファイルが、
ある時に「削除ミス」などで失われてしまったら、どうすればデータを復元することができる？という疑問について。
目次
元に戻す」の機能でデータを修復するには？
※こちらの一例では、「Office Professional 2013」に含まれる、
「Microsoft Publisher 2013」を操作する時のケースについて、解説していきます。
まず基本としまして、パブリッシングソフトの「Publisher」をWindowsの画面上で起動している時に、
DTPの文書ファイルを作成している時に、誤って一部分の文字や画像を、
うっかり削除してしまった場合に、データの修復する手順について。
「Ctrlキー＋Zキー」を押すか、ウィンドウの左上にある左向き矢印ボタンの「元に戻す」を押すと、
間違えて削除する前の一段階前の状態に、データを復元できます。
※「元に戻す」（アンドゥ）は、メモリの最大容量によってどのくらいの回数まで、
またはどのくらいの容量まで遡って再生できるかが多少変わります。
その展開中のデータファイルを閉じたり、Publisherのウィンドウを終了すると、
メモリにあるアンドゥの一時記憶データが消えてしまい修復できなくなるので、注意してください。
Publisherの自動回復機能で再展開するには？
次に、Publisherを展開してページを更新している最中に急にパソコンがフリーズしたり、
突然の停電が起きて電源が落ちてWindowsごと強制ダウンしてしまった場合は、
「名前を付けて保存」または「上書き保存」をしていなかった分の、差分データが消えてしまいます。
ですが、Microsoft Officeシリーズのアプリケーションソフトウェアには、
一定時間ごとに自動的にバックアップデータが保存される機能が標準搭載されていて、
こちらからある程度の段階まで復活できる見込みがあります。
パソコンを再度立ち上げてから、パブリッシャーをもう一度開くと、
前の状態のDTPのデータファイルを「自動回復」という表示付きで、一度だけ開き直すことができます。
最後に入力したタイミングで自動保存がされていなかったら、
文章などが多少削れることもあるのですが、この機能である程度まで、DTPのデータの回復ができます。
パブリッシャーのオプション機能による復元
次に、設定の変更は上部メニューの「ファイル」⇒左行欄の「オプション」⇒「保存」の画面で、
「文書の保存」という欄の各項目にチェックを入れるか外して、「0K」を押します。
※「次の間隔で自動回復用データを保存する」と「バックグラウンドで保存する」 の項目は、
初期状態で有効になっています。（初期値は１０分おきの保存間隔。）
※この機能はあくまで仮の保管分なので、データファイルを開き直したらすぐに上書き保存をしてください。
また、Publisherで保存できず閉じたデータを自動回復で復旧する方法についての詳細は、こちらのページにて。
その他の操作について、より詳しくはパブリッシャーの画面右上にある「？」マークか、
「F1キー」で開ける「Microsoft Publisher ヘルプ」を開いて、
サーチボックスに「回復」「保護」という具合に打ち込んで、調べてみてください。
ExcelやWord、PowerPointといったほかのOfficeのソフトウェアにも、
同じくヘルプの機能やトラブルシューティングのサービスがあります。
一方で、「pub」といった拡張子を保存しているハードディスクやメモリーカード自体の回路が故障して、Publisherなどのアプリケーションソフトで読み取りができなくなった時は、
ストレージを専門のデータ復旧サービスに出して、取り出しの作業をしてもらわれることをおすすめします。
「pub」の拡張子が破損した場合に復旧するには？
次に、Publisherで開いていた拡張子が、上書き保存中のエラーなど何かの原因で破損した場合に、
DTPといったデータを復旧をする手順について。
まず、Windowsのエクスプローラーで対象のデータファイルの様子を確認されてみてください。
もしファイル名や拡張子名が書き換わっていたら、「名前を変更」で元の「～.pub」という名称に戻します。
もしPublisherで展開できなくなっていたら、右クリック⇒プログラムから開く⇒「その他のオプション」で、
パソコン内かウェブ上の別のアプリケーションソフトウェアから開けるかどうかを、試してください。
他のソフトウェアから開けたら、そちらで保存して、
後でPublisherを開き直してテンプレートに貼り付けして、データを保存をします。
Publisherのファイルを削除した時に復元するには？
次に、Publisherの「.pub」などの拡張子をうっかりエクスプローラー上から間違えて削除してしまった場合に、
消えたDTPといったデータファイルの修復をする手順について。
まず、デスクトップの画面にある、「ごみ箱」のフォルダーを開いてみてください。
ごみ箱の方に無事に残っていたら、そのファイルを選択して右クリックで、
「この項目を元に戻す」を押すと、前のフォルダーの位置に移行して復旧ができます。
ですが、すでにディスククリーンアップをかけてゴミ箱を空にしていたり、
「Shiftキー+Deleteキー」などで、完全に消去していた場合は、
もしコントロールパネルの「ファイル履歴」（または「バックアップと復元」）などの、
データのバックアップ機能を有効にしていたら、そちらを起動して修復をされてみてください。
または、OneDriveやOffice 365 SharePointなど、
インターネットのクラウドサービスにファイルを保存されているかどうかを、チェックしてください。
バックアップ機能が有効になっていなかったり、データが見つからなかった場合や、
パソコンの内蔵ドライブではないリムーバブルディスクにあるデータを削除した時は、
AOSデータから販売されています「ファイナルデータ」など、データ復元ソフトのお試しの体験版を入手して
DVDドライブからブートで起動して、スキャンをかけて探す方法もあります。
ファイルを消去した記憶装置に、まだあまり新しくデータを上書き保存していなければ、
「削除した拡張子の痕跡」がまだ残っている可能性があるので、
データ復元ソフトのスキャン機能をかけてみると、検出ができる見込みがあります。
目標の拡張子が検知できたら、実際にファイルを復元する機能の付いた、
「製品版」を購入して修復できます。
また例として、Publisher のヘルプとラーニングも参考までに。
（クラウドサービスのフォルダーに入っていたデータは、
自宅からソフトウェアではスキャンできないので、あらかじめご注意ください。）
データ復旧サービスセンターで見てもらう
しかし、場合によっては削除したDTPなどのファイルの検出ができなかったり、
もしくは拡張子が破損していて、まともに開けない状態で修復される可能性も出てきます。
Publisherで作りかけていた大事なファイルを、もっとより確実に復元したい時は、
プロのデータ復旧サービスセンターに注文をして、
「論理障害」からのデータ記憶装置の復旧を行ってもらうことをおすすめします。
