デジタルカメラやモバイル端末などの電子機器に使われる小型のデータ記憶装置
SDカード(Secure Digital memory card・セキュアデジタルメモリーカード)、
あるいはSDカードを差し込みしていた電子機器を、ある日、うっかり水の中に落として
水没させてしまったり、降雨の影響や、飲み物をこぼした時などに水濡れさせてしまった時には、
データを失わないようにどのように注意して復活させることができる?という疑問について。
目次
主なSDメモリーカードの製品一覧
・TDK:SDXCメモリーカード UHS-I対応・Class10 T-SDXC128GB10U 128GB
・Sandisk(サンディスク):エクストリーム SDXC UHS-I SDSDXL-128G-J35 128GB
・Panasonic(パナソニック):SDHCメモリーカード RP-SDV32GL1K 32GB
・SONY(ソニー):microSDXCメモリーカード UHS-I Class10 SR-32UXA 32GB
・Lexar(レキサー):Professional 600倍速 SDXC UHS-Iカード Class10 LSD256CRBJP600 256GB
・I-O DATA(アイ・オー・データ):UHS スピードクラス3対応SDメモリーカード SDU3-128G 128GB
・Transcend(トランセンドジャパン):SDXCカード UHS-I U3対応 TS256GSDU3 256GB
・グリーンハウス:SDXCメモリーカード UHS-I クラス10 GH-SDXCUA256G 256GB
・PNY Technologies:SDXCメモリーカード UHS-1 Class10 90mb/s 256GB
・東芝(TOSHIBA):SDHCメモリーカード Class10 UHS-I SD-H08GKT 8GB
焼損や錆びによるSDカードの破損とは?
近年のメモリーカードのデータ記憶媒体は密封性が高く、少し水濡れしたり、
一瞬だけ水没しただけであれば、まだ内部の回路には問題は見られないケースも多いです。
しかし、やはり濡れたままにしておくと電気によるショートで機器の接続面が焼き焦げ(焼損)が起きたり、
放置しておくと錆び付いてしまうおそれがあります。
すでに長期間、水没していたり、錆び付いてしまっている場合は、プロのデータ復旧サービスに
問い合わせて、SDメモリーカードを送付して、内部のファイルが復活できるかどうか、
検査を受けてみることも推奨します。
SDメモリーカードが乾燥してからデータを読み込む
水濡れや水没してしまっていることに気づき次第、すぐに引き上げて、
電子機器用のクリーニングクロスやタオルなどで念入りに拭いてしばらく乾かします。
※水分を拭き取ってからあまり時間が経っていない時にすぐに確認のために電子機器や
パソコンのUSBカードリーダー/ライターに差し込むとあまり機材によくないので、
少しの間だけでも、表面が乾燥するまで待ちます。
SDカードを入れていた衣服やカバンが大雨でいつの間にか長時間、水に濡れていたり、
ポケットに入れたまま間違えて洗濯機の中に衣類と一緒に入れて回してしまった場合は、
浸かっていた水から取り出してから自然乾燥するまである程度、接続を控えて待ってみます。
(ドライヤーを使う場合はSDカードに近づけすぎず、長時間熱気を当てすぎずに丁寧に行います。)
その後、試しにカードリーダーからパソコンに接続してみます。
※デジタルカメラやノートパソコンのインタフェースに直接差し込みすると、
そちらにも故障が起きる恐れがあるため、なるべくカードリーダーを通して接続します。
またプロテクトスイッチがいつの間にかオンになっていないか事前に確認します。
無事にフォルダーが開けて内部の写真画像などのデータが開ければ、
まだ壊れてはいないので、内部ファイルの復旧と読み込みに成功できています。
筆者もSDメモリーカードを水濡れさせてしまったことがあったのですが、
水分を拭き取って少し待ってから接続したら無事にデータが読み込みされて復活できました。
必要なデータのバックアップ
しかし、一度水濡れや水没に遭われたメモリーカードはいつ錆びたりショートして
壊れてしまうかわからないため、すぐに内部の必要な全データをバックアップします。
壊れかかった電子機器からのファイルのバックアップも、パソコン修理サポート店や
データレスキューサービスにて、作業の代行を請け負ってもらうことができます。
念のため新しいSDメモリーカードを買って、しばらくはそちらを使われておく方が無難です。
特に、ジュース、コーヒー、お茶などの飲料水や、海水、泥水などに濡れてしまった場合は、
乾燥しても、液体に含まれた成分が残留していて、もし内部にも浸水して
回路の上に異物が付着していると、後に腐食して故障の原因になってしまう危険があります。
保護用のケースに入れて持ち運ぶ
デジタルカメラなどで使用していない時にSDカードを持ち運びする場合は、
購入した時に付属で同梱しているプラスチックケースに入れておくとある程度安全です。
microSDメモリーカードの場合は変換用アダプターに差し込んで、
さらに保護用ケースにも入れておかれると、水濡れだけでなく衝撃に対しても安全です。
特に64GBや128GB以上の大容量がある、SDXCメモリーカードなど、
かなり高価な製品は、値段の面でも損してしまいますので、やはり安全対策も大切です。
デジタルカメラからSDカードを引き出してデータを復活
デジタルカメラやモバイル端末が丸ごと水濡れしたり水没すると故障する例が多いのですが、
ソケットに入っていたSDメモリーカードの方はまだ無事で復活できる可能性が高いです。
その場合にも念のため、小型の電子機器とSDメモリーカード両方の水分をきれいに拭き取ります。
しかし、もしSDカードが読み込みできなくなってデータが開けなくなっていたら、
それ以上の接続をすると破損が進行する危険があるため、すぐに外します。
ですが中身のメモリチップまではまだ破損せずに無事である見込みがあるので、
その際には、SDカードの物理障害に対応されています、プロのデータ復旧業者に出して、
検査とファイルの復活の作業を注文されてみることをおすすめします。