PCに搭載されているハードディスクドライブは、起動中に毎分5000回以上も回転を続け、
内部部品であるモーターやベアリングは特に非常に負担が大きいものです。
平均的には数年は使えるのですが、場合によっては半年~1年くらいで
故障してしまうこともあり、いつ壊れてもおかしくない消耗品でもあります。
ヘッドクラッシュなどで物理的に破損したら修理はほぼ不可能でもあり、
内部データやシステムの設定も失われるのが最大の難点と言えるでしょう。
しかし、近年のシリアル・パラレル(ATA仕様)のHDDには
S.M.A.R.T[スマート](Self-Monitoring Analysis Repoting Technology-
セルフモニタリング アナリシス リポーティング テクノロジーの略称)という、
故障がいつ起きるかある程度の予測が可能な機能が付いています。
現在の内部温度の様子や、それまでのエラー回数、通電時間、外部的に受けた衝撃や、
どれだけのセクタ数が回復ができるかどうかなど、さまざまな状態や使用の経歴を基準に診断されます。
また、一部のソフトウェアは外付けハードディスクやRAIDのHDDにも対応されています。
完全な予測はできないのですが、どのあたりで交換を行うべきかなど、
消耗の度合いによって参考となる診断結果をこの機能で提示してもらえます。
特に、しきい値が下回る項目が多くなってきたら換装やバックアップを行われた方が良いでしょう。
ほか例として、ハードディスク番長 様での、S.M.A.R.T.(スマート情報)で障害状況を分析する の解説も参考までに。
S.M.A.R.Tの検査結果はメーカーで配布されているツールで確認できます。
RAID製品やNAS、サーバーに使われているハードディスクはファイルシステムの違いにより、
検査できる製品が限られる場合もあります。
すでに外部機器の消えたファイルや故障したハードディスクまではデバイスの接続ができずに
読み取れないため、これらを修復したい時はデータ復旧サービスセンターにご相談ください。