データを保管したシステムが壊れた時に復旧するには?

パソコンといったコンピューターで、データのバックアップを保存する前に、
もし急にシステム上の問題が発生して正常に起動できなくなったり、
水害や高温、衝撃、クラッシュ、経年劣化などの、物理的な障害で内部パーツが壊れた場合には、
どうすれば中身のデータを復旧して元に戻せる?という疑問について。

訪問者の皆様から頂いたご質問を元に、よくある事例とその対処方法やサービスを、一覧にして解説いたします。

デバイスドライバの接続のトラブルとは?

まず、これまで普通に使えていたパソコンに、新しく買った専用の機材をUSBケーブルを通して、
接続して、デバイスドライバをインストール、またはアップデートしたら、
システムの読み込みにかかるロードタイムや同期通信の時間が異常に遅くなったり、
画面が切り替わらないでフリーズしてしまう、といったエラーがあります。 

一つのユーティリティーでのみアップデート後のトラブルが発生している場合は、
そのプログラムの仕様に何かバグのような問題があるかもしれません。

ですが、まだ適切な対処をするか、専門のサービスで復旧ができる見込みがあります。



WindowsやmacOSでのパソコンの問題

次に、コンピューター上でどのアイコンを起動しても同じ不具合が出てくる場合は、
パソコンのWindowsやmacOSといったシステムにエラーが発生しているかもしれません。

またはメモリやマザーボード、CPUなどのスペックが不足していて動作環境が満たないために、
処理速度の遅延が発生していることもあります。

ひとまず安全に必要なすべてのデータのバックアップを取った後で、
本体のOSの修復インストールか初期化を一回リトライして行うと解消できる見込みもあります。

またはハードディスクの最大容量が埋まってくると、
読み込みに時間がかかり始めたり、エラーが出てきやすくなるケースもあります。

メーカー先のホームページで提供されている「よくある質問回答」や「ユーザーフォーラム」、
といったコーナーがあればそちらにアクセスしてください。

プログラムをインストールした後で異常が起きた時は?

次に、ある日付から配信されたプログラムのインストールやアップデートを行った後で、
ご自身の事例と同じように 更新したデータが異常を引き起こしていた、という例があれば、
配布されているアップデートや修正パッチのプログラムの方に問題が出ている可能性が高いです。

その際には一度システムをリセットして、アップデートの前に戻すか、
一度デバイスマネージャーから削除して前のバージョンに戻すと、元の状態に復旧できることもあります。

一度、壊れたパソコンを修理に出す際には、部品が故障していなければ、
数千円~2万円くらいまでの値段で直してもらえることも多いです。

ソフトウェアのアップデートのエラーが出た時は?

次に、ソフトウェアを新しくインストールしてアップデートを行った後で、
エラーの表示が出てシステムが一部、破損してしまった時に修復する方法について。

まず、データが破損したりエラーと表示されて読み込みできなくなる直前に、
もし何かの圧縮ファイルなどをインストールしていたり、アップデートを行っていた場合は、
一度、それらをすべてアンインストール、ダウングレードして、以前の状態に戻します。

また、ファイルシステムエラーを自動的に修復する手順については、こちらのページにて。

または[システムの復元]を行って前回の復元ポイントの状態に戻してみてください。

USBケーブルでパソコンに接続する

それでも読み込みができない場合には、お使いのパソコンに読み込みを行うための、
デバイスドライバや、その拡張子に対応された機能が必要な場合もあります。

まず、製品の箱に付属されているUSBケーブルを通してパソコンのUSBポートに接続します。

次に、フォルダーに破損したセーブファイルをコピーします。

次にその拡張子に対応された修復用の各サービスで提供されているファイルを、
パソコンにインストール、セットアップして、復元できるかどうか試みることができます。
(ご自身で作業を行われる場合には必ず自己責任の元で、お願い致します。)

修復用のプログラムが見つからなかったり、使用しても元に戻らなかった時は、
プロのデータ復旧サービスの方に注文して、見てもらわれることをおすすめします。



コンピューターとシステムの整理

次に、パソコンをはじめとしたコンピューター製品は多くの場合、
保管するデータをメモリーカードではなく、本体内部のハードディスクドライブや、
SSD(フラッシュメモリ)に書き込みして保存する構成になっています。

デジタルカメラなどの内蔵フラッシュメモリはあくまで予備としての媒体で、
メインはすぐに取り外しができるSDメモリーカードなどの補助記憶装置で保存します。

ですが、パソコンやサーバー、NAS、レコーダーなどの大容量を取り扱う電子機器の場合、
中身のハードディスクドライブを毎日のようにそう何度も取り換えを繰り返したり、
オペレーティングシステムを頻繁にインストールし直すと手間がかかります。

またマザーボードや記憶装置のコネクタへの負担も大きくなり、
他にもそのうち伝送遅延やフリーズ、クラッシュ障害の原因にもなりかねないので、
基本的には時々、整理や不具合解消などの目的で装置やシステムを入れ替えます。

ハードディスクやフラッシュメモリに不具合が出た時は?

次に、パソコンではないコンピューター機器、例えばポータブルHDDやRAIDケース、NAS、
レコーダー、サーバなどの製品で使っていたハードディスクドライブや、
内蔵フラッシュメモリが不具合が出て動かなくなったら、中身のデータを回収する手法もあります。

また例として、システムファイルチェッカーツールを使用して不足または破損しているシステムファイルを修復する の解説も参考までに。

まず、その機械の仕様によって大きく変わるのですが、ハードウェアの本体とは別に、
SDメモリーカードなどの補助記憶装置が差し込まれていて そちらの方にデータが、
書き込みされるようになっていれば、メモリーカードを取り出して別の同じ製品に差し込んで開くか、
ご自身でパソコンからUSBカードリーダーで接続して読み込みすれば、再びデータを開き直せます。

データ復旧サービスで直してもらう

また、ハードウェアの本体に記録されていた場合は、そのハードディスクを取り出して、
データリカバリーサービスの方にお問い合わせをされて、
中身のファイルの抽出ができるかどうか診断を受けてみてください。

もし「内蔵のハードディスク」にオートリトラテクトの破損でプラッタが吸着するなど、
デバイスマネージャーに認識されずパソコンから読み込めない重度の破損が起きた場合、
専門のデータ復旧サービスセンターに持ち込み、または郵送で出して、
分解による修復作業を行ってもらうことで、内部データを回収してもらうことができます。