Mozilla Foundation(モジラ・ファウンデーション/MoFo)より開発・公開されている
オープンソースのメールクライアントソフト『Thunderbird』(サンダーバード)で
パソコンから電子メールの通信を取り行っている際に、
受信メールや送信メール、または下書きして保存したメッセージのテキストなどを
間違えて削除したり、パソコンをリカバリーなどで初期化した時に一緒に消去してしまったら、
どうすれば後からメールデータを復旧できる?という疑問について。
またはメールのテキストが突然壊れてしまったり、保存していたハードディスクなどに
誤ってフォーマットをかけて記録ファイルを削除したら、修復できる?という疑問について。
目次
Thunderbirdのごみ箱からデータを元に戻す
最初に、自力でメールのデータを復旧する方法をいくつか紹介いたします。
まず、受信したメールや下書き、送信済みメールを間違えて削除した時は、
「ごみ箱」に入っているかどうか確認します。
ごみ箱にまだ残っていれば、「元に戻す」で以前の位置に復元できます。
元の位置に戻したいメールを右クリックして「メッセージを移動」→「メールアドレス」
→「受信トレイまたは送信トレイ」→「作成フォルダ」→「ここへ移動」の手順で回復します。
OSの再インストールやハードディスクのフォーマットなどですべての個人用ファイルを
一括で消去してしまった場合は、プロのデータリカバリーサービスに出して
診断をしてもらうのが、より確実な復旧方法になります。
サンダーバードのメールボックスの保存先は?
ThunderbirdのメールもOutlookやWindows Liveメールと同じく基本的に、
パソコンに内蔵されているハードディスクドライブ(ローカルディスク(C:))の中の
ディレクトリにデータやフォルダを保存する仕様になっています。
メールボックス(mailbox)の位置は、プロパティで確認できます。
例えばWindows 8.1のパソコンの場合はメールのトレイを右クリックしてプロパティを開きます。
[ローカルディスク(C:)]→[ユーザー]→[ユーザー名]→[AppData]→[Roaming]→[Thunderbird]
→[Profiles]→[〜.default]→[Mail]→[pop.〜]のフォルダーにある「Inbox」というファイルに保存されています。
メールの設定を間違えた時に復元するには?
間違えてメールやフォルダなどの設定を削除した時は、「システムの復元」または「ファイル履歴」など
差分バックアップの機能やアプリケーションを有効にしていれば、データのバックアップ分から
少し前の状態に戻して復元させる事もできます。
同じように、メールのテキストや添付された画像、拡張子が破損した場合も、
これらの自動更新バックアップ機能から引き戻して修復させる事が出来ます。
・Thunderbirdのよくある質問のページの例。
https://support.mozilla.org/ja/kb/thunderbird-faq
Mozilla Thunderbird(モジラサンダーバード)で受信や送信をするトレイや下書きといった
メールボックスなどに関する、さまざまなトラブル解決のためのへルプページも参考になります。
消えたメールのファイルを復旧するには?
次に、間違えてメールやバックアップデータをThunderbirdのファイルやフォルダーごと誤った
クイックフォーマットやリカバリー(再セットアップ)などの操作で消去して、バックアップの設定も
有効にしていなかった、という場合は、AOSテクノロジーズの「ファイナルデータ」といったデータ復元ソフトが使えます。
まず、DVDブートまたはUSBブート機能で試用体験版をパソコンで開きます。
誤ってファイルを削除してしまったメールのデータファイルを保存していたHDDやSSDの、ローカルディスク(C:)の
プライマリハードディスクを「メールの復元」といった専用の機能でスキャンを掛けます。
目当てのメールが検出できたら、製品版を購入してデータを復元します。
・その他:Mozilla Thunderbirdで消去したメールを復元する方法については、こちらのページにて。
データ復旧サービスに出して見てもらう
しかし、データ復元ソフトでも必要なメールがスキャンによる検出に引っかからなかったり、
テキストや画像が大きく破損している状態で修復されるなど、うまく行かないこともあります。
また、パソコンやモバイル端末が開けなくなってHDDやフラッシュメモリのデータを開けなくなる場合もあります。
その場合には、Thunderbirdの受信・送信メールを保存していたハードディスクや
メモリーカードなどを専門のデータ復旧サービスに出して、
削除したり破損してしまったデータの回復の作業を受けてみることをお薦めします。