普段お使いのデジタルカメラやビデオカメラをうっかり水分に浸けてしまった場合、
水濡れや水没をした電子機器の内蔵フラッシュメモリや、差し込みしたSDカードなどに影響を与えないために、
どうすれば安全にデータ復旧などの対処ができる?という疑問について。
目次
デジタルカメラの水濡れ・水没のトラブルの例
まず、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、または内蔵されたSDメモリーカードが、
置き場や天候の変化、または運転中のミスによって、一部が水濡れ(water stained)、
もしくはすべて水に浸かって水没(Submerged)してしまうトラブルが出るケースについて。
・デジタルカメラやモバイル端末が、海辺で波に巻き込まれて海水を浴びてしまう。
・洪水により、雨水や下水道の水に室内が浸かってしまう。
・乗り物のハンドルの操作でのミスや強風、スリップで、池や川、水溜りや溝に入ってしまった。
・ポケットからの出し入れなどの際に、デジカメの本体を水たまりや川、海に落としてしまった。
・飲み物のコップやペットボトル、お椀が倒れて、機材やメモリーカードに水分がかかってしまった。
・洗面器や浴槽・水槽、お椀、バケツなどの中にデジタルカメラを落としてしまった。
・液体を貯蓄する施設の設備が壊れて、運悪く水分をかぶってしまった。
・豪雨に打たれて、カバンの中に雨水が浸透してデジタルカメラまでずぶ濡れになってしまった。
・ポケットにコンパクトカメラやメモリーカードなどの電子機器を入れたまま、
ほかの洗濯物と一緒に洗濯機に入れて回してしまった。
耐水機能がないデジタルカメラの破損
こういったトラブルで浸水したデジタルカメラはどのようになる?という問題の原因と、リカバリーのやり方について。
まず、Canon(キヤノン)、SONY(ソニー)、Nikon(ニコン)、富士フイルム(FUJIFILM)など、
各製造メーカーから販売されています、
耐水性能を備えた防水機能付きの一部のデジタルカメラなら、まだある程度安全です。
しかし耐水用に作られていない多くのカメラ製品は、一度完全に水に浸かると
SDカードやイヤホンの差込口、ケーブルの接続面などの微細な隙間から
水分が浸食してしまい、何らかの故障を引き起こしてしまう可能性があります。
表面が少し濡れたくらいであれば、すぐに拭き取るくらいで問題ないのですが、
数秒以上のあいだ水没させてしまうと、自然乾燥では水分を完全には除去できず、
精密機器の内部で錆やショートなどの破損、レンズの曇りや映りの問題といった故障のおそれもあります。
水害に遭われた電子機器が破損した時の状態とは?
家屋やオフィスのルーム内にあるデータ記憶デバイスは、大雨や大雪など、家の上からかかる雨は防げても、
洪水で階層の下半分以上、もしくは全体的に水没してしまうと、デジタルカメラやスマートフォンの
置き場によっては浸水してしまい、水浸しになって大変な状態です。
また強風で大雨の日にうっかり窓を開けたままにすると、雨水が電子機器にかかって故障するおそれもあります。
海水や泥水の場合は、電子機器(Electronic Device)のサビや汚れ、臭いの付着までひどくなってしまいます。
ジュースやコーヒー、お茶の入ったコップが強風で倒れた場合など、成分が含まれた水分がかかった場合も、
電流による精密機器の焼き焦げといったおそれが出てきます。
パソコンやデジタルカメラ、モバイル端末の部品の部分にまで水が入り込むと、
精密回路のショートや錆びが発生して、使い物にならないほどに大破してしまう危険もあります。
メモリーカードを引き抜いてデータをバックアップ
まず、デジタルカメラやビデオカメラ、モバイル・コンピューターに電源が入っていた場合は、
すぐにオフにして、SDメモリーカードやコンパクトフラッシュも引き抜いてください。
メモリーカードの方が特に水濡れしていなければ、別売のUSBカードリーダー・ライターに差し込みして、
パソコンにUSBポートから接続して、念のため必要な写真画像などのデータのバックアップを撮ってください。
電子機器に内蔵されたフラッシュメモリにあるデータファイルも、
一応まだ正常に動く状態でしたら、パソコンにUSBケーブルを通して同期して、
バックアップを取る形で復旧する方法もあります。
時間がたつにつれて回路が故障していく可能性とは?
しかし、はじめのうちはまだデジタルカメラやそのデータ記憶媒体(Memory Medium)が正常に動作できても、
時間がたつにつれて高い確率で機能に異常が発生してくるおそれもあります。
すべて水分を拭き取って乾燥していてまだ正常に起動できる、という場合は、もし内蔵フラッシュメモリや
HDDにまだバックアップしていないデータがあれば、できるだけ手早くSDカードに移し替えたり、
パソコンにUSBケーブルでつなげて写真や動画ファイルのバックアップを行いましょう。
また、デジタルカメラの修理や交換の際にデータ復旧も行うには?という疑問については、こちらのページにて。
防水機能がないデジタルカメラを一度水没したままずっと使い続けるのは
いつ完全に破損したり焼き焦げ、中身のバッテリーからの有害物質の漏えいなどが起こっても
おかしくはなく危険であるため、近いうちに買い替えを行われることも推奨します。
できれば錆びる前に、すぐにカメラショップの窓口か修理センターに出す、
またはデータ復旧サービスセンターに問い合わせて、水没したデジカメ本体を提出して、
プロの技術と設備で、中身のデータの復元を行ってもらうのが安全です。
機材が故障して使用できなくなった時に復旧するには?
次に、デジタルカメラ(Digital Camera)やモバイル端末が水たまりや川、海などに落ちて水没したり、
洗濯機(または洗濯乾燥機)に間違えて入れたまま、洗浄や乾燥をかけて破損してしまったために、
撮影していた写真画像のファイルが開けなくなった時に、故障したデジカメの内部の
データ復旧(reconstitution of data)はできる?という疑問について。
物的損害に対する何かの保険会社のサービスに加入をされていた時は、水害に対する補償があると、
機材の修理(Repair)や交換の費用として保険金を填補してもらえるので、アクシデントが発生した際には、
修理や買い替えをされる際に見直しをされてみる、またはあらかじめ加入をされることもおすすめします。
しかし、契約先の保険会社、またはプランによっては水没の事故が対象にならない場合もあり、
事前に取り付けるには別の補償プランを組み込む必要があることなどもあります。
新規の加入契約や変更手続きの際に、水害の補償があるかどうかも事前にチェックをされることを推奨します。
壊れたカメラを買い替える際には、うっかり補助記憶装置(Auxiliary memory)である
メモリーカードを差し込みしたまま、データの回収をされずに処分をしてしまわれないようにご注意ください。
そんな水害事故といった水没のトラブルで、デジタルカメラや内部のSDメモリーカードが故障してしまっても、
物理障害に対応されている『データ復旧サービス』に提出をして、内部のメモリチップを取り出して、
そこから保存されたファイルを取り出ししてもらうこともできます。