夕立や台風などの悪天候で雷が鳴り出したら、パソコンや外付けハードディスク、RAID、NAS、サーバーをはじめとする
電子機器は特に要注意です。
近くに雷が落ちた影響で電源の差込コードを通してOA機器や家電製品に過電圧・過電流が電源ユニットに流れ込み、
内部パーツの焼き焦げや電圧変化のショートによる破壊を引き起こしてしまう可能性があります。
また発火による火災事故や怪我にもつながりかねないため、落雷対策は必須とも言えます。
もし落雷によりパソコンが壊れた時はどのように対処をすればいい?という疑問について。
電源装置の破損のトラブル
まず、落雷の直後にPCの電源が入らなくなったり焼き焦げた臭いがし始めたら
ほぼ間違いなく電源ユニットもしくはマザーボードあたりが破損しています。
それ以上は無理に電源を入れようとせずにまずは電源コードを抜いてください。
どのパーツが故障しているかはケースを開いて見なければ分からないため、自作パソコンに
詳しい方でしたら故障と疑わしいパーツを一つ一つ交換して試してみる方法が使えます。
コンピューターが開けない場合の対処
パソコン落雷の影響で破損した場合は、複数のパーツが損壊している可能性もありますし、下手にいじってしまうと
かえってトラブルが悪化してしまうこともありえます。
できましたらメーカーの保証や専門のPC修理サービス会社にお任せするのが一番確実です。
また、火災保険に加入していれば修理保険の対象にもなりえます。
数年以上前に購入されたパソコンの場合でしたら、新しく性能の良いPC本体に
買い換えた方が修理よりもいろいろとお得、ということもあります。
最近買ったもの、ないし、まだまだ使っていきたい高額なPCでしたら
基板の修理交換に出されても良いでしょう。
ハードディスクドライブまでが物理障害で壊れてしまった場合、
新しいコンピューターに増設しても中身の保管されたデータが読み込まれなくなってしまいます。
また、パソコン119 様での案内なども参考までに。
この状態になってしまったら、ひとまずそれ以上はディスクの稼働を控えて、
HDDをできればパソコンケースから取り外します。
(メーカー先のカスタマーサポートにパソコン修理の注文を出して送付する際、
ハードディスクは故障していなくてもデータが削除される形になるため、
バックアップを済ませていない必要なファイルがありましたらPCから外して取っておきます。)
そして、専門で営業されています物理障害に対応されていますデータ復旧サービスセンターの方へ
問い合わせて、故障したHDDをお持ち込みか郵送にて出して診断を受けることをおすすめします。
雷による高電圧負荷のショートは物理的な破損のため、通常のファイル削除のミスなどよりも
深刻な問題で、すべての書き込みフォルダーが開けなくなって、OS自体も起動できなくなってしまいます。
ですが内部の記憶セクタ部分が無事でしたら移し変えができる見込みが十分ありますので、
まずはパソコンやNAS、サーバーを、データの復旧診断サービスに出されてみることを推奨します。