もしものパソコン故障や誤ったデリート操作のハプニングに備えて
重要なデータファイルはすべてバックアップを取っておきたい。
でもコピーするファイルはどのデータ記録装置に書き込んで、
どこに保管しておけば保護できる?という疑問について。
まず、バックアップは同じハードディスク内では安全性が不十分と言えますので
あまり安全ではなくお薦めできません。
なぜなら、HDDは最近でこそエラーを起こしにくくなってきたものの、
もともとは消耗品と言われるほど負担のかかりやすい機材です。
そのためHDD自体が故障したらバックアップデータも読み込めなくなるからです。
なので、同じパソコンの中ではなく、普段はあまり使わない
予備の外付けHDDあたりに保存する方が安全です。
大容量データの保管は別として、少ないデータのみ選んで
バックアップする場合でしたらある程度容量の大きいUSBメモリや
DVD-RW、BD-REあたりに保管しておくと、より安全に確保ができます。
数十GB~数百GBとかなり大容量のデータをコピーする作業を行う時は
パソコンの性能が低いと途中でフリーズや強制終了、過熱のトラブルが
起こる危険もありますので、数回に分割してコピーするなどの工夫をしてみましょう。
バックアップに成功した外部記憶媒体は万が一、悪質な来客、業者や空き巣といった
第三者に盗まれたり盗み見されるトラブルの可能性を考えて、
見つかりにくい場所や金庫など安全な場所に配置しておきましょう。
iCloud DriveやGoogle Drive、OneDriveといったクラウドストレージに一部のデータの
自動更新バックアップの設定をしたり、手動でファイルを移し替えておく方法も便利です。
ほか、GUARDIAN+R 様での、個人・中小企業向け データバックアップ方法 の解説も参考までに。
また、バックアップを取っていた機材をうっかり踏みつけてしまったり
水濡れ、日光の直射、高温、低音、湿気、強い磁気など
機械類の天敵に晒されてしまわないように、問題のない場所に保管しましょう。
バックアップは一つだけでなく、二つ以上作っておくとさらに安全です。
それでも、もしバックアップのコピーミスが元でファイルが消えてしまったり、
万が一、災害などに遭われてすべてのデータを失ってしまった場合でも、
HDDがある程度物理的に無事でしたら、専門のデータ復旧サービス業者にて
内部ファイルを回収してもらえますので、元に戻すことをあきらめないでください。