パソコンの本体を数カ月~数年ほど何も動かさずに長期間で放置していて、久しぶりに起動させてみたら、
ロゴ画面が出てこなかったり、OSのデスクトップが表示されない、といった起動の障害が起きることがあります。
意外と知られていないことなのですが、経験をされた方は結構多いことでしょう。
前回に最後にパソコンを使った時はちゃんと動いていて、それから特に何もしていなかったのに、
なぜ起動しなくなったのか?また、どうすれば修理やデータ復旧をすることができる?という疑問について。
目次
1~2年以上使わないと湿気が充満して破損の原因となる?
この原因について考えられますのは、まずPC本体の保存の状態が影響していた可能性が高いです。
パソコン本体には、ケースファンや電源ファンの通気口、またケーブルの差込口の隙間など、
空気が出入りする穴が割と数多くあります。
ここから空気中に浮遊しているホコリや小さなごみ、
または虫やカビ、花粉、そして湿気が入り込み、徐々に内部に充満していきます。
パソコンを長い間使わないと壊れることが多いのは、徐々に湿気やホコリなどが充満するためでもあります。
しばらく使わなくなって、パソコンにカバーをかけずに2年以上など長期間放置をしていると、
外部から少しずつ侵入していく異物が充満して、内部パーツの稼働に支障が出る可能性があります。
そのため、精密機器の保管をする場所はしっかりと選ぶ必要があります。
もし、この時点で電源が全く起動しない時は、電源回路自体が破損している可能性があります。
自身でパーツを換装して直すのが難しそうな時には、プロのパソコン修理サービスに問い合わせて、
コンピューターの修復をしてもらわれることをおすすめします。
パソコンを段ボールに入れて安全に保管する方法とは?
次に、パソコンを購入した時に搬送をするために付いているダンボール箱は、
内部の発泡スチロールなどをはめ込み直してPC本体を収納して、どこかにしまっておくと、
衝撃も緩和できますので、長期間の保存にも適しています。
また、隙間から湿気や異物が入り込むのを防ぐために、ビニールのカバーも必ずかけておきましょう。
押し入れの中に、湿気取りや虫よけのアイテムを入れておくと、さらに安全です。
PCの電源またはOSが起動しない時のデータの復旧
しかし、パソコンを置く場所が機械に弱い環境の状態であると、長期間の放置でマシンが傷む場合もあります。
部屋の中で日光が当たりやすく、気温も暑くなりやすい場所や、エアコン、ストーブ、ヒーター、
冷蔵庫の側など高温・低温になりやすい位置、また湿度の高い所や強力な電磁波を浴びやすい所などに置くと、
収納箱やカバーの中に閉まっていても確実に影響を受けて、起動しない状態になってしまうおそれがあります。
また、普段使用されている方のパソコンやモバイルコンピューター、ルーターといった機器も、
上記のような機械に弱い場所に配置されるのは、特に避けましょう。
もし、PC本体やHDDケースが破損してしまっても、まだ内部のストレージは無事である可能性があります。
中身のハードディスクやSSDが取り出しにくい、という時には、
プロのデータサルベージのサービスに出して、大事なファイルの復旧をしてもらうことができます。
パソコンを何年も使っていないと自然に故障することもある?
ですが、保管が万全であっても、何年も使っていないと ゆっくりとしたペースで部品が老朽化したり、
内部にやはり少しずつ湿気が充満して、いつかは故障してしまうこともあります。
なので、時々は電源を入れて動かしておかれると良いでしょう。
ちなみに、一度電源を入れただけでは起動がうまくいかなくても、
しばらく電源コンセントを差し込んだまま待ってみて、
再度起動してみると、正常にパソコンが開ける場合もあります。
また例として、パソコンショップQUICK 様での、
パソコンが起動しないとき、誰でもすぐに試せる簡単な5つの対処法の解説も参考までに。
もし、何度電源を起動させようと試みても開かない場合は、
更なる負荷をかけてそれ以上 状態を悪化させないように、無理な起動はひとまず控えましょう。
また、パソコンを修理に送る前の準備とサポート状況の確認については、こちらのページにて。
また、コンピューターの内部に静電気がたまっている場合は、LANポートなどがつながらないことがあります。
その際には、電源コードを抜いた状態で電源ボタンを何度か空押しすると、静電気が抜けて修復ができます。
長期間放置したパソコンが壊れた時に直すには?
もし、長期間放置したパソコンや周辺機器が壊れている時は、
まず、電源自体がまだ付くようでしたら、アクセスランプの点灯・点滅の仕方や、
ビープ音の鳴り方などによって、故障の原因と壊れている箇所を判別されてみてください。
小型のノートパソコンなど、複雑な機材が破損してパーツの交換が自身では難しそうな時は、
上記と同じく、調子の悪くなったパソコン本体を一度、専門のPC修理サポートサービスに出して、
マシンの点検や部品の換装、内部のクリーニングといった作業を行ってもらわれることをお薦めします。
また、ハードディスクやSSD、外部のメモリーカードといったストレージが、
アクセスエラーや回路の故障で読み取りできなくなった際には、
専門のデータ復旧サービスセンターに問い合わせて、ファイルの救出をしてもらわれることをお薦めします。