Adobe Acrobatで削除したPDFのデータ復元の方法

Adobe Systems(アドビシステムズ)から開発・販売されている文書ファイル作成ソフト
Adobe Acrobat』(アドビ・アクロバット)を使って制作・編集・加工をしていた
PDFファイル(Portable Document Format/ポータブル・ドキュメント・フォーマット)
の内容を誤って削除してしまったら、どうすればデータ復元ができる?という疑問について。

PDFファイルを誤った操作で変更した時に復元するには?

まず、PDFの作成・編集中に誤った操作でテンプレートの中の文章や画像、計算表や住所録を削除したり
上書きしてしまった場合の対策方法として、Adobe Acrobatも他にパソコンで使用する多くの
アプリケーションソフトと同じく入力した操作を一段階ずつ前の状態に直す「元に戻す」の機能があります。

「Ctrlキー+Zキー」を入力するか、「編集」のタブにある「~の変更を元に戻す」という項目を選択します。

これを繰り返すと、一つの入力した分ずつ前の段階の状態に巻き戻していけます。




Adobe Acrobatの「元に戻す」の機能で修復するには?

もちろんPDFだけでなくtxt(メモ帳)やWord(ワード)用など、
他の拡張子で開くファイルを編集する場合でも同じように「元に戻す」の機能が使えます。

最後にファイルを上書き保存した時のファイルの状態にまで一気に戻したい時は、
「ファイル」タブにある「復帰」を入力します。

※Adobe Acrobatで展開中のファイルを閉じると、メモリに記憶されていた一時保存のデータが
 リセットされて消えるため、「元に戻す」ができなくなるので注意してください。

アドビ・アクロバットの自動保存の機能とは?

ファイルを「名前を付けて保存」か「上書き保存」をする前に
アプリケーションエラーやパソコンのフリーズ、電力供給の遮断などのトラブルが出て
書きかけのデータが失われた場合は、「自動保存」の機能で復元できる見込みがあります。

AdobeのAcrobatのソフトウェアでの自動保存は、最初から「有効」に設定されています。

「環境設定」のダイアログボックスで、何分間おきに保管データを更新するか設定を変更できます。

一度Adobe Acrobatが閉じてから次にまた展開すると、前回の時に開いていたファイルを
最後の更新ポイントで保存された状態で開いて復元できます。

(自動保存の間隔時間が長く設定されていると、
 数分~十数分ほどの文の作業データが元に戻せない場合もあります。)

そして、Adobe Acrobatで開き直したファイルの保存をすぐに行ってください

ほか、Adobe Acrobat DCのFAQ(フリークエントリー・アスクト・クエスチョン)の例も参考になります。

もし、ハードディスクやSSDをフォーマットしたり、RAIDアレイを再構築する形でファイルを消去してしまい、
その後で多くの新しいデータを書き込んでいた、といった場合には、
プロのデータリカバリーのサービスにストレージを提出して、復元をしてもらう推奨します。



デジタルデータリカバリー

「ごみ箱」のフォルダーからファイルを元に戻す

次に、PDFの拡張子自体をWindowsのエクスプローラーや「名前を付けて保存」のダイヤログボックス
などの画面から誤って削除をしてしまった場合に、元に戻す手順について。

まず基本としまして、「ごみ箱」のフォルダーを開くと、そちらに移動してあることが多いので、
そちらを選択して右クリック→「元に戻す」で以前と同じフォルダーに復旧できます。

ほか、PDFのファイルフォーマットは削除した後でも復旧できる?という疑問について、詳しくはこちらのページにて。

リムーバブルディスク(外付けのデータ記憶デバイス)などの場所から間違えて削除してしまうなどで
ごみ箱に残っていなかった場合は、パソコンの標準機能である
Windowsの「ファイル履歴」や「システムの復元」、macOS/Mac OS Xの「TimeMachine」を使って、
以前の復元ポイントや自動更新バックアップから引き戻してみてください。

誤って削除したPDFの拡張子を復旧するには?

これらの機能でもタイミングの問題などで読み込みができなかったり、フォーマットで消去した場合は、
完全復元などのデータ復元ソフトを購入して
DVDブートかUSBブートで開いてパソコンで以前の痕跡のスキャンを掛けると、
HDDなどが別のデータであまり上書きされていない段階なら、検出できる見込みもあります。

失ったPDFなどのファイルをもっと確実に復元したい時は、内蔵ハードディスクなどの保存されていた
データ記憶装置を取り出すか、パソコン本体ごと、データ復旧サービスに出して修復してもらわれることをおすすめします。