ネットワークカメラがインターネットにつながらない原因は?

ネットワークカメラ』 (network camera)は、レンズに映した映像をインターネットに接続して、
リアルタイムの中継や録画ムービー、スナップ写真として、映像データを閲覧できる電子機器です。

その分、設置する際に最初はインターネットで見れるようにするために、
ある程度の複雑な設定を実行して、それらをすべてクリアする必要があります。

自分自身で市販のネットワークカメラを購入してみたけれど、
リモート監視機能などの設定を実際に行うと非常に難しい、ということもよくあります。

または前に、防犯監視カメラの取り付け工事を行ってもらった際に、
インターネットの設定もすべて代行で行ってもらっていたので、
急にモニターにつながらないトラブルが出た時に、自分自身では何が原因であるかよくわからない、
といった疑問について、下記にて一例を記述していきます。

ネットワークカメラがインターネットに接続できない原因とは?

まず基本的な注意点としまして、ネットワークカメラは、付属のレコーダーの有無など、
製品やサービスの提供元によって、仕様や設置の仕方が大きく異なります。

以前にほかの機材を使っていた時と、うっかり同じような設定をしていたために、
どこかでミスをして、その箇所に接続できない原因が出ていることもあります。

特に英語版の機材は、インストールの時のセットアップを慎重に行ってください。

先に、付属の取扱説明書やインターネット上のオンライン解説書を確認して、
何か設定をし忘れている操作が残っていないかどうか、見直してください。

接続のための設定の作業が難しそうな時は、ネットワークカメラの取り付けも実施されている、
コンピューターの修理やサポートのサービスにて、代行をしてもらうことができます。



LANケーブルを差し込んでいないか、Wi-Fi接続を設定していない

次に、ネットワークカメラに付属したレコーダー(Recorder)に、自宅・自社で契約されている
インターネットのプロバイダで使っている、有線のLANケーブルを差し込み忘れていないか、確認をしてください。

レコーダーは有線のみ対応されているものと、Wi-Fiの無線(ワイヤレス)にも対応された機種があります。

有線用のモデムがなくて、無線LANルーターしかお持ちでない場合は、
LANケーブルを、ルーターの充電器のコネクタに差し込んで、アクセスの設定をしてつなげます。

自宅のデスクトップパソコンまたはノートブックPCで、防犯カメラなどのビデオ映像を閲覧する場合は、
同じインターネット回線(IPアドレス)だと通常、つながらずに画面が見れない仕様の物もあります。

レコーダーで使っている、Wi-Fi(ワイファイ)のサービスとは別の回線に接続の設定をするか、
お使いのパソコンやモバイル端末といったコンピューターの方でつなげて、閲覧してください。

無線LANルーターが一時的につながらなくなっている

次に、無線LANルーターに同時に複数のコンピューターで接続すると、
回線の速度が低めなサービスプランで契約している場合、Wi-Fiが一時的に重くなることがあります。

また、いつの間にかルーターのバッテリーが切れていたり、電源を入れていなかったり、
天候や配置の影響で電波が届きにくくなることが、つながらなくなっている原因である場合も多いです。

泊りがけで長時間の外出をする前には、なるべく液晶モニターの画面などで、
ネットワークカメラの画像がしっかりと映っているかどうか、管理画面を開いて確認されることをおすすめします。

カメラとレコーダーの接続が切れていて映らない

次に、よくある設置作業でのミスの一例として、次のようなパターンもあります。

・ネットワークカメラの方のICアダプターを、電源コンセントに入れていなかった。

・起動する時に、ワイヤレスのカメラのバッテリーが切れていた。

・カメラの電源スイッチをオフにしていて、接続が切れていた。

・各コードのコネクタが外れて、ビデオ映像が映らない状態になっていた。

・レコーダーにある、インプット(input)とアウトプット(output)のポート(信号の出入口)を、
 間違えて差し込んでい開けなくなっていた。

オフラインでつなげたモニターを開いても、カメラの映像が映らなかったら、
電源やレコーダーへの配線の状態も、ひととおり見直されてみてください。

もし、ハードディスクやメモリーカードといった補助記憶装置も壊れていて、
撮影していた映像が開けなくなった時は、デジタルデータリカバリー様といった、
専門業者のデータ復旧サービスセンターにて、読み出しをしてもらうことができます。



デジタルデータリカバリー


ユーザー登録やサブドメインの作成がまだできていない

ほか、ネットワークカメラのメーカーごとに、インターネット上で映像をリモート接続して閲覧するための、
専用のサイトが用意されているサービスも、数多くあります。

これらはサービスにもよるのですが、最初に専用ページのサインアップの時に、
ユーザー登録をして、個人ごとのサブドメインを作成したりすることが必要です。

まだ設定を行っていなかったら、ユーザーガイドに沿って登録の作業を順に行ってください。

レコーダーに割り当てられたIPアドレスが変更された

次に、無線(ワイヤレス)のWi-Fiなどの環境では、
Dynamic DNS(DDNS)など、IPアドレスが固定されていない設定になっていると、
インターネットへの接続のたびに、アドレスの数値が頻繁に変わることが原因でつながらなくなります。

そのためネットワークカメラなどを接続してその都度、
別のURLを入力して、ログインし直さなければならない場合があります。

これを直すためには、レコーダーのネットワーク設定でDDNSの項目を、
固定のモードに変更して再設定するか、そのインターネット回線のIPアドレスを、
ウェブブラウザのGoogle ChromeやMicrosoft Edge、Safari、Firefox、Sleipnir、Lunascapeなどで開いて、
手動設定でIPアドレスを固定されてみてください。

モバイル装置の専用の番号を指定していない

次に、モバイル端末の装置からインターネットカメラの映像を見るには、パソコンとは別に、
専用のモバイルポートの番号やユーザー名、パスワードなどを設定する必要が出る場合もあります。

スマートフォンやスレートPCでビデオ映像を閲覧するための、モバイル用の管理機能での、
ユーザー設定に必要な項目がいくつかありますので、これらを順にレコーダーやパソコンで指定します。

専用のサイトを経由せずに、直接IPアドレスを開いて管理画面に入るタイプのカメラは、
管理機能でも簡単に設定できたり、ローミングのネットワーク設定でWi-Fiに接続できる物もあります。

サーバーで一時的にメンテナンスや障害が起きている

ほかに、あまりないトラブルなのですが、閲覧や操作をリモートで行える専用ページを提供されている、
サービス元のサーバーが、一時的にメンテナンスの状態になったり、
サーバーダウンの障害が起きてインターネットからアクセスできなくなっている、などの状況も考えられます。

また、ネットワークカメラの録画映像データを復元するには?という疑問については、こちらのページにて。

緊急で予備のログインページが用意されていたり、復旧までの状況がオフィシャルページで
書かれたりしていないか、気になる場合にはシステムの管理会社に確認されてみてください。

ログインの画面でパスワードの入力を間違えている

また、SolidCameraのインターネットカメラなど、製品のひとつごとに指定されたカメラIDや登録時に設定したパスワード、
ルーターのSSIDやPIN、モバイル端末にログインするための、
専用パスワードの文字入力をミスしている、というパターンもよくあります。

特にレコーダーでの液晶ディスプレイの画面上のキーボードで、マウスを使って入力する時、
また小型な端末のスマートフォンやタブレット端末で、アプリをインストールして入力する際にも、
モニター内のキーボード機能で指でタップして入力するので、文字の打ち間違いが多くなりやすいです。

一度、簡易的でわかりやすいパスワードに設定し直してから、再度入力をし直してみる方法もあります。

ビデオカメラのISPのポートの番号が解放されていない

次に、セキュリティシステムを提供しているサービスの専用サイトから監視カメラの映像を、
パソコンやスマートフォン、タブレット・コンピューターなどで閲覧するためには、
ビデオカメラの製品に割り当てられたポート(port)の番号の解放という設定が、必要です。

パソコンからウェブブラウザを開いて、契約されたISPのIPアドレスをURLアドレスの欄に貼り付けて開きます。

そして、インターネットサービスプロバイダ(ISP)の専用サイトのページで、
マニュアルに従って番号を指定して許可する、といった設定を行います。

また例として、Panasonic(パナソニック)のカメラBBでの、
LAN内のネットワークカメラが見つからない/見つからなくなった。 の解説も参考までに。

操作の方法がわからない場合には、契約されたISPのカスタマーサポートに問い合わせてみてください。

主なネットワークカメラの特殊な機能とは?

また、ネットワークカメラは、設置された場所を遠く離れた場所から、
いつでもデスクトップパソコンやノートパソコン、モバイル端末などのコンピューターで、
状況を確認したり、機能を遠隔操作することもできる、大変便利なハードウェアです。

主に防犯カメラや、業務での顧客に向けての中継用カメラとして用いられて、
個人・法人を問わず、近年ではインターネットの発達とともに普及が始まっています。

付属のハードディスクレコーダーでインターネット回線に接続して、特殊なリモート機能を使って、
パソコンやスマートフォン、タブレット端末などに、専用のユーティリティーをインストールして開いて、
外出先でいつでもカメラの映像をリアルタイムで中継して、映像のデータを閲覧できます。

また、防犯カメラなど各製品によっては、以下のように便利な防犯機能が数多く搭載されています。

・オート・手動で警告音(警報)を鳴らす。

・スナップ写真を撮影する。

・ビデオ映像を録画する。

・赤外線モードで、夜中も鮮明に映像を撮る。

・動体感知や人体感知の機能で反応して、画面の前で動きがあったら、
 写真画像ファイル付きのEメールを、管理者宛てに自動的に送信する。

レコーダーかHDD、カメラ、ルーターのいずれかが故障した

しかし、ビデオカメラや付属のレコーダー、また据え置きのモデムや無線LANルーターといった電子機器も、
機械であるため、いつ故障してもおかしくありません。

特に安い製品だと、故障もある程度起こりやすいので、長く使っていきたい際には、
ある程度の値段のインターネットカメラを選んで購入することも、事前に検討されてみてください。

複数台設置したビデオカメラの端末の、どれか一台が映らなくなった時は、
もしセットで予備の分が残っていれば、そちらと付け替えをすれば、また正常に映ります。

またレコーダーのハードディスクドライブが、ヘッドクラッシュなどの物理障害で故障した時は、
新品と交換してレコーダーを起動して、フォーマットを行ってください。

他にも、ネットワークカメラの製品やサポート、プロバイダによって、
さまざまな個別の設定を行う必要が出てくることもあります。

もし機材が故障した場合は、メーカーのカスタマーサポートか販売店、
または設置工事や修理を担当されている専門のサービスに問い合わせて、
持ち込みか送付、出張サポートで注文して、原因の確認と復旧の作業を行ってもらうこともおすすめします。