Windows OSのパソコン上で、スタートメニューまたはデスクトップアイコンから
マイコンピュータを表示した時に、上から二番目の[ハード ディスク ドライブ]の
項目に『ローカルディスク(C:)』というアイコンが表示されてます。
このドライブの形をしたアイコンが、パソコンに内蔵されているHDDやSSDの
データ記憶領域で、ほぼ全てのファイルやプログラムが収納されています。
(パーティションを分割した場合は更にDドライブ、Eドライブと表示されます。)
普通の状態でしたらアイコンをダブルクリックすればそのまま中身のフォルダ群のメニューに
移動できるのですが、稀にこのCドライブが開けない症状が出てしまうトラブルも存在します。
Windowsとデスクトップが起動できているので、SSDやハードディスクの
物理的な故障という障害の可能性は低いです。
ローカルディスクが開けないのは、コンピューターウィルスが侵入して
Cドライブの中で感染拡大してしまったことやコントローラーボードの破損、
マスターブートレコードの破損、OSのエラーなどが主な原因になります。
たとえば、トロイの木馬やワーム型ファームウェアの有害プログラムによる
妨害が入っている影響で『アクセスが拒否されました』といったメッセージが
表示されて、Cドライブが開けなくなってしまうことがあります。
ひとまず早急な対処として、インターネットの接続を遮断し、USBメモリやCD-RW、MO、SDカード、
外付けHDDなどの外部記憶装置をCDドライブやUSBコネクタから全て取り外しましょう。
そして、デスクトップ画面のアイコンか右下のタスクマネージャから
パソコンにセットしているウイルス対策ソフトウェアを起動します。
そしてコンピューターウィルスの検出を行い、全ての感染プログラムの
隔離が済みましたら駆除を行い、PC上から完全に消去しましょう。
(なるべく、ウイルスバスターやノートンアンチウイルスなど性能の高い
市販のソフトウェアを最新アップデート状態で使われるのが望ましいです。)
念のために、検知できた有害ウィルスのファイル名をメモしておくと、
コンピューターに異常が出ていた時に個別の対処法を調べやすくなります。
その後、「コンピューター」からCドライブが開けるかどうかを確認します。
しかし、ウイルスを駆除した後でもローカルディスクの各ドライブが開けなかったり、
または検索機能などの別の場所からでしか内部のファイルを見れない、
または壊れて正常に開かない、という場合もあります。
ウイルスプログラムによってどのシステム部分が破壊されたかによっても
若干対処法が異なるのですが、プログラムの破損がひどい場合は、
Windows起動ディスクでオペレーティングシステムの修復を実行してみましょう。
OSの再インストールを行う事でしか直せそうに無い場合、今までのファイルや
ソフトウェアが全部消えてしまいますので、再セットアップを行う前には
データ復旧サービスで必要なファイルをバックアップしてもらうことをお薦めします。