パソコンを購入してからしばらくの期間、内蔵のSSDやHDD(ローカルディスク)に
ソフトウェアをインストールしたり、ファイルを作成・保存するなどして使い続けていくうちに、
ファイルやフォルダーを保存するSSDやハードディスクドライブが『断片化』(Fragmentation)を起こして、
データの読み込みが遅くなっていったら?どうすれば修復することができる?という疑問について。
目次
HDDやSSDのデータの断片化とは?
まず断片化(フラグメンテーション)とは、SSDやHDDの中にあるデータを保存するセクタという記憶領域に
書き込みをする際に、ファイルがバラバラの位置に記憶されている状態のことです。
まとまった位置に拡張子が配置されていないため、ひとつのデーターを読み込む際に
コンピューターのシステムが複数のセクタの位置から読み取りをすることになり、
ストレージからファイルを開くまでに時間がかかったり、動作が遅くなっていく原因になります。
ディスククリーンアップで最適化するには?
この断片化されたファイルの修復をまとめて実行するには、まず最初に、
Microsoft Windows(マイクロソフト・ウィンドウズ)のパソコンの場合は、「すべてのプログラム」から
「アクセサリ」を選び、システムツール⇒ディスククリーンアップを開きます。
このディスククリーンアップといった機能は、ドライブ上にある余分なデータを
圧縮したり消去するためのツールで、まずはこれを使って簡単な最適化を実行します。
次に、システムツールの項目にあるディスクデフラグを起動します。
このツールはハードディスクやソリッドステートドライブ上で
断片化したファイル群を整理して最適化するための機能で、これを使ってスキャン⇒実行します。
これで一旦はセクタの整頓が完了するのですが、これだけではまだ足りない部分も多いため、
できれば以下のような作業も実行してみましょう。
ハードディスクやメモリディスクを快適化する方法とは?
・Cドライブ上にある、使わないファイルやフォルダーはDドライブに移動するか、外付けHDDやUSBメモリに移し変える。
・使用しないアプリケーションソフトウェアをアンインストールする。
・グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface)のエクスプローラーを開いて、
「PC」→「ローカルディスク」のアイコンを選択して右クリック→ツールのタブを選択して、「チェック」を実行する。
・レジストリクリーナーという、レジストリ修復用ソフトウェアをインストールして、
専用ツールでデフラグ・最適化を行ってハードディスクやメモリディスクを快適化する。
・メインメモリか、仮想メモリを増設・領域の設定で増やす。
・外付けHDDをエラーチェックで回復するには?という疑問については、こちらのページにて。
その他のコンピューター上の問題とは?
HDD(ハードディスク)やSSD(フラッシュメモリドライブ)、またUSBメモリ、DVD-RWといった
データ記憶装置を長い間使っていうちに、次第にファイルが断片化されて読み込みが遅くなるトラブルが発生して、
正常に開けなくなった時には、フォーマットをすることで、大半の問題は修復ができます。
しかしコンピューターの動作が遅くなったり止まりやすくなる原因は、ディスク断片化の他にも数多くあります。
・OSをインストールしたSSDがBIOSで読み込まれない時は?という疑問については、こちらのページにて。
たとえば、PC本体の冷却ファンにホコリがたまっていると、熱の排出がスムーズにいかなくなり、
CPUやGPUの影響が出て遅くなってしまうので、定期的なパソコンの筐体の内部の掃除が必要です。
パソコン修理サービスに出して見てもらう
ディスクのクリーンアップやエラーチェック、デフラグの作業などを一通り実行しても、
動作や入力のスピードが遅いままで、どうしても他の原因がわからない、という場合には、
ひとまずパソコンの電源を閉じます。
そして、メーカーのカスタマーサポートセンター、または私設の専門のパソコン修理サービス店で一度、
SSDやHDD、またマシン内部のほかのパーツを含めて、状態を見てもらうことを推奨します。