デジタルカメラの裏側には、カメラ本体のファインダーに映っている
写真のファイルとなる画像を覗き込んで確認したり、撮影した写真を閲覧したり
カメラの設定モードを変更するために見る『液晶モニター』の画面があります。
このモニターの画面は上記の通りさまざまなことに使う非常に大事な部品なのですが、
長く使用しているうちに、ふとしたことで強い衝撃を受けると液晶にヒビが入って
レンズが割れてしまい、映像が一部もしくは全部が見えなくなることがあります。
液晶レンズが割れる主な原因には、固い床に落とした、足で踏んでしまった、
ポケットの中で何かにぶつけた、座った時に強く圧迫してしまった、
肩に下げている時に何かに当ててしまった、といったものがあります。
近年の一眼レフカメラなら、液晶モニターを回転させて本体に閉じる仕様なので
表側のカバー部分で使わない時はまだ保護できます。
しかし、コンパクトサイズのデジタルカメラの製品の場合、本体裏側などに付いた
閲覧用の照準合わせのレンズやモニターの画面が常にむき出しになっているため、
外部からのダメージを受けやすい点もあります。
上の写真のように表面のモニタまたはその奥にあるパネルや電子機能にヒビが入ると、
電源を入れてもほとんど画面に映像が映らず、真っ黒な状態になってしまいます。
ですが、コンピューターの補助記憶装置が故障していなければ、
プロのデータ復旧サービスの方に注文をして、内部のファイルを復元してもらうこともできます。
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モニターが壊れて映らないだけなら一応、まだデジタルカメラの機能自体は
大抵はふつうに動くので、写真や動画を撮ったりファイルを保存することはできます。
しかしファインダーが見えないのでどのように画面が映っているかどうかを確認できないため、
撮影した被写体が多少ずれて映っているかもしれません。
モニターが割れるまでに撮影した写真画像のファイルなのですが、
これらはデジカメを普段どおりUSBケーブルをコネクタに差してパソコンに接続して、
PCからデバイスを通じてSDメモリーカードやxDピクチャーカードなどのメモリーカードか
または本体の内蔵フラッシュメモリを読み込んでみましょう。
デジカメの中身までが故障していなければいつも通りにメモリーのフォルダーを読み込めるので、
マイピクチャなどに新しいフォルダーを作成して、コピーして写真を回収しましょう。
デジタルカメラが正常にパソコンに外部デバイスとして認識されて、
WindowsのエクスプローラーやmacOSのFinderに表示できればデータの救出が可能です。
大事な写真ファイルを外付けハードディスクや外付けRAID、NASなどにバックアップを行って、
その後、画像を削除して接続を外します。
メモリーカードもカメラ本体から引き抜いて、故障したカメラをLeica(ライカ)といった各メーカーのサポートか
専門の修理サービスに出して、修復して直してもらえるか問い合わせをされてみてください。
モニターにひびが入るのをある程度防ぐためには、別売の破損防止フィルターを買って、
薄く透明なフィルターを貼ると、ある程度の衝撃をガードできます。
また一眼レフカメラのレンズ部分にも別売の保護用レンズを取り付けられます。
しかし、もしも相当に強い衝撃を受けてしまいカメラの内部機能まで壊れて
本体内蔵メモリが読み込めなくなったり、メモリーカードが取り出せなくなったら
カメラの修理サービスまたはデータの復旧サービスに注文をする必要も出てくることがあります。