Windows10や8の記憶域プールで外付けHDDにRAIDを構築

Microsoftのパソコン用のオペレーティングシステムのWindows10やWindows8/8.1(ウィンドウズ・テンまたはエイト)には、
Windows7までにはなかった「記憶域」という新機能が搭載されています。

Windows10や8の記憶域プールでデータを保存

この記憶域プールの機能を使うと、外付けのハードディスクに「RAID」と同じシステムを構築して、複数のHDDに
同時にデータを保存したり、一つの仮想ストレージのドライブとしてまとめて大容量化することができます。

例えば「RAID0」(ストライピング)のように仮想ストレージを構築すれば、
二つ以上のHDDを全部合わせた合計の容量を1台の記憶装置として使えます。

「RAID1」(ミラーリング/Mirroring)のように設定すると、ファイルやフォルダーを
2つ以上のHDDに二重化して保存し、そのあと片方がもし故障しても、
もう片方から新しく交換したドライブにリビルド(再構築)して復旧させることもできます。




「新しいプールと記憶域の作成」の画面を開く

設定の手順として、まずWindows 10/8のパソコンを起動して、スタート画面かデスクトップの画面を開きます。

外付けハードディスクドライブを、今回の一例では2台、USBポートに接続します。

※専用のRAIDケースは必ずしも必要ではなく、最大容量の多いSATAハードディスクを
外付けHDDケースに入れて読み込み、最大容量の低いIDEハードディスクをUSB変換ユニットに
差し込んで余ったドライブ装置をそれぞれつなげて構築する、といった方法でも記憶域を使えます。

「コントロールパネル」を開き、一覧の中の「記憶域」をクリックして開きます。

「新しいプールと記憶域の作成」のメニューを押して、ユーザーアカウントの制御バルーンで「はい」を選択します。

『フォーマット済みドライブ』に表示されている外付けHDDにチェックを入れて、右下の「プールの作成」のボタンを押します。

ここでうっかり間違えて、別のバックアップ用のハードディスクなどを選択すると、
RAIDモードへのフォーマットでデータが消えてしまうので注意してください。

「記憶域の名前、回復性の種類、サイズを入力します」の画面を開く

次に、「記憶域の名前、回復性の種類、サイズを入力します」の項目で、
データを保存する「仮想化ストレージ」の「方式」を設定します。

まず仮想ドライブの名前を決めて、次にドライブ文字を選択します。

次に、回復性の種類を選びます。

・「シンプル(回復性なし)」の項目は外付けHDDが1つだけだと、特に変わらない状態での記憶領域が作成されます。

2つ以上の場合は、RAID0(ストライピング・ストライプボリューム)と同じように仮想化ストレージとして、
2つ以上のドライブの合計値になる大容量のファイルを保存することができます。

・「双方向ミラー」はRAID1(ミラーリング・ミラーボリューム)と同じく、
 2つ以上のディスクドライブに同じデータをコピーして書き込みます。

これにより、どちらか片方のドライブ装置が故障しても、もう片方のHDDが無事であればデータも無事なので保護できます。

(外付けHDDを2台以上接続する必要があります。)

・「3方向ミラー」はRAID6と同じような性能で、HDDが2台故障しても大丈夫なように
 2台で2組+1台の構成で、5台以上のHDDにコピーします。

・「パリティ」はRAID5と同じような性能でパリティ記憶域+2台で1組のHDDでの構成です。

 3台以上のドライブに同じデータをコピーして、1台が壊れても大丈夫なように保護します。

ハードディスクやSSDをRAID化してデータを運用

※この実例では、Windows10や8(ウィンドウズテン・エイト)のパソコンから「記憶域プール」(Storage Pool)の機能を、
 外付けHDDを使用して、「双方向ミラー」を選択して、データファイルを
 複数のハードディスクに多重化して保存するRAIDのシステムを構築していく手順を解説いたします。

「記憶域の作成」のボタンを押すと、Windows10または8を通してドライブがフォーマットされて、新しい記憶域が作られます。

これでRAID 1(レイド・ワン)と同じ記憶域プールが完成しました。

RAIDの設置でHDDのデータを失わずに済む?という疑問については、こちらのページにて。

記憶域プールの外付けHDDにファイルを保存する

「エクスプローラー」を開いてドライブの状態を確認します。

先ほど決めた名称の記憶域のドライブに変わっていますので、これを開いて、ファイルを保存します。

※右クリックで記憶域のプロパティを開くと、二つのドライブを足して
 2で割った合計くらいのストレージスペースの容量に変わっています。

ちなみに、Windowsで記憶域を構築した後でどちらか片方のHDDやSSDが壊れてしまったり紛失したりしても、
後でもう片方のハードディスクやメモリディスクを接続すれば、同じ容量で同じデータをしっかりと開き直せます。

その後、新しいハードディスクを用意して、再度RAID1やRAID5と同じ設定を記憶域で再構築してみましょう。

構築したRAIDが破損した時にデータを復旧するには?

なお、記憶域スペースの中で削除してしまったファイルも一度ゴミ箱に移動するので、
もし間違えて消去してしまったら、ウィンドウズ10や8のゴミ箱を開いて、元のボリューム内に復元します。

RAIDを使う際の注意点として、間違えてHDDをフォーマットしてしまったり、記憶域スペースで
書き込んだファイルを完全に削除してしまうと、一般個人ではデータ復元のユーティリティーを使っても、
時には読み取りができなかったり、痕跡の検出ができない場合もあります。

お手持ちのツールで外付けHDDから失ったデータを元に戻せない時は、
専門のデータ復旧サービスセンターに、記憶域で使用したハードディスクを郵送か持ち込みで提出して、
ファイルの回復を行ってもらうことを推奨します。