PCのメインメモリ容量不足でデータエラーが起きやすくなる?

パソコンのマザーボードに取り付けられている内蔵のメインメモリ[main memory]は
USBメモリーカードやHDDのようにファイルを書き込んで保存する機器ではなく、
アプリケーションソフトウェアの作成やインターネットの起動中に、一時的にデータファイルを記録しておく装置です。

ページングファイル(pagingfile.sys)という仮想記憶の実態ファィルが
ハードディスク上に自動的に作成されます。

メインメモリの小型なマイクロコンピュータなどでは特に作業領域
(WORKING AREA・ワーキングエリア)が小さいためハードディスク上に一時的に取る場合もあります。

そして、メモリの最大容量が低いものだと、大きく容量を使うIEやCGソフト、
動画の閲覧、ウイルス対策ソフトの常時ネットワーク監視などのツールを
同時に使ってしまうと動作の遅延や停滞・ハングアップの原因につながるおそれがあります。

なので、画像編集用のソフトなど容量の重いソフトウェアの使い方には特に注意が必要です。

メモリに一時保管されている記録データは一度パソコンをシャットダウンして電源を切ったり
再起動すると消えてしまうため、HDD内部のフォルダーと違いデータの復旧は基本的にできなくなります。

エクセルやワード、パワーポイントなど一部のアプリケーションソフトでしたら自動バックアップの
保存機能に取ってあった作成しかけのファイルを再び読み直すこともできます。

ですが、大半のソフトウェアにはそういった機能はありませんので、
一度エラーやハングアップで消えてしまった上書き前のファイルは
BAKファイルや自動下書き保存の機能がなければ多くの場合は消えてしまいます。



処理能力の低さによる問題

現在のアプリケーションソフトウェアや画像ファイルの入力・編集に動作に求められる
処理能力はメモリが256MBや512MBくらいの動作環境では足りないくらいになりました。

RAMはすでに1GBくらいでもまだ不足気味になることが多く、
4GB~16GBほどの容量がすでに標準になる時代に移り変わってきています。

※現在では、8GBのメモリを2枚搭載して、合計16GBもの大容量にして、
 時には十分すぎるくらいに余裕のあるスペックにも普通の値段でできます。

タスクマネージャーの画面を開いて、どれくらいのパーセンテージの容量が
それぞれのユーティリティーの稼働で消費されているかどうかを確認します。

少なくとも2GBくらいのメモリを購入時に選択された方がパソコン動作もスムーズになり、
データエラーも少なく、後のち快適かつ安全にPCライフが過ごせます。

BTOパソコンの購入で4ギガバイト以上のメモリモジュールの製品を取り付けてもらったり、
後から自分でメモリを購入して増設や新品交換されてみるのも良いと思います。

また、クマックコム 様での案内なども参考までに。

RAMの交換は、デスクトップパソコンであれば組み立てや組み直しの工程も
ある程度簡単で、PCケースのふたを開けてマザーボードのソケットから取り外します。

ノートパソコンは製品によって、簡単にメモリを換装できる専用の小型のふたがあるものと、
MacBook Airのように密閉されていて専用の工具も必要で少し難しい機種があります。  

個人でメインメモリの交換作業を行うのが難しそうな場合は、
専門のパソコン修理サービス店に問い合わせて、問題の検査を受けて
エラーを直してもらったりパーツ交換を行ってもらうことをおすすめします。