スマートフォンやガラケーの携帯電話に搭載されている、カメラ機能で撮影した写真画像を、
誤ったファイル削除の指示で消去してしまったり、端末やメモリーカードが故障した時は、
どのようにすれば失ったデータを復旧することができる?という疑問について。
目次
携帯電話から写真画像のデータを失うトラブルの原因とは?
まず、携帯電話から写真画像や録画の動画といったデータを失うトラブルの主な原因について。
・誤った操作により、必要な分の写真や動画のデータをストレージから削除した。
・SDメモリーカードを、ファイルのバックアップをする前に初期化してしまった。
・うっかりスマートフォンやガラケーを高い位置から落としたり、足で踏んで割ってしまった。
・圧迫や衝撃の影響で、ケータイの液晶モニターが割れて映らなくなった。
・衣類のポケットから携帯電話を取り忘れて、洗濯乾燥機などに入れて長時間回してしまった。
・飲み物をうっかり端末にこぼしたり、池や川、湖、海に落として水没させてしまった。
・充電中に落雷などの影響で電流が流れて、基板といった重要な回路が焼き焦げて故障した。
・コンピューターウイルスにOSが感染して、システムやデータのプログラムが損壊した。
・充電に使うUSBケーブルの差し込み口が破損して、バッテリーが尽きて使用不可な状態になった。
・長年の使用により、内部のパーツが老朽化して電源が正常に入らなくなった。
ですがこれらのアクシデントの多くは、携帯電話機の本体そのものが壊れても、
中身のデータの保存領域、または拡張子の痕跡データは無事である場合が多いです。
まだ適切な措置を施したり専用のツールやサポートの事業にて、復旧ができる可能性があります。
携帯電話会社のバックアップサービスに保存された分から引き出す
次に、契約をされている携帯電話会社から提供されている、データのバックアップサービスを、
事前に設定して自動でコピーの送信がされるようにしていたかどうかをご確認ください。
「電話帳バックアップ」など、特に重要なデータのバックアップアプリを先に設定してあれば、
そちらにログインして、ケータイのデータをある程度の分まで引き出すことができる見込みがあります。
AppleのiPhoneやSONYのXPERIA、シャープのAQUOSといった、各種スマートフォン(Mobile Phone)の場合は、
iCloud(アイクラウド)やOneDrive(ワンドライブ)などのクラウドストレージのサービスに登録していれば、
住所録やメール、写真画像などの一通りのデータをオンライン上にバックアップできます。
そして故障や紛失により買い替えをする時にも、後からデータを引き出しての復旧が可能です。
また、携帯電話会社の受付窓口に持って行くことでより安全に、新しく購入した製品の端末に、
写真の画像やムービー、電話帳、電子メールなどのデータを移行してもらえます。
ほか、スマートフォンで撮影した写真がブレていたり画面が明るすぎ、暗すぎといった状態の時は、
接写撮影、ナイトモード、手ぶれ補正、画質調整などの補助機能で、最低限の補正ができます。
ケータイの端末が折れたり割れて壊れた時は?
次に、ケータイの端末をうっかり踏んでしまったり堅い床に落としたりして、
折れたり割れてしまい壊れた場合に、内部のデータの取り出しはできる?という疑問について。
まず、液晶モニターにひびが入ったり一部のボタンが破損しただけで電源自体は付く状態でしたら、
電源ボタンやホームボタンを使って、ひとまずモバイルコンピューターのシステムを立ち上げます。
オペレーティングシステムが正常に稼働できれば、USBケーブルでパソコンと同期(sync)をしてみましょう。
基本的には、専用の管理ソフトまたはWindowsのエクスプローラーやmacOSのFinderで読み込みしてください。
正常に同期ができて、内部の写真画像といったファイルのフォルダーにアクセスができましたら、
必要な分のデータを外付けHDDやRAIDケースにバックアップする形での復旧ができます。
ですが、もし重度の衝撃で携帯電話が大きく割れたり折れたりするなど大破してしまった時は、
無理に起動しようとすると、かえって回路がショートして更に破損するおそれが出てくるためご注意ください。
SDメモリーカードをパソコンに接続して読み込むには?
次に、電源ボタンが割れて正常に押せなくなったり完全に電源が付かないほど壊れていた場合は、
いったんSDメモリーカードを携帯電話やスマホの本体から取り外してください。
SDカードは、市販のUSBカードリーダー・ライターに接続してパソコンでの読み込みができます。
デジタルカメラなどの他の電子機器に差し込みして、パソコンに繋げる方法を取る場合には、
誤ってフォーマットによるストレージの初期化をしないようにお気をつけください。
そして上記と同じように写真や動画のバックアップを行う形で、データの救出を行ってください。
ほか、携帯電話の電池切れが早い原因と解決の方法については、こちらのページにて。
もしSDメモリーカードの方が故障していた時は、ひとまず通電せず動かさないようにしてください。
その際には、プロのデータリカバリーのサービスで内部のメモリチップがら復旧してもらうことができます。
写真画像のファイルを間違えて消去した時に復元するには?
次に、スマートフォンやガラケーで撮った写真画像を間違えて削除した時には、
いったんSDメモリーカードまたは内蔵フラッシュメモリの使用をお控えください。
データ記憶装置からファイルを消去した直後の段階では、まだ表示の上では見えない領域に、
以前の拡張子の痕跡データが残っている状態です。
この痕跡のデータは、新しいファイルをストレージに書き込みと消えてしまう仕組みです。
その前に、市販のデータ復元ソフトなどでスキャンをして拾い上げる形で、
誤って消去したファイルを救出できる可能性があります。
なお、ケータイのレンズで撮ったJPEGなどの写真は端末本体の内蔵フラッシュメモリか、
本体の内部に差し込みできるmicroSDメモリーカードにデータが保管されます。
市販のデータ復元ソフトの多くは、SDカードの方のみ、パソコンにカードリーダーで繋げて、
リムーバブルディスクとして認識させる形でドライブスキャンを実行できます。
例としてソースネクスト販売の救出データ復元
スマートフォンのメモリがパソコンにドライブとして認識できていれば、復旧の対象にできます。
データ復旧のサービスに携帯電話やメモリーカードを出す
もし、携帯電話のサポートでも端末の本体やメモリーカードの内部データが読み込めずに、
またどこにも電話帳やメール、写真などのファイルのバックアップの分がなかった場合は、
壊れたケータイの基板からデータを取り出してもらえる、私設の携帯電話の修理サービスもあります。
または割れた破片や部品を念のためにすべて集めた後に、携帯電話やスマホの物理障害からの、
ファイルの救出に対応されている、データ復旧サービスセンターの窓口に問い合わせをされてみてください。
データ救出のサービスの業者では、物理的な故障の場合でも優れた設備と高い技術力で、
初期診断から相談、復元に至るまで信頼のおける適切なサルベージの作業を行ってもらえます。