インターネットに直接接続してデータを記録する、LAN端子を備えたハードディスクのような記憶媒体の、
NAS(Network Attached Storage)を使っているうちに、NASに内蔵されたHDDから、
装置の回路が故障してファイルやフォルダーが読み込めなくなったり、間違えて拡張子を削除して、
必要なデータを失ってしまった時には、どうすれば復旧することができる?という疑問について。
目次
NASが故障した時のための安全対策とは?
まず、外付け媒体として優秀なNAS(ネットワークアタッチストレージ)も、
他の外付けのデータ保存媒体やパソコン内部のハードディスクと同様、
誤った削除の操作やコンピューターウィルスなどの論理障害で、
保存されたファイルやフォルダーが消えてしまうトラブルも出てしまいます。
事前のバックアップ(BACKUP)やデータ保全対策システムを使えば、
いざという時に消えてしまった今までのデータの回収と書き写しが可能になります。
そのため、なるべく定期的に予備のデータの作成による保存を行うようにされてみてください。
主なNASのメーカー製品の一覧
・BUFFALO(バッファロー):RAID1対応 NAS Link Station LS-WX2.0TL/R1J 2TB
・NETGEAR(ネットギア): ReadyNAS 102 2ベイ Diskless RN10200-100AJS
・I-O DATA(アイオーデータ):LAN DISK LAN接続型HDD 4.0TB
・CENTURY(センチュリー):シンプルNAS BOX PLUS 2BAY CSS35NAS2B
・Shuttle(シャトル):Shuttle NAS KD20 OMNINAS KD20
・QNAP(キューナップ):QNAP TurboNAS TS-220
・FFF SMART LIFE CONNECTED:ネットワークHDDケース MAL-4725NAS
・Synology(シノロジー):DiskStation DS213j NASサーバー CS4374 DS213j
・玄人志向:玄箱(KURO-BOX) NAS組み立てキット 3.5インチ1台内蔵可能
ネットワークアタッチストレージのケースが破損したら?
次に、アイ・オー・データのNASである「LANDISK」(ランディスク)や
バッファローの「LinkStation」(リンクステーション)、「TeraStation」(テラステーション)、
「玄箱」といったネットワークストレージの製品には、ハードディスクドライブが内蔵されています。
NAS(ナス)に搭載されているストレージは、外側のケースが破損して開けなくなっただけでしたら、
まだHDD自体は無事である可能性も高いです。
そのため、カバーを開けて内蔵されたストレージを取り出して、
パソコンに取り付けをして、HDDの読み込みとデータの復旧の措置を試みることもできます。
(RAIDのディスクアレイで使用されているハードディスクは、読み込みが一段と難しくなります。)
たとえば、BUFFALO製のNASからのデータ救出をする方法につきましてはこちらのページにて。
また例として、Shuttle(シャトル)製のデジタルサイネージ(digital signage)といった機材で使用する、
ハードディスクやSSDのシステムドライブに残っているデータがまだ必要な時に、
うっかりハードウェアから取り出す、または取り外してもらうのを忘れないようにご注意ください。
RAIDの機能を使用している場合や、蓋が固くて取り出しにくいNASの本体の製品の場合は、
一般の個人では難しくなるため、プロのデータ復元のサービスセンターに注文をして、
内蔵されたハードディスクドライブから、ファイルの復旧をしてもらわれることも推奨します。
ネットワークドライブのHDDを取り外したら?
次に、ネットワークドライブから取り外したハードディスクは、
RAIDのディスクアレイとして運用されているものが多く、またパソコン本体ではない外部接続機器です。
なおかつ仮想化された領域のような媒体のため、OS搭載の多くの回復オプションでは、
HDDから間違えて削除したり破損したデータファイルなどを元に戻すことができません。
また例として、玄人志向のフォーラムにあります玄箱についてのFAQなど、
各メーカー製品のフォーラムやサポートでの解説も参考までに。
そしてファイルシステムのフォーマットが異なるため、エクスプローラーなどの機能では、
ローカルディスクとしてはハードディスクの読み込みができない場合があります。
一般の個人では、そのまますぐには内部のファイルやフォルダーにアクセスできないことが多いです。
また、NASから消去したデータファイルを復元するには?という疑問については、こちらのページにて。
「復旧天使」などの、一部の市販の特殊なデータ復元ソフトでしたら、
XFSといったファイルシステムのハードディスクを、パソコン上で読み込んで使用することもできます。
ですが、複雑なディスクアレイを組んでいた場合は読み込みができない可能性が高いので、
専門のサービスに出して、検査をしてもらわれる方が確実です。
ボリュームに保存されたデータを開くには?
次に、Windows(ウィンドウズ)のコントロールパネルから「ディスクの管理」を開いて、
ボリュームのファイルシステムが、特殊なソフトウェアを用いてディレクトリの内部にアクセスできて、
またRAIDとして使用していない場合でしたら、パソコンから内部のデータを開ける見込みもあります。
ですが、なるべくはプロのデータリカバリーサービスに提出をして、サルベージの作業をしてもらう方が確実です。
また、もしもミラーリングなどでのデータの保護対策をしていなかった時には、ファイルが消失してしまった、
または故障してしまったNASの本体をデータ復旧センターへ預けて、回収してもらうこともおすすめします。