ネットワークドライブのデータを消した後で復旧するには?

ネットワークドライブ(remote drive:リモートドライブ)とは、
LANといったネットワークシステムを通して他の共有するパソコンやスマートフォンといった、
コンピューターの内部のフォルダーやドライブを、自分のパソコンのように接続できるシステムです。

このネットワークドライブを運用している際に、必要なファイルを誤操作で消してしまったり、
間違ってボリュームを初期化(フォーマット)してしまったた時には、
画面の表示上で見えなくなったデータを後から復旧することはできる?という疑問について。

リモートドライブの内部のファイルを損失した時は?

まず、ネットワークドライブ(Network Drive)は形として存在するハードディスクではないため、
うっかり仮想ディレクトリの内部に保存していたデータを削除してしまうと、
プログラムを使ってごみ箱から復元するような形の方法では、基本的に開き直すのが難しくなります。

ですが、ネットワークドライブのシステムには、
共有フォルダーの領域に、ゴミ箱ツールを設定できるものもあります。

ディレクトリから消したデータをそちらに一度移動して、後で復元できます。

一方、コンピューターウィルスの感染による損失や、読み込みのエラーに弱い面もあります。

初期化をしてもデータがまだ残っている普通の外付けHDDと違い、システム上のドライブであるため、
上書き保存をしてしまった場合は特に、自力で回復するのは難しくなることが多いです。

ですが、元になっているハードディスク自体がNASやサーバーの形で自宅・自社に置かれていて、
自身で管理ができるものである場合は、適切な措置を行うか専門のサービスにて、
間違えて消してしまったデータファイルを、後から復旧できる見込みがあります。



NASのファームウェアを更新して復元するには?

次に、NASのディスクドライブのデータの読み書き、またはその動作である、
ディスクアクセス(disk access)が正常に実行できない場合に修復する方法について。

近年では、法人の事業だけでなく個人での屋内に限定された、
家庭用ネットワークの構築も普及しています。

まず、例えば「ファームウェア」のシステムが復旧モードになっていたりと、
エラーが発生していることが原因である場合も多いです。

これらは、NASの製品の開発メーカーである公式ホームページから配布されています、
ファームウェア・アップデーター」を入手してパソコンにインストールして、
修正パッチを当てる形で、ネットワークからアクセスして更新すると復旧できます。

例として、QNAP NAS のファームウェアの更新方法は? といった、
各メーカーごとのアップデートの手順の解説も参考までに。

またディスクミラーリングツールなどをお使いの前には、
必ず先にリモートドライブの内部にあるデータのバックアップをとって、
後で必要なファイルを復元できるようにしておかれることをお薦めします。

エラーが起きたネットワークドライブを修復するには?

次に、NASは別のパソコン本体のローカルディスク(HDD)を、
ケーブルの屋内配線や電話線、または無線LANからインターネット(Internet)への接続によって、
遠くから読み込んで操作することも可能です。

一方で、再起動(reboot)や電源の付け直しの度に一部、接続の設定をし直す手間が出ることもあります。

特に、しばらく使用していなかった場合は、設定を再度行わなければアクセスができないことも多いです。

また、ネットワークドライブの本体にエラーランプが点灯・点滅していたり、
エラーメッセージが表示されている時には、製品に同梱されている取扱説明書や、
付属のディスクにあります「ヘルプ」の案内などを、チェックされてみてください。

例えば、冷却ファンにホコリが詰まっていたら、これをできる範囲で、面貌や針で取り除いてください。

マシンが熱暴走を起こしていたら、しばらく電源を切って機器を冷やします。

ほか、NASの本体のリセットボタンを押すと、一部の設定を初期化して復旧ができます。

また、ネットワーク対応ハードディスクが開けない時のデータ復旧については、こちらのページにて。

どうしても対象のハードウェアのストレージへのアクセスができない時は、
プロのデータレスキューサービスにて、復元の作業をしてもらうこともできます。



ハードディスクをパソコンに取り付けするには?

次に、ネットワークドライブの中の必要なファイルを誤って削除した場合に復元をする方法について。

まず、NASの内部のハードディスクドライブを一台取り出しします。

WindowsやmacOS/Mac OS Xのデスクトップパソコンの筐体の内部にある、
空いているドライブベイに差し込みして増設をする手法があります。

または、市販の外付けハードディスクドライブケースに差し込みをしてUSB接続をします。

そして同じく、市販のUSB変換ユニット(HDD変換アダプター)に取り付けて接続する方法もあります。

HDDの保存データを開いて復旧するには?

しかし、ネットワークドライブのHDDは「XFS」などの特殊なジャーナリングファイルシステムで
フォーマットされているため、そのままではパソコンからファイルを認識できません。

そこで、WindowsやmacOSのパソコンからでもスキャンやアクセスができる、
「復旧天使」といった特殊なデータ復元ソフトを購入して、読み込みする方法もあります。

これを使用してドライブスキャンをすると、ある程度の確率で削除したデータを検出して復元ができます。

ですが、ネットワークドライブのファイルをバックアップをまだ取っていない時に、
内部のファイルを損失してしまった場合は、上書き保存やアクセスを一時控えて、
プロのデータ復旧サービスの方へ、依頼をされてみるのがやはり最善で確実的な方法です。

まずは初期診断で、ハードディスクドライブの状態を見てもらわれることをお薦めします。