「ネットワーク・ドライブ」(network drive)とは、
無線LANによるネットワークを経由して複数のコンピューターから接続して使用できる
LAN接続対応型ハードディスクドライブのデータ記憶媒体です。
「ネットドライブ」、また「リモートドライブ」(remote drive)、
ネットワークアタッチストレージ(Network Attached Storage)とも呼ばれています。
目次
主なNAS(ネットワークアタッチストレージ)の製品一覧
・BUFFALO:高速モデルNAS(ネットワークHDD) 2TB LS-V2.0TLJ
・BUFFALO:テラステーション ネットワーク対応HDD(NAS) 2TB TS-WX2.0TL/R1
・BUFFALO:ネットワーク対応HDD LinkStation 1.0TB LS-CH1.0TL
・I-O DATA:ミラーリング対応超高速LAN接続型ハードディスク LANDISK 4.0TB HDL2-A4.0
NASに保存されたデータを間違えて削除したら?
リモート接続でアクセスできるネットワークドライブには、パソコンやタブレット端末、サーバー
といったコンピューターから内蔵HDDと同じようにファイルを書き込みして保存する事ができます。
しかしある時うっかり、ネットワークドライブのディレクトリに
保存していた必要な拡張子ファイルを誤ってリモート操作で削除してしまった場合、
失ったデータを元通りに修復するにはどうすればよい?という疑問について。
ハードディスクの本体がお手元にある場合は?
まず、データを削除したネットワークドライブの製品本体をご自身でお持ちの場合は、
搭載しているパソコン本体か、もしくはLAN経由で繋げている場合が多いかと思われます。
IDEケーブルやUSBケーブルの有線でパソコン等と直接繋がっていなくても通信回線により
コンピューターからアクセスできるハードディスク(もしくはその機能や内部フォルダのこと)には、
BUFFALOの「LinkStation」(リンクステーション)や玄箱といった
NAS(Network Attached Storage)などの製品が発売されています。
対象のディスクを外付けHDDと同じようにデータの保存場所として使用している場合、
パソコンの内蔵HDDをパーティション分けしたDドライブと違い、
ごみ箱のフォルダに一旦移動されずに直接ファイルが消去されてしまいます。
ネットワークドライブのHDDにアクセスするには?
ですが、もし一台のパソコンかサーバのOSを直接インストールしていて、
ネットワークドライブ自体も一つのコンピューターとして使用している場合は、
直接そのパソコンまたはサーバを操作して、ごみ箱フォルダを確認してみてください。
しかし多くの場合は一つのデータ記録装置として使用されていると思われますので、
Windowsの「ゴミ箱」や「システムの復元」「ファイル履歴」といった標準機能では
削除したファイルをそのままでは元に戻すことができません。
ですがLANDISKやTeraStation、LinkStationといった、そのストレージの製品本体をご自身でお手持ちであれば、
パソコンに直接USBケーブルでの接続でアクセスして、「復旧天使」といった、市販のデータ復旧のユーティリティから
対象のフォルダのスキャンを行ってみることで、まだ削除したファイルの痕跡から修復できる見込みもあります。
(※時間が経つとHDDのセクタ上から保存していた拡張子の痕跡のデータが次第に
他の新しいファイルに上書きされていくので、早めに復旧作業を行いましょう。)
データの空き容量のスペースをレンタルできる[インターネットドライブ]とも呼ばれる
オンラインストレージサービス(クラウド)も近年、各企業により提供されています。
バックアップ機能や復旧サービスでデータを修復
ですが、インターネットを経由するオンラインストレージサービスなどのデータ保管庫から誤ってファイルを削除してしまった場合は、
ご自身でストレージを所有していないのですが、特定のバックアップサービスなどを有効にしているか、
一定期間内に復旧ができる予備の機能が備わっていましたら、ファイルの復元作業ができる場合もあります。
一応早いうちに念のため、サービス元の管理先にお問い合わせをして、
まだ過去ログの分などが保管されていて元に戻せるかどうかを訊かれてみてください。
NASなどのネットワークドライブの本体をご自身でお持ちで、削除してしまったファイルが自身で
様々な手段を試しても直らなかった時は、専門業者のデータ復旧サービスセンターに
ネットワーク対応HDDを出して、ファイルの痕跡から修復をしてもらうことをお薦めします。