パソコンやRAIDなどのコンピューター機器に搭載されているハードディスクドライブの
分割記憶領域、すなわちパーティション(パーテーション・Partition)のうちの、
普段データやプログラムを書き込み・保管している部分を間違えて削除してしまった時に、
必要なデータを修復する対処方法について。
新しくパーティションを分割・作成する(パーティショニングする)際に誤って
必要なパーティション領域を消去してしまった場合は、そのまま勢いで新規に
領域を作成されてしまうと、HDDを上書きしてしまい前のデータの痕跡が
消えてしまう場合がありますので、まずは何も作成せずに、すぐに復旧作業を行う必要があります。
消去・フォーマットをした直後はまだ『今までのパーティションを削除しました』
という情報を書き込んだのみで、まだ完全に消えたわけではなくその状態から
新しく上書き作成を行うことで次第にデータ痕跡は消えていく仕組みとなっています。
NTFSやexFAT・FAT32のパーティションブートセクタでしたら自動的にバックアップデータが
作成されているため、こちらを元のセクタ部分にコピーして修復することが出来ます。
しかし他のバックアップや作成されないパーティションの場合や、外付けHDDやRAID、NASといった
データのバックアップ部分までが誤って行った削除操作などで消えてしたり壊れている場合は、
ファイナルデータなどのデータ復元ソフトを、
CDブート版から起動できる復元ソフトを用いて復旧を試みることができます。
(パーテーションの回復に対応されているユーティリティーであることを購入前にご確認ください。)
しかし自力での回復作業の場合、ある程度のトラブル対処や復旧の知識がなければ
失敗してしまうことも多いので、何としても元に戻したい、という際でしたら、
プロのデータ復旧サービス業者またはパソコン修理サポート会社に
ご依頼をされてみるのが一番確実な方法です。