PCウィルスに感染したデータの復元と対策方法とは?

PCウイルス(コンピューターウィルス:computer virus)とは、
パソコンやモバイル端末をはじめとするコンピューター装置に感染して
システムを破壊したり、操作を捻じ曲げたりする有害なファームウェアのことです。

パソコン内部に保存されたファイルが感染すると、正常に開けなくなったり、
妙なイラストの画像に変わってしまったり、OSが破損する、などの被害が出てしまいます。

時々ニュースにもなる程で、これらに感染したコンピューターはデータだけでなく
大規模なシステム全体の破損、ネットワークへの情報流出まで発生してしまうおそれもある、
危険なプログラムです。

PCウィルスの感染の経路は、迷惑メールに添付されたファイルを開いた場合や、
または迷惑メールに記載されたURLを開いた場合、またインターネットからのファイルの
ダウンロードや、ネットワークにアクセスする特殊なソフトウェアからのパターンが多いです。

かなり手の込んだ事例では、PCウィルスが、制度の比較的低いセキュリティ対策ソフトウェアの
検知機能に引っかかりにくい面もあり、数万人規模のユーザーの被害者が出る場合もあります。

一度コンピューターに侵入して長時間たっていると、気づいた時にはもうシステムの全体に
蔓延していて、そのOSの状態では手遅れになってしまう場合も少なくありません。

感染拡大のストップと駆除

次に、アンチウィルスソフトウェアを購入してから、インストールをします。

製品のパッケージごとに発行された、またはオンライン購入で取得する、
「シリアルナンバー」(serial number)を、ユーザー登録のフォームの記入欄で入力します。

コンピューターウィルスがPCやモバイル機器へ侵入した時にすぐ発見できた場合は、
まず即座にインターネットの接続を遮断して、インストールしてあるアンチウイルスのソフトを起動します。

そしてウィルススキャンを掛けて、有害ファームウェアが検出されましたら、すぐに隔離・削除します。

それから、一度オペレーティングシステムを再起動します。

また、すべての周辺機器のUSBケーブルも取り外します。

再起動中にBIOS起動画面が表示された時にF8キーを数回押します。

そしてセーフモードからOSを起動して次に、最新版にアップデートしてある
『アンチウイルスのソフトウェア』でもう一度ウイルススキャンを行いましょう。

さらにスキャンをしている間にも、少し前に新しくインストールしたソフトウェアがあり、
それをセットアップしたらパソコンがおかしくなった場合には、
手早くアンインストールするか、Shift+Deleteキーでフォルダーを削除します。

そしてスタートメニューの『ファイル名を指定して実行』から、
更新日時が最も新しいファイルをすべて検索して、これらのうちウイルス感染後に
更新されているファイルを消去していきましょう。

また、定期的なワームのウイルスチェック(Virus Check)も、自動で行うように設定できます。

プロのパソコン修理サポートで、ネットワークのサービスを実施されているところに
注文をして、代行の作業を行ってもらうこともできます。



パソコンのシステム破損

オペレーティングシステムに必要である重要なプログラムがその中に含まれている
可能性もあり、それを消去してしまうとOSが正常に作動しなくなるおそれもあります。

もしOSがちゃんと動かなくなってしまい、スタートアップ修復などでも直らない時は
一度再インストールによりリカバリーの作業を行わなければならないこともあります。

また、バックアップを取っていない大事なデータにも感染している場合も考えられますので
ウイルス駆除の作業の際にはそのあたりのことを了承された上で、自己責任の元で作業を行ってください。

Windowsの『システムの復元』機能やMac OS Xの『Time Machine』機能を有効にしていれば、
前回のセーブしたポイントがコンピューターウィルスの感染前の日時であれば、
前の状態にOSを戻してシステムを復旧できる可能性も高いです。

また、パソコンに新しくアドインソフト(add-in software)などを加えた後でOSに不具合が出た時は、
「システムの復元」の機能を使って、ツールを追加する前の状態に戻すと、直る可能性が高いです。

不具合が深刻な時は、対象のソフトウェアの使用のアンインストールによる停止や、
オペレーティングシステムの初期化(イニシャライズ)も検討されてみてください。

もしCドライブに保存していたあちこちの大事なデータ
ウィルスプログラムの保存先によっては他のリムーバブルディスクも対象)が
自動的に削除されてしまう状態になった場合は、

PCウイルスを完全に隔離・駆除した後で、市販のデータ復元ソフトウェア
(上書きからの修復による破損に対応されているツール)を使用して直せるファイルを検出するか、
またはもっと確実に、プロのデータ復旧サービス業者の方で診断をしてもらいましょう。

もともとあったファイルの内容を上書きされる部類のコンピューターウイルスの場合、
そのまま開かなくなるデータも多く出てしまう可能性もあり、また時間がたつほど
感染したファイルの復元が難しくなりますので、ご注意ください。

ほか、日本HP 様での、ランサムウェアに感染したら復元は可能!?効果的な方法3選! の解説も参考までに。

またPCウイルスに限らず、有害ファームウェアはダウンロードやネット上のソフトウェアで得る
データに含まれているケースが多いため、これらのユーティリティーを普段から使われている方は
パソコンに十分に対策を施しつつ貴重なデータのバックアップも必ず行いましょう。

コンピューターの破損の影響で大切な個人用ファイルが開けなくなった時も、やはり
専門のデータリカバリーサービスで、必要なデータの取り出しをしてもらうことをおすすめします。