ポータブルSSDから削除したデータファイルを復旧するには?

外付けで使用する、フラッシュメモリが導入された、USBによる接続をして読み込むデータ記憶装置である、
「ポータブルSSD」(ソリッドステートドライブ/Solid State Drive)をお使いの際に、
保存されていたファイルを間違えて削除してしまった場合は、どうすれば復旧できる?という疑問について。

ゴミ箱フォルダーに移動したファイルを復旧するには?

まず、WindowsやmacOSのパソコンでは、内蔵されているHDDやSSD(ローカルディスク(C:)や、
増設したドライブ装置)だけでなく、USBコネクタから外付けで接続されている、
ハードディスクやSSDからエクスプローラーやFinderからの操作によって削除したデータファイルも、
一度、「ゴミ箱」(trash box)のフォルダーの中へと移動します。

ゴミ箱アイコンを開いて、ポータブルSSDから削除した対象のファイルやフォルダーが見つかりましたら、
そちらの拡張子を選択します。

そして右クリックで「元に戻す」を実行すると、前に保管されていたディレクトリの位置に、データが復旧します。

ゴミ箱の機能は、前にそのパソコンのエクスプローラーやFinderの画面で、
ポータブルSSDに保存されているデータファイルを削除していることが、
ゴミ箱フォルダーへの自動的な移行の、適用の条件です。



バックアップしていた保管データの見直し

次に、他の外付けHDDやRAID、NAS、USBメモリ、DVD-Rといったストレージや、クラウドサービスの方に、
一部のデータを過去にバックアップしていた場合には、間違って削除したファイルと同じものが、
そちらのディレクトリに残っているかどうかを確認します。

ポータブルSSDの内部データが直接のバックアップの対象でなかった場合でも、
ウィンドウズ8以降の「ファイル履歴」といった機能を事前に設定して使用していましたら、
そちらの復元機能も、念のため見直しされてみてください。

誤って消去したファイルをデータ復元ソフトで修復するには?

次に、ゴミ箱に必要な削除済みのファイルがなかった場合、
またはゴミ箱の機能がないパソコン以外の機器を通して、ポータブルSSDからデータを削除していた場合の対処法について。

まず、表示の上では拡張子が消去された状態になっています。

ですが、まだそのポータブルSSD自体には、HDDと同様に拡張子の痕跡データが消えずに残っていて、
そちらを引き出す形で復旧ができる見込みがあります。

新しくポータブルSSDにファイルを上書き保存すると、表示されていない部分の記憶領域に残留している
拡張子が削除されてしまい、ファイルの復元が困難になるおそれがあります。

そのため、ひとまずはそれ以上のポータブルSSDへのデータファイルの保存は控えられるよう、ご注意ください。

また、ポータブルHDDをフォーマットで消したデータは復元できる?という疑問については、こちらのページにて。

すでにポータブルSSDに上書き保存をだいぶ行ってしまわれていた場合は、
プロのデータリカバリーサービスの方に、復旧作業の注文をされてみることを推奨します。



間違えて削除したデータをSSDのスキャンで復元するには?

次に、間違えて削除していたファイルの痕跡データから、個人で復旧を試みる場合の対処法について。

まず、市販のデータ復元ソフトを使用して、フラッシュメモリを読み取って、
消去されたファイルの拡張子をスキャンする形で、復旧を試みる方法があります。

多くの市販のデータ復元ソフトウェアには、試用で使える体験版のディスクまたはファイルが配布されていて、
こちらのソフトを使って、先に対象のファイルが検出できてサルベージできるかどうかを確認できます。

また、たとえばロジテックのポータブルSSDなど、各メーカーの製品の仕様も参考までに。

例として、AOSデータより販売されています「ファイナルデータ」の場合、
まず、お試しの体験版のディスクをDVDドライブに挿入して、「autorun.exe」をクリックして起動します。

試供版をパソコンにインストールするか、DVDブートで起動します。

「ファイルの復元」→「ゴミ箱から削除した場合」と進んで、
ボリュームの一覧からポータブルSSDの名称の項目を選択して、検索を押すとドライブスキャンが始まります。

検出できたファイルを保存して復旧する手順とは?

そして、ストレージのスキャンが完了したら、検出できたファイルが、拡張子名ごとに一覧に表示されます。

その中から必要なデータを探して見つかりましたら、製品版を店頭またはオンラインで購入します。

そしてコンピューターに保存する機能を使用できるようにして、誤って削除したファイルを復旧していきます。

ですが、市販の製品を使って一般の個人でできることにはやはり限度があり、
また拡張子が破損した状態で復元される場合もあります。

削除したファイルをできるだけ確実に修復するには、やはり対象のポータブルSSDを専門のデータ復旧センターに、
事前に問い合わせてから持ち込みまたは郵送で送付して、検査を受けられることをおすすめします。